失敗することは怖いですよね。
失敗しても、最終的に成功するにはどうすればいいのでしょうか?
今回、鍼灸マッサージ師として独立した齋藤大輔氏に「失敗は成功のもと?人生に悩んでいる人へのメッセージとは」というテーマでインタビューを行いました。
失敗は成功するまでの過程であること、「これしかない。」と思えるかどうか、新卒で入った会社を3年以内に辞めるということ、失敗が許されないプロスポーツの世界との違いなどについて、お話を伺っています。
失敗が怖いと感じている方や、やりたいことがあるけれど一歩踏み出せないという方の参考になれば嬉しいです。
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失敗は成功のもと
最後に、人生に悩んでいる若者にメッセージをお願いします。
同じように「人生に悩んでいる人」って多いと思います。
やりたいことがない人もいますよね。僕はずっとやりたいことがあったから。
でも、そういう人生に悩んでいる人の気持ちって、「ちゃんと汲み取ってあげないといけないんだろうな。」って思っています。
「やりたいことがないけど、なんかやりたい、やってみたい。でも、何をしていいか分からない。」っていう人であれば、かける言葉は「とりあえず行動して失敗した方がいい。」だと思います。
「失敗した方がいい。」っていうのは言い方が悪いですけど、とりあえず「行動あるのみ。」って思いますね。
失敗しないでクリーンに成功する人って稀だと思うんですよ。ほとんどいないと思います。
逆に失敗しないでクリーンに成功する人って、薄っぺらいか天才かのどっちかだと思うんです。
僕の短い人生経験上、失敗しないでクリーンに成功する人って薄っぺらい人が多いし、逆に成功していて人間的にも深みがある人って、すごい経験をしてきたりとか、たくさん失敗してきている人なんですよね。
だから、そういうたくさん失敗してきた人の話を聞いたりとか、実際に自分が失敗してみるっていうのは大きいですよね。
エジソンもたくさん失敗したという話ですもんね。
あと、同年代の友達と付き合わない方がいいと思います。
つるむ人を変えた方がいいというか、「何をしたらいいか分からない。」とか「自分が何に向いてるか分からない。」っていう人が多いと思うんですけど、それって同年代の友達と付き合ってるからだと思うんですよ。
だって、同じ時間しか過ごしていない人じゃないですか、その友達って。
その人達と一緒にいても、何も見つからないと思います。
それだったら自分より年上、10個以上、20個以上も上の人と、裸の付き合いみたいな感じで話すと、そこから得るものってすごい大きい気がするんですよね。
実際、僕も振り返ってみると、同年代の仲いい友達もいますけど、年上の人との付き合いが増えてきたんですね、ここ何年かで。
そういう人逹の話ってすごく面白いし、可愛がってもらえるんですよ。
「年上の人に認めてもらうには自分に何が必要で、何が足りてないんだろう?」とか、「年上の人達の常識に自分が合わせるには、どういう行動をしたらいいんだろう?」とか考えるようになるんですね。
たぶん、それが社会で通用する、社会で一般的な事なんだと思うんです。
その基準に自分を持っていくと、色々と見えてくるのかなと思います。
不安で踏み切れない人へのメッセージ
やりたい事はあるけど、不安で踏み切れないと思っている人へメッセージをお願いします。
「踏み切れない理由は何なんだろう?」って聞きますよね。
まずは踏み切れない理由を明らかにしたいです。
でも、だいたいが「過去の失敗とか経験」で踏み切れなかったりする事が多いんじゃないですかね。
ただ、その「過去の失敗とか経験」って、結果じゃないですか。結果っていうか、事実。
