ファッション

PARCOでリミテッドショップを開く事になった理由

吉祥寺PARCOにリミテッドショップを出す事になった理由

PARCOでお店を開くにはどうすればいいのでしょうか?

アクセサリーや洋服を作っている人なら、PARCOでお店を開くのは一つの夢ですよね。

今回、アクセサリーデザイナーとして独立した中田チサ氏に「PARCOでリミテッドショップを開く事になった理由」というテーマでインタビューを行いました。

音楽イベントへの参加から、池ノ上にあるバーでの出会い、吉祥寺PARCOでの初出店など、PARCOでリミテッドショップを開く事になった経緯を伺っています。




PARCOでリミテッドショップを開くことになった経緯

PARCOにお店を出す事になった経緯

なぜPARCOでリミテッドショップを開くことになったんですか?

PARCOでリミテッドショップができたのも、友達づたいなんですよ。

私、音楽が好きで、スカとかレゲエをイベントに聞きに行っていたんです。

クラブじゃないんですけど、小さい箱に聞きに行くようになって、たまたまネットで調べたイベントに行ったら、すごくアットホームで良かったんですよね。

「友達の友達は友達」みたいな感じで、初めて行ったのに超あったかく迎えてくれて。

「えー、いい人!超楽しい!」と思って、毎月のように行っていたら、だんだん知り合いも増えてきて、その中の1人の子とすごい仲良くなったんです。

その子がたまたま吉祥寺PARCOの地下に入っているテナントで働いていて、それはずっと知ってたんですけど、特にアクションはなかったんです。

その子と遊びに行った帰りに、「じゃあ、私がよく行っているバーがあるから、遊びに行こうよ。」って言われて、池ノ上にあるバーに行ったんです。

私は初めて行ったから、その子がマスターに紹介してくれて。

「この子、チサちゃんって言って、アクセサリー作ってるんだよね。」って言ったら、バーのマスターがいい人で、初めて来たのに「チラシ置いといてあげるよ。」って、チラシを置いてくれて。

その時、たまたま3人で入ってきた男の人がいて、そのうちの1人がアクセサリーデザイナーだったんですけど、その時は搬入の帰りだったのかな?飲みに来ていたんです。

マスターが「あ、彼もアクセサリーを作っているんだよ。吉祥寺PARCOで今度お店やるから、行ってみなよ。」って言ってチラシをくれたんです。

私の友達も吉祥寺PARCOで働いているので、「え!?私、吉祥寺PARCOで働いてますよ。」ってなって、「え?本当に?じゃあ、遊びに来てよ。」って、そこで繋がったんです。

「私もアクセサリーを作っているんですけど、まだそんなにすごくないから、ちゃんとお店をやっている人の商品を見たいです。」って言ったら、「じゃあ来なよ。」って言ってくれて、吉祥寺PARCOの催事に遊びに行ったんです。

ちゃんとお店をやっていて、「プロってすごいな。」って思って。

そんなことがあって、私が一緒に行った子が、タバコを吸うんですよ。

それで、たまたま吉祥寺PARCOの店長さんと喫煙所で一緒になって、「この間、2階で催事をやっていた人が知り合いだったんですよ。」っていう話をしたら、「本当に?誰か催事やれる人いない?」って聞かれて。

その子が「『YORTZ』っていうブランドをやっている友達がいるんですけど、ちょっと聞いてみますね。」って言ってくれたんです。

その子から「吉祥寺PARCOの店長に話したら、催事やりたいんだったら、営業課の人に連絡したら検討してくれるみたいだから、連絡してみなよ。」って言ってくれて。

そこでパカッと扉が1つ開いて、吉祥寺PARCOの営業課の人に、すぐにメールで連絡しました。

「初めまして。○○さんにご紹介いただきました、中田と申します。」みたいな感じで送ったら「じゃあ、一度お話を。」ってなって、1回吉祥寺PARCOに打ち合わせに行くんですよ。

その時、2013年の10月だったので、まだサラリーマンだったし、そんなに利益がなかったので、確定申告を出していなくて、開業届も出していなかったんです。

でも、「その年の12月に催事やりませんか?」っていう話になって、クリスマスにペーペーのブランドは催事ってできないんですけど、吉祥寺PARCOの人がめっちゃいい人で。

さっき言ったバーに来た人達がそこで催事をやることになっていたので、「下の階に知り合いがいたら、連絡とかできて安心でしょ?そこの場所で同じ時期にやったら?」って、クリスマスシーズンに貸し出してくれることになったんです。

