会社を辞めた後の転職活動と保育園を起業した経緯

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会社を辞めた後の転職活動と保育園を起業した経緯とは

鈴木麻友子氏は、会社を辞めた後、どのようにして保育園を起業するに至ったのでしょうか?

今回、保育園を起業した鈴木麻友子氏に「会社を辞めた後の転職活動と保育園を起業した経緯」というテーマでインタビューを行いました。

やるべき事を気づかせてくれた転職エージェント、保育の仕事をやるきっかけをくれた母親、保育園を起業するきっかけになった経営者の先輩、物件探しにつながる合コンでの出会い、不動産の相談に乗ってくれた友達などについて、お話を伺っています。

保育園の仕事に興味がある方や、これから保育園を起業したいと考えている方の参考になれば嬉しいです。




やるべき事を気づかせてくれた転職エージェント

やるべき事を気づかせてくれた元人事部の転職エージェント

会社を辞めた後はどうしたんですか?

前の会社を辞めた後、最初は転職活動をしたんだよね。
まず、スーツを買って。スーツ持ってなかったの。すごいでしょ?(笑)

今まで、会社の中で私だけ、私服で仕事してたんだよね。
だから、スーツを買いに行って、転職会社に登録して。

会社を辞めてから、転職活動をしたんですね?

前の会社が転職会社の登録料とか、転職活動にかかる費用を全部払ってくれてたの。
私は「呼ばれたら行く。」みたいな感じ。

議員秘書やってた時に「自分には事務が向いてる。」と思ってたから、一般事務とかで次の仕事を探してたんだけど、「29歳」っていう年齢は転職女性にとっては非常に厳しいギリギリな年代だったんです。かつ、未婚。

未婚だと途中で会社を辞めちゃう可能性もあるし、前の会社での給料が高かったしね。
会社側からすると、とにかく取りづらい人なわけ。それに、事務も未経験だし。

すごく難しい転職活動だったんだけど、その時の転職エージェントで私を担当した人が、なんと私を前の会社に入れた人事だったの。

すごい偶然ですね、それ!

自動返信メールで「担当の○○です。よろしくお願いします。今度会えるのを楽しみにしています!」みたいなメールが送られてくるんだけど、その人の名前でメールが来ていて。

すごい出会いでしょ?
お互いに気づいてなくて、面談で会った時に「○○さん、覚えてますか?鈴木です。」って言ったら、「わっ!」ってなって。

彼は私に「ポテンシャルがある。」と思ってくれていたんだと思うんだよね。
だから、それから「前の会社で、ある程度結果を出した。」っていう成績があって、でも私がいわゆる「消極的なキャリアチェンジ」を望んで、その会社に転職をお願いしてたから、すごいはっきりと「君にはがっかりした。」って言われたの。

それはけっこういいターニングポイントだったと思う。

私、会社を辞めてから保育園を起業するまで1年間もないんだけど、その間に4人ターニングポイントになった人がいて、その1人が転職エージェントの彼。

その人は、私に「君にはがっかりした。」って言って、「え?私がやろうとしていることって、間違ってるのかな?」っていう、振り返るきっかけをくれた人なんだよね。

保育の仕事をやるきっかけをくれた母親

保育の仕事をやるきっかけをくれた母親とは

それで保育の仕事をやろうと思ったんですか?

それがきっかけで、自己分析をした結果、「2番目に保育士が向いてる。」って出てきて、「わー!やっぱり!」と思って。

その時やりたいと思っていた事務職は「全然向いてないし、通りません。」って言われちゃって、転職エージェントにもね。

かつ「私がずっと長年やりたいと思ってきた保育の仕事が、適性が出てるじゃん!私、ここまでの人生何やってきたんだ。」みたいに思って、そう思うと一番反対してきたのは親だから、親に対して怒りが湧いたんだよね。

それで、「この客観的な適正の結果を見せたら、親は何て言うんだろう?」と思って。
「今まで反対してごめんね。保育の仕事、やらせてあげたらよかったのに。」って言って、謝って欲しかったんだよね、私は。

だけど、その結果をママに見せた時に、ママが「やっぱりー!まゆちゃんって、ずっと保育の仕事が向いてると思ってた!子供、大好きだもんね!」って言われて、ゾッとするほどスッキリしたんだよね。

え!?そんな反応だったんですか?