それを負に捉えてるのって自分なんですよね。
それが結局トラウマだったりとか、「こういう経験があるから、こうやっても失敗するんだろうな。」っていう負のサイクルじゃないですけど、そういう思考回路に陥っていることが多いので、そこをまず明らかにした方がいいなと思います。
「失敗した。」という事実は事実だけれども、また同じように失敗するとは限らないじゃないですか。
自分なりに「失敗した。」という事実に対する捉え方を変えて、「じゃあ、やりたいことをやる為には何をしないといけないのか?」とか「何がリスクで、何が不安なのか?」を明らかにして、「じゃあ、どう行動したらどうなるのか?」っていう仮説を立てて、それを実証していくといいんだと思います。
理屈っぽいですけどね。その繰り返しかなって思います。
10年20年頑張って最終的に失敗するリスクを考えた時に、「今やりたいと思っていることに人生を賭けていいのか迷う。」ってあると思うんですよね。
なるほど。そこまで考える人がいるんですね。「将来的な不安」っていうことですね。
でも、僕はそこは楽観的でしかなくて、そこは考えないというか、「なるようになるんじゃないかな?」と。
全然アドバイスになってないですけど、引き寄せると思うんですよね、逆にそういう時って。違う仕事が入ってきたり。
失敗を考えて行動をしたら、たぶん失敗しかしないと思います。
ようは「これしかない。」と思えるかどうか。
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「NO PLAN B」
「これしかない。」と思えたら強いですよね。
僕、好きな歌で「NO PLAN B」っていう歌があるんですけど、「Bプランはない。」っていう意味なんです。
「マナフェスト」っていう海外のロックのグループなんですけど。
それぐらいの覚悟で取り組み始める。
「Aで成功するしかない。Bっていうプランを用意するべきじゃない。」みたいな。
そういう歌だと思うんですけど、僕もそこから影響を受けていて、「僕は訪問マッサージ事業で成功する。」って決めているんです。
それで自分の中で成功が見えてるので、「それ以外のプランが考えられない。」っていうことですかね。
もちろん不安もありますし、心配もありますけど、もう決めちゃってるし、決まっちゃてることなので、自分ではどうしようもないっていう。
「あとは行動するのみ。」みたいな。行動が自信を作るんですよ。
もちろん夢がデカすぎると、「不安」っていっぱいあると思うんですけどね。
僕も聞いてみたいですけどね、お笑い芸人とかでいるじゃないですか。
全然売れてなかったけど、いきなり「バーン!」って売れて、今はテレビ出てますっていう人とかに聞いてみたいですね。
「どうしてそんなに粘れたんですか?」って。
お笑い芸人の人で、「下積み時代に全然食えなくて、住むところもなく、先輩に頼ってある程度まで助けてもらった。」みたいな話をよく聞きますよね。
僕のいとこが、実はお笑い芸人なんですよ。
でも、全然売れてないんですよ。(笑)
一時期テレビに出てた時期もあったんですけど、今は全然出ていなくて、バイトしながら続けてますね。
僕の1個上で、女芸人をやっています。頑張ってるんで、頑張ってほしいんですよ。
でも、別に夢を諦める事が悪い事じゃないと思います。
だって、「夢に向かって頑張っていた。」っていう実績がありますからね。
夢に向かって頑張るってすごいなと思います。
でも、僕もなんて声かけていいか悩みますね、今の質問。
新卒で入った会社を3年以内に辞めるということ
仕事が辛くて辞めたいけど、「『3年以内に会社を辞めたら社会人失格』のような風習があるので会社を辞められない。」という人に、何と声をかけますか?
