仕事が辛くても、会社を辞めない理由とは、何なのでしょうか?
今回、保育園を起業した鈴木麻友子氏に「仕事が辛くても新卒で入った会社を辞めなかった理由」というテーマでインタビューを行いました。
会社を辞めなかった理由、営業を再開して上がってきた成績、支店長との和解などについて、お話を伺っています。
仕事が辛くて会社を辞めたいと思っている方や、仕事にや会社に悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。
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目次
会社を辞めなかった理由

それで、ポリープは治ったんですよね?
治らない。治ったかどうかを確認したことはない。
その時、同期の人と付き合ってたの、支店は違うけど。
それで、私が完全に営業の数字が上がってないのとか分かるわけ。
その時、同時に親と同期の彼に、「嫌だったら、会社を辞めてもいいよ。」って言われたのね、突然。
「弱音を吐くのもちょっとカッコ悪いし。」とか思ってて、周りには何も言ってなかったのね。
「会社を辞めてもいい。」って同時に言われて、すごいふっきれちゃったの。
「そうだそうだ、会社って別にいなきゃいけない場所だと思って入ったつもりもなかったのに、何をこんなに会社にしがみついてたんだ。」みたいな。
でも、それってけっこうみんなあるよね。
会社に入ってしまうと、会社がすべてな気がしちゃう。
それが2人から同時に言われたことによって、「うわ、そうだった!」みたいに気づいたんだよね。
「どうにか続けなきゃ。」って思ってたけど、「そもそも、会社って私の人生と切り離して考えてもいいんだ。」って思ったんだよね。
その時に、父親から「まゆちゃんはまゆちゃんなんだから、会社辞めてもまゆちゃんだよ。」って言われて、「なんていいこと言うんだ!」みたいな感じで、すごいスッキリしちゃって、「よし、会社辞めてもいいや!」って思ったの。
それで会社を辞めたんですか?
ううん、辞めてない。本当に会社を辞めるんだったら、「私っていう人を誤解されたまま、会社を辞めたくない。」と思って。
今の状況を不満に思ってるわけじゃないけど、誰かの仕事を助けてあげたいにも何をしていいか分からなくて、みんなには迷惑をかけていて、「この状況で会社を辞めるの、超嫌だな。」と思って。
私はそこまで働く気がなかったから、「ここが最後に勤める会社かもしれないし、新卒で入った会社だし、こんな風に嫌いなまま会社を辞めるのは嫌だな。」って思って、「それなら、支店長の誤解を解きたいな。」と思ったんだよね。
それで、いろいろ考えた結果、「営業成績を上げればいいんだ!」と思って。
「営業成績を上げれば、支店長の誤解が解けるかもしれない。」っていう、すごいスーパーポジティブなことを考えて、その状況から。
それで、勝手に営業復帰したの、一人で。
「営業復帰」って言っても別になにもないんだけど。自分からアウトバンドをし始めたんだよね。
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営業を再開して上がってきた成績

「アウトバンド」って何ですか?
「電話営業をする」とか「訪問営業をする」こと。
自分で営業をリスタートしたみたいな感じかな。
営業復帰したのは、「ポリープ」って診断されてから、けっこう経ってた気がする。
「2、3ヶ月」って言われた期間はオーバーしていたと思う。
ポリープって診断されてすぐの頃は、ガサガサの声になってたんだけど、声を出す機会はぐっと減っていたから、その状態ではなかった。
「でも、結局また同じだろうな。」とは思ってたけどね。だって、最初も1ヶ月ぐらいでポリープになっちゃったからさ。
たぶん冬より前には営業復帰をして、でもそんな簡単に数字って上がらないからさ、自分の分が悪い状態は続いたんだよね。
それでも、頑張って営業を続けてたら、だんだん営業成績が上がってくるじゃん。
だんだん営業成績が上がってきて、自分の目標数値を超えられるようになってきたんだよね。
それは会社として決められた目標数値ですか?
そう、1人1人数字の割り振りがあるからさ。
あとは営業成績ランキングで上に上がって来る。
楽なことではなかったと思うんだけど、その辺は本当に支店長に感謝で、「支店長なら、きちんとやればどの商品でも、『この商品をやってないからダメ!』みたいな言い方はしないだろう。」という感じがあったんだよね。そこは信頼なのかな?
だから、とにかく自分の得意な商品で、ひたすら数字を追ってたんだよね。
目標数値の130%とかやってたんじゃないかな。
そうしたら、だんだん支店への貢献度が上がるから、環境的に少しずつ良くなっていったんだよね。
それで、2年目の下期に、上期のフィードバック面談があったんだよね。
それなりに営業成績はやってたから、「自分がどれくらいのランキングにいるか」っていうのは分かるんだよね。
だけど、課長とか支店長がどれだけ評価してくれるかによって、評価は変わっちゃうのね。
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支店長との和解

評価はどうだったんですか?
下期の時は「同期で上期トップだったよ。」って言われて。
それで、1番いい評価がついてたの。
それは私自身の力だけじゃなくて、支店長が私を評価してくれないと絶対につかない評価なの。
「総合的なランキングとして、私が一番上だった。」っていう話で、「私に向き合ってくれる、この時間しかない!」と思って、「ありがとうございます。今まですいませんでした。誤解もあったと思うんですけど、もうこういうの辞めたい。今日で終わりにしてほしい。」みたいな話をして。
そうしたら、支店長も「こちらこそごめん。」って言ってくれて。
それで、それを言えた自分の達成感に、それを想いにして営業成績を上げてきたからさ、想いがこもって泣いちゃって、私。
そうしたら、支店長も照れ臭い人だからさ、「女の涙とか、俺、本当ずるいとしか思えないから。」って。
「いや、別に支店長のために泣いてませんから。」みたいな。(笑)
そういうやりとりをして、私が支店長室から出て来ないから、みんな「何かあったんじゃないか?」と思ってドキドキしてたら、私達が笑いながら出てきたわけ。「何?怖い!」みたいな。(笑)
そうしたら、みんなの前で支店長が「これからもよろしく頼むよ。」みたいに言ってきて。
支店長がいなくなった後に、「何?どうしたの?」ってみんなに声かけられたよね。(笑)
誤解が解けるまで、2年近くかかったわけですもんね。
そうなのよ、そんなことがあったね。
それが私の新卒時代。

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