ママに思いがけない前向きな一言をもらったことで、本当に驚くほどスッキリして、怒りも何も覚えなくて。

その時に感じたのは「両親とも、私の人生について、『私がうまく生きていけるように。』って私より真剣に考えてくれてるんだけど、この人達ですら、その時の私が一生懸命に言った主張に対して、反対したことすら覚えてないんだ。結局、彼らが望んでいることって、『私が幸せでいること』だけであって、そこに至る選択に対して彼らはこだわりがないんだ。だから、どの選択を取ったにせよ、その選択を取った結果が幸せであるならば、それでいいんじゃないか。誰も私の人生に責任は取ってくれないから、私は自分で自分の幸せな人生を生きよう。」って事だったんだよね。

「これからはやりたいことをやろう。」って吹っ切れた瞬間。
ターニングポイントの2人目がママ。




保育園を起業するきっかけになった経営者の先輩

保育園を起業するきっかけになった経営者の先輩とは

それで保育の仕事をやることに決めたんですね。

その結果、今自分ができることを考えたら、保育関係の資格を取って、託児所とかキッズルームみたいなことをやって、公文の資格を取れば、生活も成り立つし、やりたいこともできるし、最高な状態だと思ったんだよね。

「全てがバッチリはまったぞ!」と思ってたんだけど、けっこう年上の昔から知ってる経営者の先輩がいるんだけど、その人が「会社、辞めたんだ?飲もうよ!」って言われて、飲みに行ったんだよね。

そしたら、「あんな大きい会社を辞めて、次は何やるの?」って。

その人は、遡っちゃうと会社員の時から知っていて、「あなたはさ、会社を経営した方がいいよ。僕が会長でお金を出してあげるから、あなたは社長をやりなさい。」ってずっと言われてたの。

その時は「会社なんてやらないから!経営なんて、考えた事もないから。私、結婚して子育てするから。」って言ってたんだけど、「こういう風な生活をしていこうと思って、計画を立ててるんだ。今、それに向かって準備をしてるところ。」って言ったら、その彼が「それは趣味でしょ?それで、仕事は何するの?」って言われたの。

「それは趣味でしょ?」って言われたらキツいですね。

「え?違うから!これ仕事だよ!週3日公文の先生をして、週3日子供達を有償で預かって保育をさせてもらって、それを生業として生きていくんだよ!」って言ったら、「あなたがもともと保育業界に興味を持ったのってなんでだっけ?『自分の生い立ちからくる問題に、何かアプローチをしたい。』って思ったところからじゃないっけ?その問題に対して、なんら解決策を求めるのではなく、何ならその問題をすり替えて自分が楽しいところだけを、上澄みをすくうみたいに切り取って自己満足をする行為っていうのは、趣味でしかないの。『仕事』っていうのは社会に対してなんらかの価値提供をするとか、問題解決方法を提供するとか、誰かに何かの価値を提供して、初めて『仕事』っていうんだよね。だから、子供を預かってもらっている人は確かに助かるかもしれないけど、それはあなたが本当に解決したいと思っている問題に、何ら向き合っていなくて、それを見ないようにして、お客さんも腰掛けで来るだけでしょ?それはどっちも舐め合ってるだけで、何ら問題に向き合ってないから、それは『仕事』とは言えないよ。」って言われて、けっこうショックだったんだよね。

いろいろ考えて、やっとやりたいことにたどり着いたと思った私がボコボコにされて、ボロボロに泣いて、「悔しいでしょ?『悔しい』って思うのはね、自分がやりたい想いがあるからなんだよ。自分が本当に解決したい問題はなんなのか。それに目を背けずに解決できる形はなんなのか。逃げないで考えてきなさい。」って言われて。

そこから何回かプレゼンをさせられて、またボコボコにされて、それを繰り返したら、さっき言ったみたいに、私が大事にしていることって「食」「子供」「家族」だと分かったんだよね。

それにを突き詰めていったら「保育園を起業する事になっちゃった!」みたいな感じ。
彼が3人目のターニングポイント。

物件探しにつながる合コンでの出会い

物件探しにつながる合コンでの出会いとは

それで保育園を起業することになったんですね。

それで、保育園をやるために会社を作ったのが11月。
そこから保育園の物件探しが始まったんだよね、保育園を作ることが目標だったから。

でも、「物件探しって何?」って話じゃない?
私、実家からも出た事がなかったから、「『家を探す。』って、みんなどうやって探してるの?」っていう状態だったの。

その時は家というか、保育園のテナントなんだけど。
しかも、「東京」っていう事は決めてたんだけど、実際にどこにするかは決まってなかったから。

私、横浜に住んでたからさ、東京の街って見当もつかないわけ。
どこに行って、誰に何を聞けばいいのか。

飛び込みで入る不動産屋さんが信頼できるのかも分からないし、その1軒で決めていいのかも、何駅から始めればいいのかも、何もかも分からなかったんだよね、知らない事がいっぱいありすぎで。

確かに、家を借りた事がないと、何も分からないですよね。

そう思った時に、不思議な縁なんだけど、その時の2年ぐらい前かな。
合コンで… あ、合コンばっかりしている人みたいだね。(笑)

