親父は好きですか?
自分が産まれた時の親父の年齢を越え、大きく見えていた親父も「一人の人間なんだな。」と感じるようになって来ました。
今回、Web制作会社を起業した山賀宏明氏に「美術の教師だった親父の影響と岡本太郎」というテーマでインタビューを行いました。
小学校の美術教師だった親父とのエピソードや、好きでよく見に行く岡本太郎のことなど、山賀宏明氏の価値観に大きな影響を与えた人物についてお聞きしています。
これからWeb制作会社に就職を目指している方や、ゼロからの起業・独立を考えている方の参考になれば嬉しいです。
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目次
親父の影響
ご両親はどんなお仕事をされていたんですか?
両親は教師だったんですよね、2人とも。
2人とも小学校の教師をしているんですけど、親父は美術の先生でした。
学校の先生を引退してからも、絵の教室をやったりとか、自分で絵を描いて個展に出したりとかしていたので、ちっちゃい頃から親父と遊ぶ機会はそんなになかったですね。
だけど、昔から親父には、美術館にすごい連れて行かれたんですよ。
だから、今でも美術館に行ったりしますし、それはすごい感謝していますね。
それもあってか、「Webデザインを仕事にする。」って言ったら、親父はやっぱり喜んでましたね。
デザイン関係の仕事だからですかね?
同業者じゃないですけど、デザイン関係だからですかね?
喜んでたんですよね、親父。
俺、絵を描くのは下手なんですけど、見るのは大好きなんですよね。
美術展があったら行きますし。
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親父と岡本太郎
確かに、アンケートに「岡本太郎さん」って書いてましたもんね。
岡本太郎は大好きで、携帯の待受もそうですし、今は引っ越しちゃったんですけど、前は小田急線沿いに住んでいて、「岡本太郎美術館」にはしょっちゅう行ってました。
年間パスポート持ってましたからね。
それぐらい、岡本太郎は好きですね。
ただ、親父は岡本太郎があんまり好きじゃないみたいですね。
親父は抽象画というよりも風景画、ルノアールとかゴッホとか好きだったみたいです。
俺はそういう抽象画、ピカソとかが好きなんで、よく観に行くんですよ。
どの辺に観に行くんですか?
よく行くのは上野とかですかね。
俺が上京した後も、親父は毎年「日本水彩展」っていう展覧会を見に来ていました。
それが上野で毎年5月にあるんですけど、親父はうちに泊まって、俺も一緒に観に行ってましたね。
毎年恒例の行事だったんですけど、親父も亡くなったんで、そこからは行ってないですね。
でも、親父からはそういう影響がありますね。
だから、親父にはすごく感謝してます。
芸術家肌なんですね。
俺は分からないですけど、親父は完全にそうでしたね。
だから、変わってるというか。
家庭ではあんまりいい親父ではなかった気もしますけど、今ではすごい感謝してますね。
お母さんはどんな感じだったんですか?
親父みたいに、突出した感じではないですね。
本当にもう「小学校の先生」っていう感じでした。
親父の方が特殊だったんだと思います。
あんまりいませんもんね、美術だけの先生っていうのは。
まぁ、一応教えたりするのは、ちゃんとやってたみたいですけどね。
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教師の家庭
教師の両親を持つと厳しかったりするんですか?
うちは完全に放任でしたけどね。
兄貴も高校卒業して、海外に行っちゃうくらいなんで。
でも、ゲームは買ってもらえなかったですけどね。
本当に唯一それくらいですね、先生っぽいところは。
門限とかはなかったんですか?
まったくなかったですね。
若い時は本当に帰ってこなかったりとかしてました。
その時は怒られてましたけど、あんまり気にしてなかったですね、自分自身。
怒られたら、なおさら帰って来なくなるみたいな。(笑)
でも、やっぱり「教師の子供」っていうのがあったので、「あそこの家の子供はあんなんだ。」みたいなのはあったみたいですね。
やんちゃではなかったですけど、目立ってたことは目立ってたので、周りの目は結構厳しいものがあったみたいです。
それで、俺は全然気にしてないじゃないですか、子供なんで。
だから、その頃は迷惑かけたなって思ってます。
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