銀行や訪問販売の仕事とは、どのような仕事なのでしょうか?
今回、占い師として独立した天海氏に「新卒で入った千葉銀行と化粧品の訪問販売をする営業の仕事」というテーマでインタビューを行いました。
新卒で入った千葉銀行、銀行を辞めてから始めた婚礼セールスの仕事、化粧品の訪問販売をする営業の仕事、1番を目指した化粧品の営業などについて、お話を伺っています。
占い師として独立した天海氏の仕事での経験や営業に関する考え方を聞く事で、占い師天海氏の人物像に迫ることができればと思います。
このインタビューを通して、占いの仕事に興味がある方やこれから占い師として独立を考えている方の参考になれば嬉しいです。
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新卒で入った千葉銀行

進学校に行っていたんですか?
高校は、生徒が600人ぐらいいたんですけど、ほぼ大半が大学に行くような学校でした。
それで、私が「大学に行きたい。」って言ったら、父親が「女が大学に行ってどないすんねん。短大行け。」って言われたんです、古い人なので。
私も「短大の意味が分からない。じゃあ、働く。」って言ったんです。
そうしたら、同学年で就職組は4人しかいなかったんですよ。
当時バブルだったから、4人の就職する人に対して、2000件とか求人が来ていたんです。
働く気ももともとなかったし、「どうしよう、2000件もある。」と思って。
それで、「求人番号が1番だから、千葉銀行にしよう。」と思って受けたら、受かっちゃったんです。
それですわ、千葉銀行に行った理由は。
それで千葉銀行に就職したんですね?
はい、そんな感じで千葉銀行に就職しました。
まぁ、合わない、合わない。
私、「1円ぐらい、いいじゃん。」って思うタイプなので。
銀行なので、ものすごい厳しかったですね。
でも、今思えば一番最初が銀行だったから、どんな仕事をしても楽に感じますね。
他の仕事をしても「銀行ほどは大変じゃない。」って思えるから、「若い頃に銀行で働いてよかったな。」って思います。
銀行の仕事って、そんなに大変なんですか?
今は知らないけど、当時はバブルとバブル崩壊の時期だったから、大変でしたよ。
お客さんから怒鳴られるとか、内部のお局さんにいじめられるとか、結構危ない思いもしてましたね。
昔は振り込みをするのに、振り込み先がリンクしてなかったんですよ。
例えば、「千葉銀行から、千葉興業銀行の何々支店にお金を送りたい。」ってなった時に、今だったら「千葉興業銀行」をピッピッピッて選んだら、「この人でいいですか?」って出てくるんですけど、当時はそれが全然なくって。
名前をちょっと間違えたとか、口座番号を1コ間違えただけでも振り込みができないんです。
振り込みができないと、書類にハンコをもらわなきゃいけない。
その係になった時に、お客さんから怒鳴られることもあって、そういうのが大変でしたね。
だから、「仕事は平和なだけでいい。」っていう。(笑)
銀行の仕事は本当に大変だったけど、「その経験があるから今がある。」と思ってます。
千葉銀行は、どれくらいの期間働いていたんですか?
6年くらいいましたよ。
それで、身体を壊して、千葉銀行を辞めたんです。
結局、長く勤めると身体を壊すみたいで。
その時は、一応結婚していたんですよ。
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銀行を辞めてから始めた婚礼セールスの仕事

いつ結婚したんですか?
22歳で結婚したんです、早く千葉銀行を辞めたくて。
早く実家を出たかったんですよね。
その時は実家から通っていて、「千葉銀行を辞めたい。」って親に言ったけど、親も経営者側の方だったので、「新入社員がそんなにすぐに辞めて、会社の損失でしかない。」と言われました。
「3年以上勤めて、会社を辞める理由は、結婚以外ダメだ!」って言われたから、「もう、結婚しちゃおう。」と思って、結婚しちゃった。
それで結婚して、しばらく千葉銀行に勤めてたんですけど、、身体を壊して辞めたんです。
千葉銀行を辞めた後は、どうしたんですか?
千葉銀行を辞めた後は「色々やりたいな。」と思って、ブライダル業界に行ったんですね。
銀行の時はみんなが怒ってたから、「みんなが幸せな仕事をしたい。」と思って。
その時は、結婚していたので、「扶養の範囲内」っていう感じでやっていました。
なので、雇用形態としてはアルバイトでしたね。
ブライダル業界の仕事は、何をやっていたんですか?
舞浜にあるホテルで「婚礼セールス」っていう仕事をしていました。
結婚式場を見に来た人に式場の案内をして、契約をするという感じの仕事です。
すごく楽しかったし、時給1000円ぐらいのバイトだったんですけど、成約率が97.8%ぐらいだったんです。
すごいでしょ?それが初めての営業で。
成約率がダントツトップで、社員さんより上だったんです。
それで、「あれ?初めての営業で、98%近くも獲得できるんだ。営業、向いてるんじゃない?」って思って。
そこから色々やりたくなっちゃったんですね。
いろんなもの売りたくなっちゃった。
婚礼セールスの仕事は、どれぐらい続けたんですか?
でも、あっという間でした。
そこのホテルのやり方が嫌だったというか、「これやりたいんですけど。」っていうのも、全部「ダメです。」って。
そこのホテルが、すごい人気のホテルだったの。
年間2000組くらいやるホテルだったから、もう「殿様商売」みたいな感じ。
もう、すれ違う、すれ違う。
当時だから今とは違うんですけど、殿様っぽい商売をされていたホテルだったので、「ここのホテル、嫌だ。」と思って。
それで、「とりあえず、自分でブライダル業界を色々と見てみよう。」と思って、そこからブライダル業界のいろんな業種に行く道が始まったっていう感じですね。
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化粧品の訪問販売をする営業の仕事

