旅に出たことはありますか?
旅をすると、日常では味わえない特別な感覚になりますよね。
今回、カメラマンとして独立した齋藤剛志氏に「初海外・初一人旅に行って気づいた、毎日を刺激的にする方法」というテーマでインタビューを行いました。
美大を卒業後に行った、初海外・初一人旅。
4年前に気づいた、毎日を刺激的にする方法を伺っています。
このインタビューを通して、「毎日一緒だな。」と思っている日常が、少しでも刺激的なものになればと思います。
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目次
海外へ旅に出た理由
なぜ海外の一人旅に出たんですか?
海外に行ったことがなかったから。
初海外・初一人旅だったんだよね。
初めての海外だったから、どこに行けばいいのか、何をすればいいのか、全然分からなかった。
宿を決めるのも、どうやって行けばいいのか分からないし。
その時、ネットとかなかったから。
だから、最初は「地球の歩き方」を見て探して、「わかんねぇ、どこだ?」ってやってたんだよね。
そうしてるうちに、海外に行くと必ず駅にインフォメーションがあって、「ここに行けば、いろいろ教えてくれるんだ!」っていうのを知って。
そこからは、とりあえずインフォメーションを探して、インフォメーションに「宿を探したいんですけど。」とか言ったりしてたね。
でも、日本ってインフォメーションないよね。
見たことないですね。本当はあるんですかね?
けっこうすごいじゃん、向こうのインフォメーションって。
日本では観光インフォメーションみたいのって、あんまり見かけないよね。
空港にはあるのかな?
気にしてないから分からないけど、あるのかもね。
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旅で見つけた発見
旅をしてみて、何か発見とか、いい思い出とかできました?
そうだね。旅をした思い出もいっぱいあるし、友達もできたし。
「旅行」ってだいたい1週間とか、長くても2週間とかでしょ。
2年近く海外を旅すると、それが日常になるから、普段の生活のようだけど、毎日が刺激的なんですよ。
そういうのが旅をして良かったなって思う。
「見方一つで日常が刺激的になるんだ。」っていう、旅のように。
1つの街に1ヶ月くらいいても、毎日が刺激的だったんだよね。
ということは、東京で生活してても、見方を変えれば旅のようになるんですよ、きっと。
普通に生活していて、「毎日一緒だな。」って思ってても、一緒なわけないじゃん、絶対。
海外の都市で最長6ヶ月ぐらい住んでた街があって、「パース」っていうオーストラリアの街なんだけど。
半年もいると、生活になっていくわけですよ。
仕事もちょっとやってたりとかして、家と仕事の往復で、友達とも会って。
東京の生活とそんなに変わらないルーティーンをこなしてたんだけど、もう毎日が刺激的で。
その街自体が「日本とは違うから」っていうのもあるんだろうけど、「見方一つで、自分の意識で、毎日が刺激的になるんだな。」っていうのを感じたんだよね。
それはすごい気づきですね。
それはね、旅をした時に気づいたんじゃなくて、4年前くらいに気づいたの。
熊本に引っ越してからかな。
震災があって、それがきっかけで熊本に引っ越したんですよ。
子供もいて、放射能がちょっと心配だなと思って。
あの頃ね、「どうなんだろう?大丈夫なのか?ダメなのか?」みたいなのが、分からなかったから。
「大丈夫ならOKだけど、もしダメなら東京にいるのはよくないな。」って考えて、熊本に引っ越したんだよね。
東京にもよく来ていて、僕の生活自体がどこに住んでるかよく分からなくなってるんだけど。
昨日までは東北にロケに行ってたんだけど、明後日からはポルトガルに行くっていう。
「俺の家はどこなんだ!?」みたいな。(笑)
旅のような生活だから言えるのかもしれないけど、通勤してても意識一つで絶対変えられるなと思って。
海外とか行って旅をするとさ、コンビニとかで買い物しても、店員さんと話したりするじゃん。
それを日本でやっても、東京でやっても、すごい楽しいんですよ。
あっちも全然答えてくれるし、悪い気はしないと思うよ。
いつもより店員さんがニコニコしてくれるし。
そういう意識を持って、毎日を旅のように過ごしてれば、東京もけっこう楽しいじゃんって思う。
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「海外に来ているかのように日常生活を過ごしてみる」っていうことですね。
だから、旅しているみたいに、カメラ片手に行けばいいんですよ。
街を歩いてみて、「このビルなくなっちゃった。」とか。
店員さんにもね。
普段、生活しててあんまり店員さんに話しかけたりしないけど、旅行に行ったら話しかけたりするでしょ?
電車で隣に座った人とかね。
「それを東京でやっても全然いいんじゃない?」と思う。
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