小さく始めた花の仕事と喫茶店での苗物の販売

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小さく始めた花の仕事と喫茶店での苗物の販売とは

花の仕事で独立したい場合、どのように始めればいいのでしょうか?

今回、花屋として独立した大竹ミキ氏に「小さく始めた花の仕事と喫茶店での苗物の販売」というテーマでインタビューを行いました。

喫茶店の入り口で始めた苗物の販売、小さく始めた花の仕事、花屋に少しづつお客さんを増やしていく方法などについて、お話を伺っています。

花の仕事に興味がある方や、これから花屋として起業・独立を考えている方の参考になれば嬉しいです。




喫茶店で始めた苗物の販売

斜向かいの喫茶店で始めたこと

それで家の斜向かいの喫茶店で何を始めたんですか?

斜め向かいの喫茶店に苗物を納めて、それを売ることから始めたの。

息子が幼稚園の時だよね、確か。

苗物は小さいパンジーみたいなポットだと、24個ぐらい入ってるのが普通なの。

でも、その花をバラで卸してくれるところが江戸川の方にあるんだよね、ちょっと割高だけど。

そういうところだと何個かずついろんな種類の花が買えるわけ。

それを1ケースぐらいにして、その喫茶店の入り口で売らせてもらったの。

それで、売れたお金でまた次の花を買ってっていうのを何回か繰り返してみたんだよね。

そこの喫茶店の奥さんがまた魅力的で、来るものを拒まないんです。

「なんでも受け入れちゃっていいのかな?」って最初思ったけど、「そこの奥さんの大きさなんだな。」って今は思ってますけどね。

それで、花を売らせてもらってたんだけど、そんな大したお金にはならないですよ。

でも売れて、次の花を買ってって繰り返して、暑かったり寒かったりでまた休んでってしている間に、息子が小学生になります。

息子が小学生になった頃から、私も少しずつ自分で動ける時間が増えるので、「花の仕事、再開できるといいね。」って、相棒と話してたの。

でも、気持ちでは思ってたんだけど、なかなか仕事の再開にならないわけ。仕事がないから再開できない。

その時は相棒が主導で仕事が回ってたの。私、その時車も持ってなかったし。私の家の中で車を運転できるの、私だけだから。

だから、うちには車が必要なかったし、駐車場もなかったし、車も持ってないし。花の仕入れに行く時は、相棒の車を借りて仕入れに行ってたの。相棒は快く貸してくれた。そこは本当に感謝。

私もそういうちょっとした手助けになることをしていくことで、巡り巡って相棒にまた返っていくんだろうなって思ってる。

直で相棒に返すことはできなくても、誰かに返していけば、きっとそのうち相棒に返るだろうって思う。

相棒には感謝ですね。

それで、息子が小学校に入って、花の仕事を始めようと思っても、花の仕事が入ってこない。

そんな中で「このままでいいのかな?」って思ったの。

魚屋さんは魚を売る。八百屋さんは野菜を売る。花屋さんは花を売るんです。

ある時代は物を仕入れて売れば売れた。

「でも、きっと今はそういう時代じゃないんだよな。」っていうのは、私でも薄々感じる。

何かをしなくちゃいけないし、何か事を起こさないとお客さんは来てくれないんだなって思って、「相棒が動かないんだったら、私が動こう。」と思って、それでさっき話したガレージマーケットをしてみようかなと思ったんです。

そうすると年に2回だけだけど、そういう時には私の事を思い出してくれる。花の事を思い出してくれる。

私の事や花の事を忘れても、目の前にその時作った鉢物があって、毎日水をあげたり、肥料をあげたりして楽しむ。

収穫できるものだったら収穫して、食べて楽しむ。

「花なんて、全然育てられない。」って思ってた人が、花を育てられるようになる。

それで花を育てているといろんな疑問が出てくると思うんだけど、そういう疑問にメールで答えていたの。

あとは、メールでいろんなことをお知らせするような感じ。

そうしたら、どんどんメールをする人たちが広がっていって、「私のお店をオープンしよう。」と思った時には、けっこうな人にお知らせできるような感じだったの。

だから、「こんな路地裏にお店をオープンして、よくお客さんが来るわね。」って隣のおばさんに言われてた。(笑)