婚礼セールスの後は、どんな仕事をやったんですか?
結婚って一生に一度だと思っていたし、「一生に一度しかないなら、一番いいアドバイスをしてあげたいな。」と思ったんです。
それで、「一生に一度しかない機会なら、綺麗になりたいよね。」っていうところから、「美容系も学んだ方がいいかな。」と思ってたら、たまたま化粧品の訪問販売の会社が、1ヶ月間無料で研修をしてくれると。
「これは勉強になる!」と思って、そこの会社に行って、勉強しました。
その後は、そこの会社で研修を受けながら、化粧品の訪問販売をやっていました。
あとは「司会ができれば、結婚式の中のイベントも、何かを教えてあげられるかな?」と思って、化粧品の訪問販売をしながら、司会の学校に通ったんですね。
結婚式の司会の学校があるんですか?
あったんですよ、当時。
今もあるのか分からないけど。
それで、司会の学校に行きながら、「ドレスの着方って、大事だよな。」と思って、たまたまハネムーンモデルを募集してたから、その仕事もやりました。
「似合わないウエディングドレスを着て、一生残る写真を撮る」って、かわいそうじゃない。
いやらしくない感じで、「こういうドレスが似合いますね。」とか「こういうコーディネートをするといいですよ。」って教えてあげられたらいいなと思って。
それで、化粧品の訪問販売と司会の学校、ハネムーンモデルの3本の仕事をぐるぐるっとやっていました。
その時は、婚礼セールスの仕事は辞めちゃってますね。色々うるさかったから。
1番を目指した化粧品の営業

化粧品の訪問販売の仕事はどうでしたか?
一応、新人の部では2位になって、表彰されましたよ。
でも、私あんまり無理矢理売るのが好きじゃないんです。
新人の部で2位だったんですけど、1位の人はいわゆる何万円もするセットの化粧品を、バンバン売りつけてたんです。
でも、私は「いらないものはいらないんじゃないか。」ってずっと思ってたから、お客さんが「欲しい。」って言わない限りは売らないようにしていたんです。
だから、売り上げ的には2位になっちゃったんですけど、何かで1番じゃないと、営業の仕事って発言権がないんですよね。
それで、「何かで1番になろう。」って思った時に、「肌診断」って言って、みんなの肌を診てあげて、「こういう結果だから、これが必要ですね。」っていうことをやっていたんですけど、その「肌診断」で1番になることにしたんです。
毎月、自分で自分の記録を塗り替えていって、毎月表彰されてました。
そういう意味では、売上的には2番手止まりでしたけど、何かで1番になることで注目されたり、本部の方からお声がけいただいたりっていうことはしていましたね。
すごいですね。なかなか「1番になろう。」と思って、なれるものじゃないですよね。
でも、やろうと思えばやれるじゃないですか。
結局、男の人って考え方が違うと思うんですけど、営業で一番になりたければ「お客様の幸せをどれだけ突き詰めて考えられるか」だと私は思っているんです。
「この人を幸せにするには、何の商品がいいかな?」とか「うちの商品でいいのかな?」とか、その人が一番喜んでくれそうな事をいろいろ考えるんです。
そうすると、他のお客さんを紹介してもらえたりして、その先が長く続くんです。
でも、こっちの都合で「今月、この売り上げだから。」ってやっていくと、こっちの都合なので、次が続かないから止めちゃう人が多いと思うんです。
たぶん、営業ってそういうことなんじゃないかと思うんですけど。

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