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税理士を目指したきっかけとは

税理士を目指したきっかけとは

税理士さんが税理士を目指すきっかけとは何なのでしょうか?

今回、税理士の資格を持ちながら広告代理店を起業した田原広一氏に「税理士を目指したきっかけとは」というテーマでインタビューを行いました。

税理士を目指そうと思ったきっかけ、TACで税理士試験の講師をやることになった理由、融資の仕事を始めたきっかけなど、お話を伺っています。

税理士の仕事に興味がある方や、これから税理士または広告代理店を起業したいと考えている方の参考になれば嬉しいです。




税理士を目指そうと思ったきっかけ

なぜ税理士を目指したんですか?

なぜ税理士を目指そうと思ったんですか?

なんで税理士を目指そうと思ったかっていうと、けっこう遡ることになるんですけど、高校を卒業した後、大学入試で行きたい大学を全部落ちたんです。

しかも、浪人しても全部落ちて、その時18歳〜19歳だったんですけど、正直「人生終了したな。」と思いました。

結婚式の時に聞いたら、親もそう思っていたみたいで「トラックの運転手もできるように、免許ぐらい取っておきなさい。」ということで、18歳の時に免許を取りに行きました。

浪人して大学を落ちた後、僕もその時は何も知らなくて、税理士試験の勉強ができる「東京IT会計」っていう専門学校に行ったんです。

「税理士」ってどんな職業なのか、何も分からなかったんですけど、なんとなく「金持ちになれそう。ここから人生逆転するなら、税理士かな。」っていう、めちゃくちゃ不純な動機で専門学校に入りました。

でも、僕「東京IT会計」に行っても、税理士試験を挫折したんですよ。

僕、頭は良くないですし、集中力もないんですけど、浪人時代に予備校でけっこう勉強していたので、勉強することには慣れていたんですよ。

それで、ちょっとナメて専門学校に行ったら、すぐに税理士試験の勉強に挫折して。
なんとか専門学校は卒業はしたんですけど、卒業しただけで何も得ていない感じです。

「東京IT会計」に通っている途中で、税理士試験の専門学校に行っているにも関わらず、同じ専門学校の友達が「TAC」でも税理士の勉強をしていて、「『TAC』っていうところがいいから、行ってみたら?」って言われたんです。

税理士試験は1回挫折していて、「税理士は無理そうだな。」と思ったので、「ファイナンシャルプランナー」っていう資格を受けたんですよ、20歳ぐらいの時に。

半年ぐらいのコースで、なんとかフィナンシャルプランナーの資格に受かったので、「ファイナンシャルプランナーが受かるなら、税理士も再チャレンジしてみようかな。」と思って、今度はTACで税理士コースを受けたんです。

税理士の試験って、「大学に行っているか」とか「該当する専門学校に行っているか」とか「日商簿記1級を持っているか」とか、受けられる条件があるんですよね。

僕、大学には行ってないけど、途中で挫折した専門学校を卒業したので、一応税理士試験の受験資格はあったんです。

それでTACに通い始めて、税理士試験の勉強を続けた結果、なんとか税理士試験を突破することができました。

TACに通ってみて、けっこうよかったなと思うのが、TACって成績上位者を廊下に貼り出すんです。

ずっと10人ぐらいのグループでいたんですけど、常にベスト10に入っていた人が近くにいて、他のみんなもけっこう成績が良かったんですよね。

「その人達よりも長い時間を勉強すれば、俺でも成績がよくなるかな?」と思って、「その人達よりも早く来て、その人達よりも遅くまで残ってやる」っていうのを繰り返した結果、なんとか税理士になることができました。




お金持ちになろうと思った理由

お金持ちになろうと思った理由とは

では、税理士になろうと思ったきっかけは、「お金持ちになりたかったから。」ですか?

そうですね。(笑)根拠はなかったんですけど、「2億円ぐらい年収が欲しいな。」とは思っていたんですよ。

年収2億円って、正社員じゃ無理じゃないですか。
それを実現させるために、「絶対、起業したいな。」っていうのはありましたね。

その「年収2億円」っていうのは、いつから思い始めたんですか?

明確には覚えてないですけど、たぶんバイトしているあたりからなので、21〜22歳辺りからだと思います。
「金持ちになろう。」と思って税理士を受けたのがきっかけなので、基本的に金持ちになりたいんですよね。(笑)

税理士以外にもいろいろ資格ってあるじゃないですか?