私、すごい薄情な人なんです。特に男性には。
女性にもそうなんだけど、特に男性は連絡先を交換しても、基本登録しないんです。

今はLINEになったからいいんだけどね。
前はメールだったじゃん。メールアドレスとか電話番号とか、まったく登録してなかったんだよね。

その時の合コンで知り会った男の子が、誕生日に1番に「おめでとう!」って連絡をくれたんだけど、「誰ですか?」って返したんだよね。(笑)そして、1年経って、もう1回誕生日が来たの。そうしたら、もう1回1番にメールが来たの。

「なんかこのアドレス見たことある。」って思ったんだけど、1年経ってるからまた思い出せなくて、もう1回「誰ですか?」って送ったら、「いい加減登録してもらっていいかな?去年も同じこと言われたよ。」って言われて、さすがに「やばい。」と思って登録したのね、2年かけてやっと。

その人とFacebookでつながったら、「不動産のコンサルをやってる。」みたいなのをアップしてたのを見てて、「この人に保育園をやる為の物件をどうやって探せばいいか聞いてみよう!」と思って、メールしたんだよね。




不動産の相談に乗ってくれた友達

不動産の相談に乗ってくれた友達とは

その状態からでもつながるんですね。

「保育園をやる為のテナントって、どうやって探せばいいんですか?」って。
そうしたら「何坪くらい?」って送られて来て、「坪ってなんですか?」って返したの。(笑)すごいでしょ?

ホント今考えたら、「よくナメたこと言ったな、お前。」って思うんだけどさ、本当にそれぐらいのレベルだったんだよね、私。

そんな人が会社を作ってるんだよ、やばいよね。(笑)
それで、「平米でもいいよ。」って優しく返してくれたの。もちろん分からないよね。

でも、「『平米ってなんですか?』って返すのは、さすがにまずいな。」って思ったの。
その時「既読」とかないからさ、考えあぐねた結果、「勉強します。」って返したの。

そしたら、「明日来い。」って言われたの。(笑)
もちろんバレてるよね、「平米」が分かってないの。

分かってないのを察してくれたんですね。(笑)

その人は不動産屋をやってたんだけど、翌日店舗の休憩時間に行ったら路線図を広げてくれて、「どこで探してるの?」って聞かれたから、「分かりません。」って言ったら、一から全部、「こういうところだったら、こういう場所で。」って、「自分がイメージしている場所って、どういう場所なんだろう?」っていうのをいっぱいヒアリングしてくれて。

その後、知り合いの不動産屋さんに突然連れて行かれて、調査用紙みたいなのを出しながら、「では、いくらぐらいで考えてますか?」って、何にも考えてない事をいっぱい突っ込まれて、私はアワアワってなってるんだけど、隣で笑ってて。

それで一通り終わって店舗を出た時に、「どうしよう?私、今のじゃ絶対信頼してもらえなかったよね?あんなんじゃ貸してもらえないかな、場所?」って聞いたら、すごい爆笑してて。

「いや、これ頼んどいたの。練習用で連れて来ただけだから。今のところ、後輩の不動産屋だから。不動産屋に行くとね、こういう事聞かれるの。知らないところの不動産屋に行って、今と同じ事したら、完全にナメられるから、しょうもない物件出されるよ。でも、分からなくて契約しちゃうよ。だから、今聞かれた事覚えたでしょ?メモ取ったでしょ?『最低限これだけ答えられないと始まらないんだ。』って思って、勉強しなさい。」って。

めっちゃいい人じゃないですか!

そう。何も分からない状態から、うちの保育園が物件を決めるまで全部付き合ってくれたの。
しかも、1円も払ってない。

何も知らない私と一緒に何時間も歩いてくれたり、内見の時も私1人じゃ不安だから呼び出してさ、内装業者さんも紹介してもらったし、何もかも本当におんぶにだっこ。

その人が4人目のターニングポイント。
昨日、その人と飲んでたんだよね。

株式会社coconホームページ

保育園を起業する方法

今回、「会社を辞めた後の転職活動と保育園を起業した経緯」というテーマでインタビューを行った鈴木麻友子氏に「保育園を起業する方法」を伺いました。
初めて保育の仕事に興味を持った14歳。親の意向に沿って大学を卒業し、証券会社へ就職。
29歳の時に会社を辞め、試行錯誤の結果、保育園を起業。
鈴木麻友子氏の幼少期から保育園を起業するまでの人生を、インタビューしています。
特に鈴木麻友子氏が保育園を起業する際に実際にとった行動に焦点を当て、詳しく聞きました。
保育園の仕事に興味がある方や、保育園を起業したいと考えている方にオススメの一冊です。


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