ファッション

アクセサリーブランドを起業してすぐに行った営業活動

アクセサリーブランドの営業活動

自分で「アクセサリーブランドを立ち上げたい。」と思い、自分の商品を作った後、どのように営業活動をすればよいのでしょうか?

営業職を経験した人なら、どのように営業活動を行えばいいか、なんとなく検討はつくと思いますが、作る側の人だった場合、営業の仕方が分かりませんよね。

今回、アクセサリーブランド「YORTZ」を起業した中田チサ氏に「アクセサリーブランドを起業してすぐに行った営業活動とは」というテーマでインタビューを行いました。

アクセサリーブランドを起業して、セレクトショップに営業しに行った経験や、展示会前のプレスリリースなど、アクセサリーブランドとして行った営業活動を伺っています。




アクセサリーブランドを起業して行った営業活動

アクセサリーブランドを起業して営業はしたんですか

アクセサリーブランドを起業して、営業はしたんですか?

営業はしましたね。

セレクトショップで「新しい才能を探しています。」とか「ブランドの方はここに資料を送ってください。」っていう張り紙やホームページに載っていたら、結構資料を送って営業をしました。

あとは、もともと雑貨とかアクセサリーが好きなので、いろいろアンテナを張ってると「お店が新しくオープンしました。」とか「あそこのお店かわいいよ。」とか、情報が入ってくるんですよね。

あとは、自分が「いいな。」と思ったお店に行って、「実はアクセサリーブランドをやっているんです。」って飛び込み営業もしました。

あとは、展示会に出る時に、大手セレクトショップのバイヤーさんは展示会に来るので、事前に「初めまして。こういうアクセサリーブランドをやっていて、次回こういう展示会に出るので、よければ当ブースまで足をお運びいただければ幸いです。」みたいな資料と手紙を送ってましたね。

営業活動の中で、「これ効いたな。」っていうのはありますか?

やっぱり展示会前のプレスリリースですかね。

プレスリリースを送ると、やっぱり来てくれますね。

セレクトショップのバイヤーさんもいい人で、「プレスリリース、見たよ!来たよ!」って言ってくれた人もいました。

そうなんですよね、私もプレスリリースを送る前は「私には地位が高すぎる。」って思ってました。

「私なんてお呼びでない。」って。

でも、「せっかく展示会に出るんだから、送ってみよう。」と思って送ったところのバイヤーさんが来てくれた時は嬉しかったですね。

来てくれたバイヤーさんが「プレスリリース、見たよ!」とか「多摩美なんでしょ?」とか言ってくれて。

結局、そこはお取り扱いにはならなかったんですけど、私が送ったものでも読んでもらえる、頭に入れてもらえるって思ったら、次からもプレスリリースを送るようになりました。

もともと全部に引っかかるとは思っていないので、それでもやっぱり読んでくれる人がいるんですよね。

美大の時に展示会やった時にもプレスリリースを送ったり、営業はしていたんですけど、その時に友達が「やんなきゃ0だよ。でも、やったら0じゃないよ。」っていうのがずっと残っていて。

いつもためらうんです、「私なんかが送っては申し訳ない。」って。

「まだまだのくせに送っちゃいけない。」って思うんですけど、その時の「やんなきゃ0だよ。」っていう言葉があって、送ってますね。

それで実際に送ったら、プレスリリースだけで取り扱いが決まったところもあって。

バイヤーさんが忙しくて展示会に来られなくて、「送られてきた資料を見て、お取り扱いをしたいと思いました。サンプルを送ってもらえますか?」って連絡がきて、サンプルを送ったら、そのまま取り扱いが決まったんですよね。

そのきっかけはプレスリリースだったので。

プレスリリースも意外にいい営業方法なんですね。

そうですね。

私はメールだと流れちゃうと思って、全部紙にして送ってます。

私がネットがなかった時代に中高生だったっていうのもあるんですけど、紙で見た方が覚えているっていう感覚があるので、資料は全部紙焼きにして送っています。

自分が超忙しい編集者になった時のことを考えたら、ちゃんと見る人もいると思うんですけど、私だったら「メールはすっ飛ばすな。」と思って。

でも、紙だったらパラパラって見ても意外に覚えているから、きっとプロの編集の人って、私たちの年代かちょっと下が多いから、まだ紙で覚える年代が多いかなと思って、紙焼きにしてます。

