鍼灸マッサージ師の仕事とは、今後どのような広がりがあるのでしょうか?
今回、鍼灸マッサージ師として独立した齋藤大輔氏に「鍼灸マッサージ師の仕事の将来性と法人化」というテーマでインタビューを行いました。
鍼灸マッサージ師としての仕事の方向性や雇用と法人化について、訪問マッサージ事業の仕組み化と地域の連携や訪問マッサージの世界への発信などについて、お話を伺っています。
鍼灸マッサージ師の仕事に興味がある方や、これから鍼灸マッサージ師として起業・独立を考えている方の参考になれば嬉しいです。
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鍼灸マッサージ師としての仕事の方向性
今、患者さんがいて仕事をしていると思うのですが、人数としては限界ですか?
もっといけます。今、6割くらいまできてますね。
でも、まだ6割です。あと、4割はいけますね。もうちょっといけるかもしれません。
自分がMAX10割だとしたら、まだ4割ぐらいは振り幅があるので、まずそこの振り幅は埋めたいですよね。
例えば今30人だとしたら、50人ぐらいまでは受けられる余裕があります。
今後は鍼灸マッサージ師として、どうしていく予定なんですか?
今後は人を雇用をしていきます。
タイミングはまだ分からないですけど、自分の中では「今年中には1人、雇用したいな。」って考えてます、法人化して。
法人化も「来年にはしたいな。」って考えてます。
それはやっぱり「自分1人で仕事をする。」っていうよりも、周りにサポートしてもらったりとか、自分がいなくても仕事が回るようにしていきたいっていうのはありますね。
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雇用と法人化
「雇用する。」というのは、どういう形で雇用する予定ですか?
理想は、社員というか完全雇用です。
ただそれだけじゃなく、形としては成果報酬型でもいいです。
まだ、雇用形態までは詰めてないですけど、雇用して、自分の元で働いてくれる人を探したいなと思います。
「人を育てる+仕事を回していきたい。」っていうのはありますね。
雇用する人の条件は何ですか?
資格がないと仕事ができないので、「鍼灸マッサージ師」の資格は最低条件ですね。
あとは人間として普通であれば。(笑)
基本的には、僕とまったく同じ仕事をしてもらう予定ですけど、その中でもその人のオリジナリティを出して、仕事をしてもらえればと思います。
「法人化したい。」とおっしゃっていましたが、すでにイメージはできていますか?
今まで僕は「さいとう訪問鍼灸マッサージ」っていう名前で仕事をしていたんです。
でも、法人化していくにあたって、自分の中で法人化を目指して名前を変えようと思っているんです。
僕の名前ではなく、法人の名前として仕事をしていくっていうスタイルを取ろうと思っています。
それで、「フロンティア訪問鍼灸マッサージ」っていう名前にしようと思っています。
「フロンティア」っていうのは「最先端」っていう意味なんです。
僕は医療保険を使っているので、「医療としての訪問マッサージを確立したいな。」っていう想いがありまして。
訪問マッサージ業界はグレーやブラックなところも多いので、「ちゃんと健全に仕事をしています。」っていうのをアピールしたくて。
そのためにはちゃんと医療人として、最低限の知識であったり、マナーは持っておきたい。
「『医療』っていうのは、最先端でなければいけない。」と思っていて、何事もそうですけど、どんどん新しい知識は更新されていくじゃないですか。
その流れに追いついていかないといけないし、「医療をもとに僕らは仕事をしています。」っていうのを、ちゃんと言えるようにしたいなって。
ようは「勉強を怠らずに最新の知識をインプットして、それを仕事としてちゃんとアウトプットしてます。」っていうのを、確立したいなと思っています。
そういうスタイルの事業として、その考えに合う人と、今後一緒に仕事をしたいなと思います。
訪問マッサージ事業としては、どのようにしていく予定ですか?
今、訪問マッサージ事業で出た利益をあんまり使わないようにして貯めているんです。
今後、杉並区にある今の事務所から離れて、新しく事務所兼住居を借りて仕事をしていこうって考えてます。
もうすでに移転はできるんですけど、「今のうちに貯められるだけ貯めよう。」と思っていて、一応自分の中では「8月に今の事務所を出よう。」と思っています。今は物件を探している途中です。
物件は、できればロフトがあるところで、下が20平米ぐらいで、ちょっと広めのところを考えています。
今後、人を雇う予定なので、ちゃんと事業所としてデスクも置いて、ロフトで寝泊りもできるところがいいなと思っています。
でも、条件はそれぐらいしか決まってないです。
事業所兼住居で探しているんですが、地元でも仕事をしているじゃないですか。
だから、地元と事務所を行き来するような形になると思います。
場所は杉並区で探しています。
まだ探し始めたばっかりなんで、ちゃんとは見てないんですけど。
なるべく駅から近い方がいいなと思っています。
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訪問マッサージ事業の仕組み化と地域の連携
齋藤さんの中で、最終的にはどこを目指しているんですか?
訪問マッサージ事業に関しては、「仕組み化」したいですね、僕がいなくても仕事が回るように。
「仕事がうまく回る仕組みを作ること」が1つと、僕自身も「シニア産業でビジネスをやりたいな。」と思って、これは漠然とですけど、「介護予防がしたい。」と思っています。
「介護保険」って今大変ですし、「医療保険」も増えてますし、「介護保険」や「医療保険」を削減して、高齢者を自立させる。
「その為に、今何ができるのかな?」って考えると、その1つが「訪問マッサージ」なんですよね。
今後は「地域に密着して、地域と連携をとって、ちゃんと地域で高齢者の事を考えたいな。」って。
「その中で、自分に何ができるかな?」って考えて、高齢者の体力を向上させる教室とか、機能を改善する教室をやるのもいいかなと考えています。
集団と個人のフィールドを2つ作っておいて、集団から個人にいけるし、個人から集団にいける。
そういう仕組みも作りたいなと思っています。
「介護予防にしっかりつながるものをちゃんと仕組み化して、健全なものにしたいな。」っていう考えはありますね。
訪問マッサージの世界への発信
それが仕組み化できた先は、どう考えていますか?
「40歳ぐらいでイギリスの豪華客船の専属鍼灸師になりたい。」っていうのがありますね。それに向かってます。
そういう仕事がありますし、実際に募集しているんですよ。
実際は、英語とか実務経験が必要なんですけど。
自分が40歳ぐらいになった時に、そこに辿りつければいいかなって思ってます。
そこで「鍼灸マッサージ師として仕事をしてみたいな。」って。
その先は考えていますか?
そのまま海外に行きたいですね。世界で仕事をしたいです。
まず、「日本人」っていう部分で勝負したいですし、「鍼灸マッサージ」っていう仕事で勝負したいです。
もちろん、今は「鍼灸マッサージ」もだいぶ海外で認知されてきていますけど。
今、「鍼灸マッサージ」はどれぐらい海外に進出しているんですか?
世界中に「鍼灸マッサージ師」はいるとは思いますけど、そんなに多くはないと思いますよ。
メスで体を治す西洋医学ではなく、自然治癒力を高める東洋医学って、海外でも受けそうですよね。
「鍼灸マッサージ」の仕事はもっと可能性があると思うので、海外に発信していきたいですね。
なかなか積極的に海外に発信できる人って、少ないじゃないですか。
全然高齢者とは関係ないですけどね。(笑)
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