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TACの講師を辞めた理由と初めての就職

TACの講師を辞めた理由と初めての就職

TACの講師とはどんなお仕事で、TACの講師を辞めるきっかけとは何なのでしょうか?

今回、税理士の資格を持ちながら広告代理店を起業した田原広一氏に「TACの講師を辞めた理由と初めての就職」というテーマでインタビューを行いました。

TACの講師を辞めた理由、TACを卒業した後についてなど、お話を伺っています。

TACの講師の仕事に興味がある方や、これから税理士または広告代理店を起業したいと考えている方の参考になれば嬉しいです。




TACの講師を辞めた理由

TACの講師を辞めた理由

TACの講師を辞めて、生活は大丈夫だったんですか?

TACもなかなかいい給料を出してくれていたんです。

TACには失礼になっちゃうんですけど、「永遠にTACの講師をやっていけるか?」っていうと、「ずっとTACの講師をやっていくことはできないな。」と思ったんです。

このままTACの講師を続けていって、給料はちょっとずつ上がったとしても、講師って授業のコマ当たりの契約なので、3クラス持っていたのが2クラスになったら、お給料も2/3になっちゃうんですよね。

先のことを考えると、けっこうリスクが高いじゃないですか。

TACの講師の仕事は好きでしたが、将来のリスクもあったし、他にもいろいろな要因があったので、TACの講師は辞めました。

今は「1週間に1回ぐらいTACの講師やりたいな。」と思うんですけどね。(笑)

それで広告代理店の仕事をやっていくことにしたんですね。

はい。「広告の仕事の方が、未来があって楽しそうだな。」と思って、TACの講師の仕事を辞めて、広告に決めた感じです。

あとは、もちろん今もちょっとはやっているんですけど、税理士業務のお客さん対応もなかなか難しくなってきたっていうのも、TACの講師の仕事を辞めた理由の1つではあります。

その時、一緒にお仕事をさせてもらっていた「佐藤和基税理士事務所」が相続専門の税理士事務所だったので、普通の個人事業主とか法人のお客様の税務をそこまでやっていないんですね。

個人事業主とか法人を専門にやっている税理士事務所の方が、従業員もいっぱいいるので、今は代々木にある「内山隆一税理士事務所」にお世話になっています。

そのおかげで、僕の経理をやる時間を削減してもらっているような状況です。

なので、今はお客さん対応と融資サポート業務をメインでやりつつ、広告業をやっています。




TACを卒業した後について

TACを卒業した後について

話は戻りますが、TACには卒業とかあるんですか?

ないですね。税理士の予備校みたいな感じなので。

税理士試験に合格したら、それで終わりです。

TACが終わった後は、どこかに就職していないんですか?

税理士の試験って、5科目取らないといけないんですよ。

「5科目取ったら、税理士の資格を持てる。」っていう感じですかね。

それで税理士資格を持って、かつ税理士事務所で2年ぐらい働くと、税理士になれるんですよ。

他のルートもいっぱいあるんですけどね。

僕はその時、TACの事務仕事もちょっとやってましたけど、「TACの事務所に毎日のように行く。」っていう選択ではなく、スポットでTACの講師をやるという選択をしました。

TACの講師の仕事に声をかけていただいたので。

ということは、TACに就職したわけでもないんですね?

そうですね。TACは「給与」「外注」か選べるんですよね。

僕は2年目まで「給与」で、3年目から「外注」という形で働いていました。実際にやっている講師の業務は変わらないんですけどね。

講師としての働き方は「常勤」「非常勤」っていうのがあって、「常勤」は週4〜週5、固定で行かないといけないんですよ。

それに対して「非常勤」は基本的に授業以外は行かなくていいんですよね。実際は原稿を作ったり、校正したりっていう仕事はあるんですけど。

なので、TACでは「非常勤」という立場で講師の仕事をしていました。

それって「就職」なんですかね?「就職の概念」って難しいですね。

そう考えると、就職してないですね。(笑)感覚的には派遣社員ぐらいの感じですね。

「非常勤」だと雇用保険とかに入らないんですよ。

なので、正社員が「就職」っていう概念であれば、僕は正社員じゃなかったので「就職」はしていないですね。5年間バイトですね。(笑)

でも、給料だけで言えば、正社員とあんまり変わらないくらいもらっていました。いっぱい講師の仕事をすれば、いっぱいお金をもらえるので。

TACの講師を始めた後は、どうなったんですか?

TACの講師の仕事を始めて、2年目の途中ぐらいから経理代行の仕事を始めて、その後は経理代行兼税理士事務所で働きました。

それは全部個人事業としてやっていました。それで、広告の仕事もやり始めた感じですね。

経理代行の仕事も、税理士事務所での仕事も、広告の仕事も全部TACで講師をやっている期間でしたね。

少し難しいんですけど、「非常勤」でも「給与所得」「事業所得」を選べたんですよ。

「事業所得」にするなら「個人事業届」を出さないといけないので、2年目からは「個人事業届」を出しました。

そこから「個人事業主」になった感じですね。

「個人事業主」になってからは、TACの講師の給与と経理代行は事業所得、税理士事務所で働いた分は給与ですね。

広告代理店も個人事業みたいな感じで仕事をもらっていました。




ということは、どこかに正社員として所属していたことはないということですよね?

そうですね。正社員として所属したことはないですね。

今の会社では代表取締役になったので、初めて会社に所属した感じになりますね。今まではフリーターみたいな感じですよね。(笑)

一応、履歴書などを書く時にはTACの講師をやっていたことは書いているので、「非常勤」でも会社の所属っぽい感じにはなりますよね。

でも、TACから名刺を支給される訳ではないので、やっぱりバイトですね。(笑)

僕の人生ってすごい変わっているので、同じ人生を歩んでいる人って、日本に1人もいないと思いますよ。そこは自信があります。

でも、そんな人生でも誰かの役に立てれば嬉しいですね。

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