小さく始めた花屋のオープン

花屋を始めたきっかけ

それで花屋をオープンすることになったんですね。

家庭の主婦だからって、どこかに借金してとか、旦那のお金を借りてとか、最初から大きく始めないで、自分の身の回りの小さなお金で自分がやりたいことをする。

なんかその方法だから、私にもできたなと思った。

そんな貯金が上手にできるわけでもないですよ。

そんなこんなで続けていたら、公立の幼稚園の仕事とかももらえるようになったの。

そういうところは特別な決算の方法があるの。伝票を渡して、売掛みたいに後からお金が入ってくるの。

そうすると、今までやった仕事のお金が、ある一定の期間にまとまってポコポコって入ってきて。

そのお金があったから、今のお店を借りる資金になったの。

私、その仕事のお金がコンスタントに入ってきたら、使っちゃって貯まらなかったかもしれない。

それで、さっき話した知り合いの洋書屋さんが「お店を辞める。」っていう話があった時に、「乗ってみようかな。」って思ったの。

1年目は1年目、2年目は2年目、3年目は3年目で、やっぱり確実に少しずつだけど広がっていく。

3年目は本当に私の知らない人がお客さんになるなっていう実感がすごくあった。

1年目、2年目はある程度見たことあるっていう人が多かったんですか?

そうそう、誰々さんの紹介とか。誰々さんの紹介の紹介になると、まったくの他人になっちゃうから。

それで、知らない人が「この辺に毎日やってない花屋さんがあるって聞いたんだよね。」って言って、場所を確認しに来てくれたりする人がいると、「なんかここの場所を引っ越すわけにはいかないな。」って思ってみたり、だんだん染み込んでくれてるのかなっていうのが実感出来る。

駐車場で苗を売って、メールをして、「私がこういうことをしているんだ。」っていうのをみんなに知ってもらう。その方法は、すごく良かったと思います。

毎回買ってくれる人じゃなくても、「とりあえずこの情報は知っててもいいな。」って思ってくれる人たちが、たぶん大半だった。

お店をオープンする時も、その人たちのおかげでお店が成り立ってたと思う。

普通の花屋とはちょっと品揃えも違うから、たまたま通った人には「どんな花屋なのかな?」って入りにくいところだったと思う。

でも、今日もお店を営業していて嬉しかったなと思うことは、知らない年配のご婦人が来てくれて、「今知っている人とすれ違って、素敵なお花を持っていたから『これはどこのお花屋さん?』って聞いて来たんです。私はスーパーに買い物に行こうと思って家を出たんですけど、『早くしないと終わっちゃうよ。』って言われたので、先に来たんです。」って来てくれる方がいて、そういうのはすごく嬉しいなと思って。

いろんな人の口づてに広まっていく。

ゆっくりかもしれないけど、確実な力があるので。




そういう方が堅実で確実な方法ですよね。お客さんも離れにくいと思います。

そうだと思います。ただ、そういう中でも飽きるとかありますよね。

でもそれはしょうがないですよ。それはどの仕事でもあることだと思います。

その中で入れ替わりがありながら、なにかの時に戻ってきてもらえるような、そういう環境を作っていけばいいのかなと思います。

私がまだ話してないなと思うことは、子育てをしている中で、「何かやりたいな。」っていう気持ちになった時に、なんで花屋を選んだのか。

花屋じゃなくて、カフェでもいいじゃない。

なんか人と接して、人が集まる場所が提供できて、「楽しい!」っていう気持ちになってくれれば嬉しいなと思ったわけです。

それは花でするべきなのか、花じゃなくてもいいのか、すごく悩んだ時期があるんです。

その時期をどう過ごして今になったかが、すごく大きいかもしれない。

その時期はもうあの子がいたし、「どこかの学校に通って勉強します。」とかそういうのは条件的に無理だったので、区が主催している期間限定の1日2日の講座とか、気になるところを通ってみたんです。

花屋「花やMOMO」

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花屋として独立する方法

今回、「小さく始めた花の仕事と喫茶店での苗物の販売」というテーマでインタビューを行った大竹ミキ氏に「花屋として独立する方法」を伺いました。

母親の影響で花に慣れ親しんだ幼少期。ものづくりに興味を持ち、工芸高校に進学。卒業後、日比谷花壇に就職し、初めての花の仕事。

日本料理屋や青山フラワーマーケットで仕事の経験を積み、花屋として独立するまでの人生をインタビューしています。

特に大竹ミキ氏が花屋として独立する際に、実際にとった行動に焦点を当て聞きました。

花の仕事に興味がある方や、花屋での独立を考えている方にオススメの一冊です。


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