やりたいことを仕事にすることは難しいのでしょうか?
今回、シューズブランド「One Face Original」を起業した八城有史氏に「やりたいことを見つけて仕事にする方法」を伺いました。
やりたいことを仕事にする方法、諦めずにやりたいことを続ける考え方とは、やりたい仕事の中でも辛かった事とはなどについてインタビューしています。
シューズブランドの仕事に興味がある方や、これからシューズブランドを起業したいと考えている方の参考になれば嬉しいです。
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やりたいことを仕事にする方法
やりたいことを仕事にしたい場合、どうすればいいんでしょうか?
たぶん「やりたいことがない」っていう段階の人が多いんじゃないの?やりたいことが見つかった人って、やるんじゃないかな?
単純な事なんだけど、もしやりたいことがあるなら、もっと単純に考えて欲しいなと思って。
深く頭で考えて「こういうふうにしないと仕事にならない。」とか「これじゃ売り上げが上がらないな、ダメだ。」って考えはダメだと思う。
「あぁ、これをやりたいな。」って思ったら、その時点でやりたいことをやればいいと思う。
売り上げとか先の事とかを考えないで、例えば「コップを作りたい。」と思ったら、作りに行けばいい。そこから始まると思う。
コップを作って「あぁ、これだと個数作れないから売り上げが立たない、ダメだ。」ってなっちゃうと、やりたいことなんて何もできないから。
一番最初に思った「やりたいこと」をすぐ行動に出す事が大事だと思う。
やりたいことをやり続けると仕事になっていくんだよね。これ、俺も言われたの。
誰に言われたんですか?
コンビニの副店長に言われたんだよね。
俺もけっこういろいろ考えて「これダメだな、これじゃ仕事にならないな。」って思ってたんだよね。
そうしたら、副店長が飲みに連れて行ってくれて「どうしようかなぁ…」とか言ってたら、「頭でっかちになりすぎ。やりたいことがあるなら、目の前にあることをやれ。」って言われたの。
それが心に「グサッ」と刺さったよね。それで「あ、じゃあ描いて、販売しよう。」って思ったの。
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諦めずにやりたいことを続ける考え方とは
初めての起業で、うまくいく自信はあったんですか?
自信とかそういう事は考えてない。うまくいくとかいかないとかではなくて「やりたいことがあるからやる。」っていうだけ。
お金の事も考えてなかったし、売り上げがどうとかも考えてなかった。
売上が立たない時「これって仕事にならないのかもしれない…」って思いませんでしたか?
思う。でも、そういう時期がないといいものはできないと思う。
「あぁ、これを作って出しても売れないな。仕事にするなんて到底無理だ。」って思っちゃうんだよね。
だけど、ここを乗り越えられない人はいいものを売れない。ここをちゃんと乗り越えた人はいいものを売れる。
悩んでいる時って、すごく雑な時期なんだよね。
うちの場合だったら、商品のデザインも雑な期間だったのよ。いいものができてないの、まだ。
この時期を乗り越えると、ものすごくいいものが作れて売れる。
「嫌だな、本当もう辞めたいな。」って思った時に、ちょっと我慢して続けると次のいいものにつながるから。
この期間がないと誰も成功しないんじゃないかと思う。けっこう思ったよ「本当にもう無理、嫌だ。」って。
でも、そういう気持ちがあると思った時はチャンスだと思った方がいい。「ここをもう少し頑張ってもがけば、次に行ける。」っていう。
そうしたら、きっとくるよ。「あ、道開けた。」みたいな時が。
自分もやりたいことを仕事にしたくて、洋服のネットショップを1年間やったんですけど「ぜんぜん売れない。辞めよう。」って思っちゃったんですよね。
それ考えちゃダメでしょ。気持ちは分かるけど。
「ダメだ。」って方向のことしか考えなくなっちゃうよね、どんどん。
気持ちでは「全然売れない、お金ももうやばい。」ってなってるけど、自己中なんだろうね。どこかで「売れないはずはない。」って思ってるわけよ。
「まだみんなの目に自分の商品が見られてないだけだ。」っていう過剰な意識もあるわけよ。
「きっとみんなに見られれば、売れる日がくる。」っていう想いがどっかにあるんだよね。図々しいのかもしれない。
「どこかで。」っていうのが根底にあるから「絶対大丈夫。」って言い聞かせてたときもあったね。
ちょっとダメになりそうな時は、「行ける、絶対行ける。」って。
そこで諦めちゃったんですよ。不安で何年も先のことを考えちゃって。
先のことはきっと次に考えることだから。
先の先を考えちゃうとあんまりよくないと思うんだよね。先の先を考えるのは、そこに到達した人が考えるんだと思う。
まず最初は目の前にある「やりたいこと」をとにかくやってみることが大事だと思う。
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やりたい仕事の中でも辛かった事とは
今の仕事はやりたいことだと思うんですけど、辛かった事ってありますか?
辛かったことはけっこうあったけど、あんまり思い出せない。(笑)
辛かった感覚とか苦しかった気持ちは覚えてるんだけど、「何がそんなに辛かったんだろう?」って感じ。
今考えるとなんだったんだろうなぁ。でも、やっぱりお金に関わることは苦しかったよね。
1回目の事業でそこまでいったと思うんですけど、なぜ諦めなかったんでしょうか?
副店長の言葉もそうなんだけど、ターニングポイントがいくつかあったんだよね。
とりあえず、副店長に言われて目の前にある「やりたいこと」をやってみた。それで、売り上げが立たない。売り上げが立たないと不安が出始める。
心がちょっとぐらつき始めた時に「これだけでは仕事としてやっていけないんじゃないか?」と思って「他にも稼げる仕事をなにか探したほうがいいんじゃないか?」と思って、いろいろ稼げそうな仕事を探したわけよ。
そうしたら、友達の友達の紹介で「すごい収入が入る仕事があるよ。」っていう話があったのよ。
「その仕事の説明会があるから来てみない?」って言われて行ったてみたら、ネットワークビジネスの説明会だったっていうね。(笑)
その説明会自体も「変だな。」と思ったし、その説明会に来てる人達も「俺とは合わないな。」って思ったんだよね。違う世界の人達だなって。
その説明会に行ったのもけっこう大きいと思う。
そこで「俺は何をやってるんだ。他の仕事を考えるんだったら、自分の目の前にやるべきことがあるじゃん。」と思って。
世の中にはこういう仕事もあって、自分には今目の前にあるやりたい仕事があって、「自分の仕事にもっと目を向けたほうがいいな。」って思ったんだよね。
その時は独り身だったと思うんですけど、家族がいたらやりたいことを諦めている可能性もありましたか?
その「やりたいことを諦める」っていう考えがあんまりないんだよね。
例えば本当はやりたいことがあるんだけど、それでは食べられないから「じゃあ違う仕事をして家族養うよ。」っていうのも正解じゃん。
だから、別の仕事をしながら、落ち着いた時にまたその「やりたいこと」をやってもいいわけじゃん。
バランスをうまくとりながら「やりたいこと」をやれればいいんじゃないかなって思う。
今、自分でやりたいことを仕事にしているけど、もしかしたら何かのきっかけでどこかに勤める可能性もある。だから、そこは制限してないかな。
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