メディア

技術職としてのカメラマンになる方法

カメラマンになる方法とは

カメラマンになるにはどうすればいいのでしょうか?

今回、フリーカメラマンの首藤慎一郎氏に「カメラマンになる方法」を伺いました。

カメラの経験がない人が、どのようにしてカメラマンになればいいかを聞いています。

カメラが好きでカメラマンになりたい方や、カメラマンを職業として考えている方の参考になれば幸いです。




カメラを好きになった時期とは

カメラマンになるには体力が必要ですか

いつからカメラが好きになったんですか?

カメラが好きになったのは、中学生ぐらいかな。

母ちゃんに頼んで、普通のコンパクトカメラを買ってもらったんだ。当時、デジカメじゃないから。

「その瞬間を切り抜ける」っていうのが魅力を感じたね。

それで、高校でも常にカメラを持って、ロッカーの中にカメラ入れてた。

何を撮ってたんですか?

友達。

うちのクラスの卒業アルバムは、俺が撮ってたから写真がいっぱいあったね。

行事がなくても、日常生活もよく撮ってたね。

カメラマンになる方法とは

例えば高校生の子がカメラマンになりたいと思ったら、どうすればいいですか?

高校生の子がカメラマンになりたいって言ったら、とりあえず方向としては、普通に写真学校に行った方がいいんじゃない?

写真学校に通うかスタジオに入る。

個人的には学校よりもスタジオに入った方が早いと思う。

18歳からまったく知識入れないで、貸スタジオとかそういうところに入ると教えてくれるから。

仕事として写真をやりたいのか、アーティスト的に写真を学びたいのかで変わってくるかな。

アーティスト的に写真をやりたいなら、いろんな撮り方を学ぶから、学校の方がいいかもしれない。

初めからすぐカメラマンになりたいとか、カメラでお金稼ぎたいって思うなら、スタジオとかの方がいいと思う。

それは普通にネットとかでスタジオを調べて、電話すればいいんですか?

そうだね。ネットで調べてもいいし、「コマーシャルフォト」っていう雑誌があって、その裏にカメラマンアシスタント募集の広告がいっぱい載ってる。

18歳くらいだったら、たぶんどこでも雇ってくれるよ。

みんな初めのスタートラインって、知識ないわけじゃん。

体育会系の男の子だったら、スタジオも嬉しいんじゃないかな?

でも、体力がないとけっこうキツいかもね。

カメラマンになりたい人がいて、「どうすればカメラマンになれるか?」って考えた時に、専門学校ぐらいしか出てこないと思うんですよね。

今、ネットがあるから、いろいろできると思うよ。

俺、ネットがない時にやってたからね。

図書館とかよく行ってたよ。

カメラマンになるためには体力が必要ですか?

ないと無理でしょ。

例えば、立ちっぱなしに耐えられるか。

体力っていうよりも、忍耐力かな。

ただ、俺の同級生もそうだけど、写真の専門学校を卒業してカメラマンになってる人って少ないと思う。

途中で挫折するんだよね。

自分の思い描いてるカメラマンとはちょっと違うなって。

首藤さんは目の前にある仕事をこなしていったら、カメラマンとしての力がついて、自然にフリーカメラマンになっていったって感じですよね?

自然だねぇ。

目先の仕事をこなしてただけだよ。

もらった仕事を一生懸命やっただけ。紹介とかしてもらったりして。

紹介ってやっぱすごいね。

例えば飲食店でもそうだよ。

人のつながりを甘く見ると落ちていくよ。うちの業界も超狭いからね。相当繋がってるもん。悪いことできないよ。

悪いことっていうか、失敗とかできないよね。

写真が甘いとか、噂が広がっちゃう可能性がある。

「あの人はちょっと撮影だめだよね。」とかになったら、仕事こなくなっちゃうから。




カメラマンの仕事とは

日本で一番有名なカメラマンとは

首藤さんは「思い描いてたカメラマンと違う」っていう、理想と現実のギャップはなかったんですか?