「これはチャンスだ!」と思って、「やりたいです!」って言ったんですけど、 PARCOの規定に満たなくて出店できなかったんですよ。

「じゃあ、来年だね。」っていう話になって、「PARCOでお店、やりたかったなぁ。」って落ち込んでたんです。

そうしたら、PARCOの営業の人がめっちゃいい人で、すごい掛け合ってくれて、特別に12月に吉祥寺PARCOでお店を開けることになったんです。

すごいですね、そうやって繋がるんですね。

その子とたまたま池ノ上のバーに飲みに行かなければ、そんな話にもならなかったんですよね。

今やってる「cogito」さんっていうアクセサリーブランドのデザイナーさんもすごくいい人で。

その人に会わなければ、そんな事にもならなかったんですけど、ずっとPARCOが好きだったから、「PARCOで私がお店を出来るなんて!」って思ったんです。

だけど、お店出したことがないので、不安が多すぎて。

表参道の東急ハンズの場合は、物は出すけどお会計は全部ハンズの人がやってくれたので、基本的に会計処理はなかったんですけど、今回は搬入も全部1人だったんですよね。

そうしたら「cogito」のデザイナーさんが、「不安だったら、うちに来なよ。」って言ってくれて、アトリエまで行って相談して、いろいろ教えてもらって、なんとか自分でやるんです。




吉祥寺PARCOでのリミテッドショップ

PARCOのリミテッドショップとは

吉祥寺PARCOでのリミテッドショップはどうでしたか?

東急ハンズは什器があったんですけど、吉祥寺PARCOは場所だけ貸してくれる感じで、什器はレンタル業者を紹介してくれるんですけど、高くて借りられなかったんです。

なので、机とか什器も買って、友達と一緒に搬入して。

搬入の時も、何人かに声をかけたら「やるよ。」って言ってくれたんです。

あとは、吉祥寺PARCOを紹介してくれた、もともと吉祥寺PARCOで働いている「まゆちゃん」っていう子がいるんです。

まゆちゃんがすんごいいい人で、吉祥寺PARCOのことをよく知っているから、「何と何が必要で、何をどうしたほうがいいよ。」っていうのを全部教えてくれて、搬入も手伝いにきてくれて、なんとかお店をオープンするんです。

でも、クレジットカードを切るのも7年ぶりだし、レジを打つのも7年ぶりで全然できなかったのを、まゆちゃんが来てくれて、教えてくれて、入金まで連れて行ってくれたんです。

「cogito」さんも教えにきてくれて。

それが、2013年の12月ですね。

お客さんはいっぱい来てくれたんですか?

それまでにもSNSはやっていたし、オンラインショップもやってて、イベントにも出ていたので、ある程度お客さんはついてくれていたんです。

それで、「初めてPARCOで大々的にお店をやる。」ってなったらすごい来てくれて。

さらに「Acid Gallery」さんっていう、六本木の展示会に来てくれたバイヤーさんのお店が渋谷PARCOに入ってるんですけど、そことも「コラボして、洋服を出そう。」っていう話になって、「バシーン!」と洋服を出したんです。

お客さんもみんなめっちゃいい人なんですけど、買って広めてくれたりして、1回目の出店で売り上げがコケちゃったら次の話はないと思うんですけど、お客さんも友達も来てくれて。

ある程度売り上げが立ったので、「じゃあ、もう1回。」って言って、それからコンスタントに吉祥寺PARCOさんでお店ができるようになってきました。

吉祥寺PARCOで一昨年の12月にお店をやった後は?

その後はコンスタントにお話が来るようになって、吉祥寺PARCOの方がめっちゃいい人で、池袋PARCOも紹介してくださって、池袋PARCOでもお店をやりました。

それで、池袋PARCOを紹介してもらったり、「渋谷PARCOで催事を募集しているから。」って紹介してくださったりして。

結局PARCOさんでは吉祥寺・池袋・渋谷でお店をできました。

去年はPARCOさんで3回ぐらいやったのかな?

今年は8月に1回目があります。

あとは「rooms」っていう大きな展示会に出ることができました。




「rooms」に出展して感じた事

roomsはどうでしたか

「rooms」って有名ですよね。どうでしたか?

取引先は何社か増えたんですけど、やっぱり厳しいなと思いました。

その場でいい感じになっても、必ずしも商談に結びつくこともないし、私に声をかけたバイヤーさんが、その時同じ会場で出展していたブランドとお取り引きしているのを後々知って、「あ、甘くないな。」と思って。

そのバイヤーさんが、私じゃなくてそっちのブランドを選んだっていうのは、やっぱり何かが違って、足りないものがあったし、改善することはたくさんあるんだなって思いました。

なんかラッキーだけで終わらなくて、課題というか自分に足りないものとか、ハンドメイドの作家さんっていうコミュニティーから、一ブランドとして、大きなアパレル業界に出て行く時に、私のやり方ではいけないところもたくさんあったなって。

本当に出てよかったですね。

ちゃんとプロとして、会社を設立してやっているところと、私の何が違うかとか、個人でやっていてもすごく優れている人と何が違うかとか、「もう課題見えまくり。」みたいな。

あれもこれも足りないって感じましたね。

アクセサリーブランド「YORTZ」