僕が税理士を選んだ理由は、情報弱者だからです。
税理士っていう選択肢以外、知らなかったからです。

「税理士=なんか金持ちそう=やろう」

ただそれだけです。行動力だけは人一倍あるんですよ。行動するのに、あんまり悩まないんですよね。

そこは親に感謝ですけどね。専門学校の学費なんかは親が出してくれた部分もあるので。
「税理士試験の勉強をやりたい。」って言ったら、けっこう応援してくれたんですよ。

なので、「税理士以外の資格を考える余地がなかった。」っていう感じですかね。
あと、字を読むのがあんまり好きじゃないので、資格の本を一生懸命読んで、「自分に合う資格はどれか」とか、やったことないんですよね。

けっこうノリで生きてきちゃっているところがあるので、直感とひらめきです。
あと、「税理士になったら1000万円は固い。」とか「2000万円は固い。」とか、噂も聞いていました。

基本が「お金持ちになりたい。」なので、平均年収とかは見るんですよ。(笑)
その時、確か税理士の平均年収は1600万円くらいだったと思うんですけど、「税理士の平均年収で1600万円なら、税理士として成功すればもっといけるんだ!」と。

確か「税理士の上位何%は2億円」というような事が書いてあったので、それでなんとな「年収2億円くらい稼ぎたいな。」と思ったんですよね。

でも、やっぱり紆余曲折があって、今は「税理士事務所で2億円稼ぎたい。」とは思っていないです。
今は広告代理店の方が楽しいので、そっちに力を入れていきたいと思っています。




TACで税理士試験の講師をやることになった理由

TACで税理士試験の講師をやろうと思った理由とは

そこから、なんでTACで税理士試験の講師をやることになったんですか?

TACに通って税理士の勉強をしている時に、一生懸命勉強をしていたので、TACの先生に仲が良い人ができたんです。それで「税理士試験の講師でもやれば?」って声をかけられたのがきっかけです。

講師の仕事は時間の融通が利くというか、授業のある指定された時間以外は何をやっていてもいいので、最初は「税理士事務所で働こうかな。」と思ったんです。

それで、根拠のない自信なんですけど、最初の税理士事務所に「営業で絶対にお客さんを取ってこれるので、雇ってください。」って言ってたんですよ。

その時、すでに2社から仕事の依頼があって、その2社の顧問料が入ってくるので、「顧問料の半分ぐらいの金額で、僕をバイトとして雇ってください。」って言ったら、なぜかそこの税理士事務所に断られたんですよ。

「何のために営業をしたんだ?なんだろう、これ?」と思って。

そのうちの1社は事情を話したら、「別に田原さんがやってくれたらいいよ。」っていう事で、その時はまだ税理士の資格は持っていなかったんですけど、経理業務はできたので、経理代行という形でその会社と契約しました。

最初は「経理代行だけ。」っていう話だったんですけど、いろいろな方をご紹介いただいて、それでお客さんが増えていきました。

それで、TACで税理士試験の講師をやりながら、経理代行の仕事をやることになりました。

でも、「税理士さんとタッグを組んで、一緒にやっていったほうがいいな。」と思って、「佐藤和基税理士事務所」という税理士事務所さんとタッグを組んで、そこで一緒にお客さん達を見ていくことになりました。

先ほどの融資の仕事はどういう経緯でやることになったんですか?

税理士事務所に所属しながら、経理代行の仕事をやっている時に、「お金を借りたい。」っていう依頼がけっこう多かったんです。
「日本政策金融公庫」っていう政府系の金融機関があるんですけど、僕がTACの講師1年目の時に、偶然そこで働かれている方が受講生にいたんです。

その方から、いろいろと情報を聞くことができました。

あとは、僕の知り合いから「日本政策金融公庫」で働いている方を紹介してもらって、内情を知りつつ、担当者も知っているので、融資のお手伝いするサービスを本格的に始める事になりました。

でも、最初はなんとなく融資のお手伝いをやっていたんです。

ある時、木村さんっていう社長さんに、「融資のサポートは絶対儲かるから、融資専門でやった方がいいですよ。」って言われて、融資サポート専門でいくことにしたんです。

そうしたら、多い時で月に6本〜7本ぐらいご紹介があって、融資サポートも本格的にやるようになっていったというのが、今の現状ですね。

融資業務をやりつつ、TACで税理士試験の講師もやりつつ、「相続情報ラボ」の運営が入ってきて、「これだと回らない。」ということで、TACの講師の仕事を2015年8月に辞めました。

相続情報ラボ

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