寄せ植え・生け花・フラワーアレンジメントの違いとは何なのでしょうか?また、お花の教室を開くには資格が必要なのでしょうか?
今回、花屋として独立した大竹ミキ氏に「寄せ植え・生け花・フラワーアレンジメントの違い」というテーマでインタビューを行いました。
千代田線の町屋駅にある週末だけの花屋「花やMOMO」のオーナー大竹ミキ氏は、地元を中心に寄せ植えやフラワーアレンジメントのレッスンを行なっています。
そんな大竹ミキ氏に、寄せ植え・生け花・フラワーアレンジメントの違いを分かりやすく説明して頂きました。
お花の教室に興味がある方や、これからお花の教室を開きたいと思っている方の参考になれば嬉しいです。
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目次
「寄せ植え」と「生け花」
「寄せ植え」っていうのは、どういうものなんですか?
1つの鉢に何種類かの植物を一緒に植え込む事を「寄せ植え」と言います。
例えば、パンジーがあります。パンジーを1つの鉢に何色か植えるんじゃなくて、パンジーとそのお供のスウィートアリッサを植え込むみたいな感じです。
パンジーよりも背丈が低いグラウンドカバー的な花と、脇役のグリーン的な花を植えてみる。
同じ種類のお花だけを植えても綺麗だけど、そうする事でまた違った感じになって、いい味わいが出るんです。
「寄せ植え」と「生け花」は何が違うんですか?
「生け花」は切り花。根の付いていない切り花を、水盤に剣山を置いて活ける。
「生け花」は流派によっていろんな生け方がある。それに対して、洋風なのが「アレンジメント」。
今、大半のものが「フラワーアレンジメント」って呼んでいるもの。
「寄せ植え」っていうのは、切り花じゃなくて、根のついたもの。鉢物、苗物。
切り花をいろいろ集めたら「アレンジメント」。
苗花をいろいろ集めて植えたら、それは「寄せ植え」。
だから、「寄せ植え」は育てていくものなんだよね。
切り花は育たないですもんね。
そうですね。切り花は、その時のつぼみが開いたり、種類によっては根が出たり、挿し木できたりしますが、基本1週間~10日ぐらい楽しむものです。
苗物は、ものによって一年草があったり、「宿根草」と言って、根がずっと残って、何年も何年も楽しめるもの。
球根も咲くときは咲いて、そのあと上だけが枯れて、それでまたお休みして、また出る時期になったら出る。
「出る時期になったら出る。」っていうのが、また楽しいんですよね。
次、うまく出られるように手入れをちゃんとしてあげる。
そうすると、その分元気に出てきて、花を咲かせてくれる。それがまた愛らしいんです。
男の人だからあんまりお花を育てたりしないですね。
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「寄せ植え」に必要な資格
はい…(笑)生け花だと「資格」とか「流派」みたいなものがあるじゃないですか。「寄せ植え」はそういうのはないんですか?
例えば、壁にかけるタイプの寄せ植えで「ハンギング」っていう種類があるんです。
ハンギング用のポットがあって、ドラえもんのポッケみたいな感じですね。あとは、ポットの側面にも「スリット」っていう切り込みが入ってて。
普通、上に向かって花を植えるじゃないですか。それを「スリット」があることによって、側面にも植えられる。
そのポットに寄せ植えをする事で、土とかも一緒に壁にかけるんです。
あとは、籐のバスケットとか、アイアンのボウルみたいな形もあります。それに鎖をつけて、吊るして飾るんです。
銀座の通りとかよくあるんですけど、見たことないですか?そういう宙に浮く「ハンギング」もあるし、ポッケみたいな形で壁にかける「ハンギング」もあるんです。
「ハンギング」には「ハンギング協会」っていうのがあって、その中で「マイスター」みたいな資格を持っている人たちもいます。
でも、お花の世界って、実は「特にこの資格を取らないと、人に教えちゃいけないよ。」という世界ではないですね。フラワーアレンジメントもそうです。
へ〜!資格を取らないと教えちゃいけないとかないんですね!
資格を取らないと教えちゃいけないという事はないです。私も資格は持っていないです。
でも、「資格がなくちゃ。」と思っている人がたくさんいると思う。それはちょっと私はもったいないなと思います。
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お花の教室を開くには
でも、教えた実績がないとだめですよね?「好きだから教えます!」だけじゃ、生徒さんはなかなか集まらないですもんね。
それは、その人の持っている花の技術の魅力よりも、その人の人間性の魅力も大きいんだと思います。
今までの花屋人生の中でいろんな人に会いましたけど、例えばスチュワーデスさんが最初は趣味で始めたフラワーアレンジを、教室に習いに行きました。
その教室ではいろんな過程があって、卒業過程までいきました。そうしたら「今度は自分で教えてみよう。」と思って、教室を開きました。
それで、その人に惹かれてお客さんがたくさん来たら、それはそれで成功ですよね。
まぁ、その教室が長く続いていくかどうかはまた違うのかもしれないけど、そういう方もけっこういらっしゃいます。
お教室を出て、先生をやる。
そういう方がたくさんいらっしゃいますね。
確かにそうやって教室を開いているイメージがありますね。
そうなんです。私は仕事を通して現場で勉強したタイプなので、教室での知識も大切だけど、知識よりも目で見て感じた感覚を大事にしてもらいたいんです。
「こういう組み合わせが綺麗だな。」っていう感覚を大切にして花を見てもらいたいし、花に触ってもらいたい。
だから、私が開いている教室は、そういう教え方をしています。
「起業家×酒場」では、16人の起業家・フリーランスにインタビューを行なっています。
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