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保育園を起業して一番最初にやった事とは

保育園を起業して一番最初にやった事

保育園を起業して一番最初にやる事とは、どんな事なのでしょうか?

今回、保育園を起業した鈴木麻友子氏に「保育園を起業して一番最初にやった事とは」というテーマでインタビューを行いました。

保育園を起業してすぐの行動、保育園を一緒に立ち上げるパートナー、保育園を一緒に立ち上げた3人目の女性、保育園を起業するために必要なお金、保育園を起業した時に決めたコンセプト、保育園をオープンした時期などについて、お話を伺っています。

保育園の仕事に興味がある方や、これから保育園を起業したいと考えている方の参考になれば嬉しいです。




保育園を起業してすぐの行動

保育園を起業してすぐの行動とは

保育園を起業して、どこから始めたんですか?

保育園を始めるために、まずは会社を作ったかな。
「保育園」って場所を決めたらスタートしちゃうんだよね、場所のお金が発生するから。

だから、保育園の場所を決める前に人を雇用するための就業規則を作ったり、保育園のコンセプトを作ったり、すごくたくさんの事をしないといけないんだよね。

そういう保育園の場所を決める前にやったことは、私とパートナーになってくれる人でやったの。

「私がずっと現場に出てちゃいけない。」っていうのは、保育園を始める前からずっと考えてて、「保育園は私の代わりに現場を仕切ってくれる人と二人三脚で作らなきゃいけない。」と思ってたから、最初から人を雇用していたの。

保育園は「その人と一緒に作り上げる場所にしよう。」と思ってたんだよね。

保育園を一緒に立ち上げるパートナー

保育園を一緒に立ち上げるパートナーとは

そのパートナーは、どうやって見つけたんですか?

そのパートナーはね、私が小学校の時にポケットをビリビリって破いちゃった子と、もう1人の小学校の時の友達が紹介してくれたの。

私が「保育園をやる。」って決めたら、すぐに紹介してくれたの。

意外にビリビリの子がつながってきたんだよね。(笑)
ビリビリっていうのは、たまたまのエピソードなんだけどね。

そのパートナーは女性なんですか?

男性。男性で探してたの、私が。
私が「女性ばっかりの職場で生きたことがない」っていうのが1つと、私がお金を出して作る保育園って、「私の想い」が強いじゃん。

でも、「私の想い」って「私の想い」だし、私が経営者だから、立場的にすごく強くなっちゃうでしょ。
だけど、「従業員には従業員の想いがある。」っていうのは、前の会社時代にすごく知ったから、従業員の想いはたぶん私には届かないから、「間に立ってくれる人が必要だな。」って思ってたの。

でも、女性→女性→女性だと、女性と女性の相性で意見が上がってこないかもしれないから、「男性がいいな。」って思ったんだよね。

相手が男性だと、女の人って愚痴を言いやすくない?
「トップが女性だと、その間に立てる男性にはたぶん愚痴とか意見を言いやすいから、男性がいいな。」っていうのが、最初の狙いだった。




保育園を一緒に立ち上げた3人目の女性

保育園を立ち上げた3人目の女性とは

最初はそのパートナーの人と2人で始めたんですか?

3人。もう1人は女性。
資格を取った時の学校の先輩なんだよね。

彼女は去年まで働いてもらってたんだけど、すごかったんだよね。
私、その資格のメンバーを巻き込むつもりはなかったんだけど、最初の頃アップアップしてたんだよね。

保育園を立ち上げるって、何をしていいかよく分からないしさ。
そもそも「保育」っていうものに対して、経験とか自信はほとんどなかったから。

そうしたら突然、いつだったか忘れちゃったんだけど、彼女に渋谷のTSUTAYAの上の「WIRED CAFÉ」に呼び出されたの。

それで、「どうしたの?」って聞いたらめっちゃ怒ってて、何かと思ったら、「まゆちゃんさ、自分では絶対言い出してこないと思うから私から言うけど、私、保育園の立ち上げ手伝うから。絶対に『手伝って。』って言ってこないと思って、もう諦めて自分から言うことにした。」って。

向こうから言ってくるってすごいですね。

「いや、マジ!?」みたいな。(笑)
彼女は「チャイルドマインダー」っていう仕事では、すごい人気の人なの。

本になっちゃうくらいすごい人でさ。
そんな人がうちみたいなこれから立ち上げる保育園に共感して入ってくれるとは思ってないわけ。

だって、個人で開業して、何年間も売り上げを維持して来ている人だからさ。
うちの保育園を手伝うメリットなんてないよね。

なんなら月収だって下がるだろうしさ。
「そんなことおこがましくて頼めない。」と思ってたから、彼女から言い出してくれたのはものすごい嬉しかったね。

人の気持ちを汲み取る能力が高いんですね。

そうだね。あとは、せっかちで黙ってられなかったんだと思うよ。(笑)
その人にはすごくお世話になったよね。

保育園を起業するために必要なお金

保育園を起業する為に必要なお金とは

保育園を起業することになって、一番最初にやったことは法人登記ですか?

