起業して辛い事とはどんな事でしょうか?
起業を考えているなら、起業する前に辛い事や大変な事を知っておいて、覚悟を決めたいですよね。
今回、Web制作会社を起業した山賀宏明氏に「起業して辛かった2つの出来事と仕事での試練とは」というテーマでインタビューを行いました。
起業して2回ほど感じた辛かった経験と、仕事をする上で「試練だな。」と思った事、人生のターニングポイントなどを伺っています。
これからWeb制作会社に就職を目指している方や、ゼロからの起業・独立を考えている方の参考になれば嬉しいです。
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目次
起業して辛かったこと
「起業するとしんどいことが多い。」とおっしゃってましたが、どんなことが「しんどい」ですか?
やっぱり起業してみて、仕事がない時が一番しんどいですね。
仕事量や作業量が多い時は、「しんどい。」とは全く思わないんですけど。
そういう時もあるっちゃありますけどね。
今のところ起業して1人でやってるし、やっぱり昔みたいに大看板を背負っているわけじゃないので、無理なことを言ってくるクライアントさんも多々あったりするんです。
でも、やっぱりそうやって言ってもらえるだけ幸せだなと思います。
すごく無駄な気遣いですけど、「もしこの会社が倒産しちゃったらどうしよう?」とか、考えちゃう時もありますしね。
もし俺が歳を取って、感覚も鈍って、デザインも古くなっていった時に、「ブチっ!」て切られちゃったらどうしようと思うんですよ。
そういう時が、起業して一番辛い事ですね。
ワーワー言われてる時点では、まだ幸せだと思っているので。
その時は、一瞬「ムカっ!」ときますけどね。
「なんで今言うんだよ!」みたいな。(笑)
たまに言い返したりしますけど、言われてる分だけ幸せかなと思います。
何も言われなくなって、「じゃあ、今回で終わりでいいですよ。」って言われたら、「次からどうしよう?」ってなるので。
でも、やっぱり減ってしまった仕事もあるんですよ。
起業してから今まで、仕事が1個もなくならずに、ずっとプラスで仕事を受けてきたわけではないので、その時はやっぱりブルーになりますよね。
去年、仕事で大きな柱が一本削られた時があって、その時は寝られない夜もありましたよね。
そういう時が起業して一番しんどい時ですね。
もし生活ができないくらいまで残高が減った時、「バイトをしよう。」と考えましたか?
それも一時期考えました。
最終的な部分で、バイトも考えましたね。
結局、まだバイトはしてないですけど。
今からバイトするのって結構キツいですよね。社会人としてのプライドもありますし。
そこのプライドはあんまりないですけどね。
他の人には、もしバイトをやってたとしても言わないですけど、それぐらいの覚悟はありますね。
去年の暮れから2、3ヶ月ぐらいですけど、「どうしようかな?」と思った時期もありましたね。
次の月も同じような状況だったら、バイトの面接に行こうと思ってました。
でも、次の月に大きな仕事が「ドン!」と決まったので、運良く行かなくて済んだんですけど、でも本当に考えてはいました。
「やべぇ、バイトしなきゃ。」って。
そこまで追い込まれると、本当に手っ取り早いお金が欲しくなるんですよね。
それこそ、本当に会社の存続ができないくらいの金額だったので。
その時、本当に助かったのは、従業員がいなかったことですね。
俺1人だったら、なんとかバイトでもして食いつないで行けるので。
その時に入った「大きな仕事」っていうのは、どうやって決まったんですか?
それは前々から繋がりがある会社だったんですけど、起業してから1回もその会社とは仕事をしたことがなかったんです。
一応、いつも声はかかってたんですけど、肝心なところで企画自体がなくなっちゃったり、コンペで負けたりしていたんです。
その時、たまたまお話が来て、俺も必死だったんですけど、「この仕事を取らないと、バイトしなきゃ。」っていうのがあったので、なんとかその仕事を取れたっていう感じですね。
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仕事での試練
起業して、「一番試練だな。」って思ったことはありますか?
ありますよ、何回も。
最近も「無理だと思いますよ。」って言った仕事があります、スケジュール的に。
「これ無理だと思いますけど、やるだけやりますよ。」って言って、なんとか上げたことがあって。
そこは「試されているんだな。」と思って、「こんちくしょう、ふざけるな。」とか思いながら、なんとか間に合わせました。
でも、はっきり言って地獄でしたけどね。
一週間はずっと地獄でした。
あと、もう1つ試練だと思ったのは、さっきの「バイトをしようかしまいか。」って迷った時ですね。
それは経営者として。
仕事がなさすぎて。
それは試練だったと思います。
でも、仕事がない方が辛かったですね。
仕事はやるしかないんで。
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人生のターニングポイントとは
人生のターニングポイントはいつだったんですか?
一番最初にデザイン会社に入った時ですかね。
その会社に入った時に、今も付き合いがある人なんですけど、一応1歳年下の先輩がいたんです。
そのデザイン会社を辞めたあと、結構その人の後をついて行ったんですよ。
その人が会社を辞めて、新しい会社に入って、俺がそのまま引っ張られて行ったりとか。
その人が先に転職して、ちょっと経ってから向こうが力つけたら、呼んでくれたりとか。
未だに付き合いがあるんですけど、その人にはやけにしごかれる。(笑)
年下だけど、先輩だし、上司っていう。
その人に出会った時の、慶應病院の後のデザイン会社に入った時が、人生の一番のターニングポイントですかね。
俺の中の仕事の概念が変わったというか。
結局、その人を裏切ったわけなんですけど。
裏切って起業しちゃったので。
結構その人からかわいがられてて、ヘッドハンティングみたいなのも、その人のおかげでされてて。
でも、そのヘッドハンティングされた会社を辞めたんですよ、俺。
向こうがどう思ってるかわからないけど、実は俺はライバル意識があって。年下だし。
俺が起業しようと思ったのも、「こいつより稼いでるのに、なんで下なんだよ。」っていうのもあったんですよね。
仲はいいですけどね、今も。
ある意味、ライバルみたいな感じなんですかね?
うん。向こうがどう思ってるか分からないけど、俺の中では。
ライバルじゃないけど、あの人の存在がデカいかな、仕事に対しては。
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