その紙自体も「どうしたら印象に残るだろう?」って考えて、資料を送っただけだとイメージが伝わりづらいので、「ミステリアスですよ。不気味ですよ。」っていうのが伝わるような構成にしたりしていますね。

それが合っているのかは分からないですけど、そうやって営業するようにしています。




アクセサリーブランドを起業する為の準備

アクセサリーブランドを起業するための準備

アクセサリーブランドを起業するために準備した事ってありますか?

お金はある程度貯めていたので、特別に用意したとかはないですね。

アクセサリー自体は自分で制作するので、樹脂を使う機材とか紙を切る機材とか、撮影する機材は買いましたね。

それなりにお金はかかりますけど、それなりに貯めてたし、「洋服買わなかったり、飲み会我慢すればいいや。」と思って。

どうやったらお金を貯められますか?

私はけっこう自炊タイプだったので、自分でご飯を作っていました。

あとは飲むのが好きなので、飲んじゃう時もありましたけど、無駄なお金をあんまり使わないようにしていましたね。

「絞るところは絞って、使うところは使って」みたいな感じですね。

アクセサリーブランドが軌道に乗り始めたのはいつですか?

「e.m.」さんっていう大きな会社の「HUB」っていう展示会に出て、そこでまたお取引が増えて、だんだん収入が安定してきて。

収入が安定してきたらお金も入ってくるからバイトの人も雇えて、お店ができて、またお金に余裕ができたから、展示会も出られるっていう、その繰り返しですね。

前の会社を辞めた時点で収入はトントンだったんですよ。

会社のお給料とアクセサリーブランドで入ってくるお金がトントンだったので、「じゃあ、大丈夫だろう。」と思って。

あとは、貯金も0ではなかったので。

「0ではない。」って言っても、お年玉とかを貯めていたやつだったんですけどね。

え?その頃からお金を貯めてるんですか?

何かあった時の為に、貯金をしていたので。

会社を辞めて、もし「YORTZ」がダメになっても、少しは生活ができるかなっていうくらいは。

でも、高校の時に美術の予備校に行くのに、アルバイト代とか全部使ってなくなるんですけど、また貯め始めて。




アクセサリーブランドを起業する覚悟

親から言われた言葉

しっかりしてますね。

私が一人暮らししていて、全然お金がなくて、泣き言じゃないけど母親に「もう無理。」みたいに言った時があったんです。

ずるいんですけど、私的にはねだろうと思っていて。

そうしたら母親が「やるんだったら、風俗でもキャバクラでもやるぐらいの覚悟でやりなさいよ。無理だったら諦めなさい。」みたいに言われて、「そうなっちゃいけないな。」と思って。

実家に帰ったら食料をくれたりとか、たまにスーパーで買い物してきてくれるとかはあるんですけど、まとまったお金を仕送りっていうのは一切なくて。

その言葉も、キャバクラを勧めてるわけじゃないですけど、「キャバクラとかをやる覚悟もないで、甘えちゃダメよ。頑張りなさい。」って。

「あんたの顔でキャバクラは無理だけどね。」って言われましたけどね。(笑)

私も「そうだよね。」って。(笑)

そういうのを笑いながら言ってきたんです。

だから、見放されたわけじゃないけど、ちゃんと諭してくれたんだなと、今は思います。

たぶん親は自然に出てる言葉だったんですよね。

中には仕送りをもらっている人もいたので、家庭環境は違うけど、「あの子は仕送りをもらってるのに、なんでうちはもらえないの?」って、やっぱりどうしても思っちゃって。

それを言ったら、そう言われました。

それで、「お金は貯めなきゃいけないな。」と。

アクセサリーブランド「YORTZ」