僕は会社を辞めるのは賛成ですけどね。
自分がそこの会社で自分を出せないというか、「会社を辞めたい。」と感じているなら、いやいや仕事をする必要はないかなと思います。
厳しい言い方ですけど、代わりはいくらでもいると思いますし、僕も実際辞めている身なんで。
会社を辞められない時って、周りの目をすごい気にしちゃってる時ですよね。
僕もこれ別の人から聞いたんですけど、周りの目を気にする時ってあるじゃないですか。
仕事が辛くて会社を辞めたい時とか、あとは人前でしゃべる時とか。
確かに「周りからどう見られるか。」を気にしていますね。
僕、大勢の前でしゃべるのが苦手なんですよ。
それを「なぜ苦手だと思うか。」っていうと、「喋り方が下手だ。」とか「うまく伝わらなかったらどうしよう。」とか「申し訳ないな。」って考えて、「苦手だな。」って思っちゃうんですよね。
でも、それって自分の事しか考えてないんですよ。
会社を辞めようと思った人も、自分の事しか考えてないんですよ。
「会社を辞めたら、周りからどう見られるか。」って考えている時は、自分の事しか考えてないです。
でも、例えば人前でしゃべるのが苦手だけど、これだけ大勢の人が集まってくれて、自分の話を聞きに来てくれて、「何か自分から吸収したい」とか「インプットしたい」という想いで座っています。
じゃあ、この人たちに向けて、「この人達の為に全力でしゃべります。僕が持っているものを全て出します。」っていう時って、自分の為じゃなくて相手の為に変わるじゃないですか。
たぶんそれと似ていると思うんですよね。
仕事をしていてつまんない。自分が居心地が悪い。辛い。辞めたい。
これって自分の事しか考えてないですよね。
そうですね。自分の感情だけですね。
でも、目の前にお客さんがいて、「この人達の為に頑張れる。」と思ったら、たぶん辞めないと思うんです。
その仕事に価値を見出したらですけど。
「それすら辛い。」ってなったら、話は別ですけどね。
人間って「自分の為に頑張ろう。」と思ったら頑張れないんですよ。
でも、人の為とか誰かの為なら頑張れるし、長続きするんですよ。
人にも寄りますけどね、それはもちろん。
だから、そういう「思考の捉え方を変える」というか、考え方を変えれば何か見えてくるんじゃないかなと思います。僕、インタビューとかすごく苦手ですもん。
すごい苦手ですけど、田中さんから頂いた資料を見て、「僕もそうだな。」って共感しましたし、「これがうまくいってほしいな。」っていう想いがあったし、「自分の何かが役に立つのであれば、協力させてもらいたいな。」って思って、今日は来ました。
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失敗が許される世界と失敗が許されない世界
今まで生きてきて、心に刺さった話ってありますか?
これも聞いた話なんですけど、イチローっているじゃないですか。
イチローってミスが許されないじゃないですか、プロスポーツの世界って。
イチローに限らず、錦織君であったり、羽生君であったり、「プロスポーツの世界」って一瞬が結果につながるから、ミスって許されないじゃないですか。でも、その一瞬に向けてあの人達は努力しているんですよね。
ミスしてダメだった時は叩かれるし、逆にうまくいったらすごいメディアに取り上げられるっていう世界で生きている人達じゃないですか。
でも、僕達が生きている世界って何回でも失敗できて、何回でもミスが許されるんですよね。
自分がやるっていう意志さえあれば、何回でも挑戦できるんです。
ようはスーパーマリオを何回でもできるみたいな。リセットボタンを何回でも押せるみたいな。
自分が「今がスタートラインだ。」と思えば、そこからがスタートなんですよね。
だから、「別に失敗を恐れる事はないし、失敗は何回でもできるから、あとは自分が思い続けてやるのみ。」っていう言葉を受けた時に、「やっぱり成功者の考え方は違うんだな。」と思いました。
確かに、何回失敗しても、やり直しはできますね。
一般の人って、失敗を恐れて1つのミスに捉われがちだなと思って。
成功した人って「成功するまでが成功」というか、「失敗も含めての成功」だから、全然そこの捉え方・考え方が違うんだなとはすごく思いましたね。
これ、僕がこの間もらったプリントなんですけど、行動して結果が出るじゃないですか。この結果って、事象なんですよ。
その事象を受け取った「思考と感情」って自由なんです。
自分で自由に決められるんです。
その事象をプラスに取るか、マイナスに取るかも全部自由。
この「思考と感情」に捉われていると、相手の目を気にしてしまうんですよね。
それがスイッチなんですよ、心のスイッチ。
事象の捉え方とか考え方を変えるだけで、逆に行動のスイッチに変わるんですよ。
例えば、「失敗したことが自分にとってマイナスだ。」って考えたら、ブレーキかかっちゃいますよね?
でも、失敗した時に「これは成功の過程だ。」って思ったら、また行動しようって思うんですよ。
こういうサイクルでしかないんだそうですよ、人のマインドっていうのは。
事象は変えられないけど、「思考と感情」は変えられる。
だから、その2つは自分で決めるだけって感じです。
ようは「考え方次第」ってことだと思います。
「起業家×酒場」では、16人の起業家・フリーランスにインタビューを行なっています。
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「Kindle Unlimited」では、無料で読むこともできます。
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