もともとカメラマンになるつもりじゃなかったからね。

アシスタントに行っちゃってたから、なぁなぁでカメラマンになっちゃった感じかな。

「あ、そうか。職業でカメラマンっていうのがあるんだ。」って、そこで気づいたんだよね。

もともとカメラが好きで、趣味でやってたから。

やりたいこともなかったから、「技術職としてカメラマンを目指そうかな。」と思ったんだよね。

アーティストっていう感覚はなかった。

アーティストとか写真家っていうイメージじゃなく、完全に職業として学んだ。

テレビに出ているような有名なカメラマンになろうとは思わなかったんですか?

あれは作家さんだからね。作家さんになろうとは思わない。

あくまで商業写真。

テレビに出てる人達はピラミッドの頂点の一角なんだよ、その中の一番上だよ。

よっぽど頑張らないと、なかなかなれないでしょ。

あそこにいくのは、超大変だと思うよ。なれないとか言っちゃうと語弊あるけど。

日本で一番有名なカメラマンって誰だと思いますか?

一般的に有名なのか、カメラマンとして広告の撮影とかで有名なのか、全然ジャンルが違うからね。

テレビに出てるからすごいお金儲かってるってわけじゃなくて、名前が出てない広告カメラマンの方がお金儲かってたりするからね。

最近、全然見てないから分からないけど、篠山紀信とか儲かってそうだけどね。(笑)

よく聞くのは蜷川実花さんとか。

あれは若干タレントっぽいよね。映画とかも撮ってるしさ。

カメラマンっていう枠を超えてるよね。

スチール(写真)が手持ちの武器の1つなだけであって、ムービーも撮るし、なんでもやってるから、俺らとはちょっと違うよね。

最近、あんまり他のカメラマンの事を気にしてないな。

勉強不足って思われるかもしれないけど、前みたいに「おぉ。」っていう感覚がないんだよね。

自分で撮った方がいい写真が撮れるって思う時もあって、他のカメラマンが撮ってる写真があんまり気にならなくなっちゃった。

違う意味で成長したのかもしれないね、気にならないってことは。

それがいいことなのか悪いことなのかわからないけど。

でも、他のカメラマンが撮った写真を見て、「俺ならこう撮るな。」って考えたりはするよ。




フリーのカメラマンを勧めるか

フリーのカメラマンを勧めますか

フリーのカメラマンを若い人達に勧められますか?

どうだろうね?わかんないな。

俺も中途半端な気持ちの子には勧めないね。軽々しくなるような職業ではないかな。

自分を持ってないとまず無理。「誰にも負けない。」みたいな。

一本「柱」っていうか、筋が通ってる人じゃないと続かない気がする。

流されちゃうタイプの子はフリーには向かないと思う。

カメラマンだけじゃなく、フリーには向かない。会社員の方がいいと思う。

別にフリーの方がいいとか、会社員の方がいいってわけじゃないからさ。

人には得手不得手があるから。

俺は逆に会社員に合わないタイプだからね。

「フリーのカメラマンになりたい。」って言う子がいたら、何て声をかけます?

「自分がやりたいと思ったら、やればいいんじゃない?」と思う。

本当に好きだったら、やってもいいんじゃない?

ただ、覚悟は必要だよ。中途半端な覚悟だったら、やめた方がいいかなとは思う。

けっこう、大変は大変かな。でも、フリーだからやりがいはあるかもしれないね。

フリーの仕事っていうのはやりがいはあると思うよ、どんな仕事でもね。

ヘアメイクさんでも、スタイリストさんでも、仕事としてのやりがいはあると思う。

ちょっとしたアドバイスで言うと、女の子で頑張ってカメラマンになって、ある程度の技術があると、結婚したり、子供ができてからも仕事ができるかも。

短い時間の取材とかに行ったりして、お金は稼ぎやすいかもしれない。

パートをやるよりは短い時間である程度稼げるからね。

でも、時代によってカメラの形態も変わるから、これから10年後は写真業界がどうなるかはよくわからないね。

今、デジカメも進歩しすぎてて、その先は俺もわからない。

「起業家×酒場」電子書籍
M&Aコンサルタントとして起業する方法

「起業家×酒場」では、16人の起業家・フリーランスにインタビューを行なっています。

「Amazon kindle」で電子書籍として全文を読むことが可能です。

「Kindle Unlimited」では、無料で読むこともできます。

起業に興味がある方やフリーランスとして仕事を行いたい方におすすめの1冊です。

Amazon Kindleで探す