うん。会社じゃないと、物件を借りられないから。
「個人事業として始める」っていう選択肢はなかったよね。

個人事業で貸してくれる物件なんて、すごい限られるからね。

法人登記をしたあとは、保育園をやる物件を探しながら、ひたすら「保育園」っていう場所について固めたりとか、保育園には何が必要なのかを考えて揃えたりしてたかな。

うちの保育園は最初から融資を受けるつもりだったから、保育園の物件が決まったら即融資を申し込む予定だったのね。

だから、融資を受けるために必要なものは全部整えておくとか、そんなことをひたすら毎日やってたよ。

融資を受ける為の自己資金ってどうしたんですか?

それは、マイマネーだよね。
お金は全然貯めてなかったけどね。私、すごい遊んでたもん。

年に2回海外旅行に行ってたし、3連休あるといつも旅行に行ってたし。

まぁ、でも一応5年くらい働いてたからさ。
貯金とか退職金とか、少しはあったよね。たいしたお金ではなかったけど。

みんなに褒められたよ、「あんなに遊んでたのに、よくそんなお金あったね。」って。
ブランド物も大好きだったし。

保育園を起業するのに、いくらあれば足りるんですか?

1,000万円だったら足りない。
保育園を起業するなら、1,000万円はかかるよ。私はその中でも激安でやってる。

私も1,000万円じゃ足りなかったな。
だから、融資を受けるなら、半分の500万円くらいは貯めておいた方がいいと思う。

ただ、うちの規模感とか人数で、普通の保育園のイメージで必要資金を考えたら、倍の2,000万円はかかるかもね。




保育園を起業した時に決めたコンセプト

保育園を起業した時に決めたコンセプトとは

小さく始めたっていうことですか?

うん。
私は「いろんなことのラッキーが積み重なってる。」っていうことと、ある意味「保育園である。」っていう事をかなぐり捨てたの。

「保育園の当たり前をぶち壊したい。」っていうのが私の基準だから、保育園にあるべきものが全然なかったり、保育園にないものがあったり。

おむつを替えるための台とかベビーベットとか、うちの保育園には存在しない。というか、いらない。
オムツ替えのシートみたいなのはあるんだけどね。

家ではみんなオムツ替えのシートでオムツを替えてるの。
でも、保育園にはオムツ替えの台があるの。

なんでオムツ替えの台があるかっていうと、子供の人数が多くて、しゃがんだり立ったりを繰り返すことがすごい大変だから。立ったままオムツを替えられる場所があると楽なんだろうね。

でも、オムツ替えの台の必要性がよく分からなかったから、うちの保育園にはない。
そのオムツ替えの台って1個60万円ぐらいするんだよね。

そんなに高いんですか?

そう。保育園ってそういう感じ。
だから、そういう必要性を感じないものを徹底的に取っ払った。間取りもすごく斬新な間取りにしちゃってるし。

私、あんまり保育園を見に行ったことがないの。
今もお世話になってるんだけど、小学校の時にポケットをビリビリした友達じゃない方の友達は、保育園と幼稚園を経営してるのね。同級生なんだけど。

そこの保育園は従業員さんとか考え方とか、何もかも私はものすごく憧れてるの。
大きい保育園なんだけどね。

そこの保育園は何回か見に行った。
でも、そこの保育園以外はほぼ見に行ってない。

だから、私に「保育園とはこうじゃなきゃいけない。」っていう固定観念が根っこからなかったことは、すごいラッキー。

でも、今うちにいっぱい来る「保育園を開きたい。」っていう人達は、いっぱい保育園を見て来る。

だから、「保育園ってこういうもんだ。保育園はこうじゃなきゃいけない。」みたいな固定観念に縛られているから、そういう人達が入念な準備をして、同じ規模の保育園を始めれば、倍のお金はかかると思う。

保育園をオープンした時期

保育園をオープンした時期とは

それで、物件を借りて保育園をスタートしたんですか?

4月に物件が見つかって、6月に保育園をオープンした。

4月から6月の2ヶ月は、内装工事とかをやってたかな。
それで、物件を借りたから、国民生活金融公庫に融資の申し込みをしたんだよね。

物件が決めてから申し込みをしないと、基本は借りられないからさ。
物件借りる気がないのに、お金だけ取っていく人がいちゃうから。

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