コンサルタント

人材コンサルタントの仕事と中小企業の社長の悩みとは

人材コンサルタントの仕事とは、どのような仕事なんでしょうか?

今回、人材コンサルタントとして独立した安田剛氏に「人材コンサルタントの仕事と中小企業の社長の悩みとは」というテーマでインタビューを行いました。

人材コンサルタントの仕事とはどんなものか、取引先はどんな会社か、独立してからの時間の使い方などについて伺っています。

人材コンサルタントの仕事に興味がある方や、これから人材コンサルタントとして起業・独立を考えている方の参考になれば嬉しいです。




人材コンサルタントの仕事とは

人材コンサルタントの仕事

どんなお仕事をされているんですか?

企業向けのコンサルティングをしています。

今は「聴く力コンサルタント」っていう言い方をしているんですけどね。

ちょっと前までは「社長と社員をつなぐ通訳師」っていう言い方をしていました。
基本、社長のコーチングなんですけど。

社長の悩みを聞く、聴き役ですね。

「その社長さんと社員さんの認識のズレをどう近づけてあげられるか」っていうのが一番大きなテーマです。

社員との関係がうまくいってない社長さんのサポート役で入っているっていうのが基本のスタンス。

それでずっと来て、コンサルタントを始めて11年になるんですけど、ここ2年ぐらいちょっと違う流れや役割を感じていて。

「話を聴いて、人の役に立つ。」っていうのは、自分の役割としてすごい納得のいく、自分らしさを発揮できる仕事なんです。

だけど、「それだけじゃいけない。」っていうことに気づかせていただいたことがあって。

「聴く」っていうことを仕事にしているんですけど、その「聴く」っていうことに加えて「『人に伝える』っていうことも役割としてあるんだよ。」っていうことを人に言われたんです。

それから「聴くを伝える」っていうことを試し始めたんです。

ちょっとしたミニセミナーをやってみたり、「聴き上手の会」っていうのも丸2年やってるんですけど、毎月開催してます。

そういう中で、仕事上の上司部下、同僚との関係だったり、家族や親子との関係だったりっていうのを、毎回テーマを変えてやっています。

「コミュニケーションを良くするには、聴き方が変わるとどう変わるのか?」っていうのを体験してもらうための会をやっているんです。

実際、社長さんの聴き役を仕事としてやっていて、その「聴き方を教える」っていうスタンスはあんまり取ったことがなかったんですね。

だから、最近それをやるようになった。

11年目にして初めてなので、自分の中で「10年周期にいろんなことがあるなぁ。」って感じてるんですけどね。

一般的に言うと何ていう業種に分類されるんですか?

コンサルタントの部類もいろいろあるんですよ。

「社長に対してのコンサルタントをやる。」って言うと「経営コンサルタント」って言われることがほとんどなんですけど、その中でも「人材コンサルタント」っていう言い方だと一応範囲としてはちょうど当てはまるところにいるのかなと思いますね。

ただ、多くの人材コンサルタントをやっている人は、セミナーや研修をやっている人が多いんですよ。

社員研修としての中間管理職研修や新人研修、幹部研修っていうのをやる人達が多いんです。

でも、私は基本的に1対1が好きな人なので、接近戦が好きなんですね。(笑)
サラリーマン時代も接近戦重視で生きてきたので、基本それをベースにコンサルティングをやっています。

もちろん、そういうチーム研修が必要な時はやりますけど、それはあくまでもサブであると。

あくまで1対1。

セミナーは本当にちょっとです。

1対1で会社の中に入ってやるコンサルティングがメインです。

社長もそうですし、幹部社員や新人さんもそうですけど、1対1っていうのをメインにやっています。

「いかにその人がやる気になるか」っていうのが主な内容です。

そこが他の人材コンサルタントをやっている人との違いだと思います。




主な取引先とは

取引先はどんな会社ですか

その「会社」っていうのはどういうところが取引先なんですか?

人数がそんなに多くないところ。

私は大企業にいたことがないので、大企業の感覚って分からないんですよ。

中小零細の会社がもともと好きで、私が自分で所属したところでも、最初にいた会社が600人くらいだったので。

会社の規模は数十人以内が基本ですね。

1回だけ百数十人の会社でコンサルティングをした時がありましたけど、基本20〜30人、40〜50人の間くらいの会社が多いです。

社長が1人から増えていって、従業員の方が2ケタを超えてくると、やっぱりやることが変わってくるんですよ。

10人ぐらいの所帯だったら、一声かければみんなそっちに動くんですよね。

そこに階層がないので。

でも、20人30人40人50人ってなってくると、やっぱりそれぞれリーダーがしっかり見られるようにしていかないといけない。

それに、そこに目配せしていると幹部の方がへそを曲げたりする。

そうなってきたところで私の出番があると。

そこで社長は悩みが発生してくるんですよ。

社長のカラーが出て、好き嫌いがはっきり出るところなんです。

その社長にとってうまくいくパターンっていうのは人によって違うので、その人がうまくいくパターンを探していくっていう感じですかね。




勤務先はクライアントの会社に行ってやる感じなんですか?

そうですね、お客さんの会社ですね。

人と会うのが仕事なので、実際のクライアントに行く時と、いろんな人とのつながりを作っていくのが土台作りです。

1人でやっているっていうことは、自分の時間の使い方全てが営業活動そのものなんです。

「日常生活の中で、誰とどういうところで会うのか。」っていうのが大事なんですよね。

そこがサラリーマン時代との大きな違いですね。

そんなに戦略的に動ける人間じゃないですけど、それが11年もやってると、「どんな風に誰と会っといた方がいいか。時間の使い方をどうしたいのか。」っていうのを考えるようになりますね。

サラリーマンの時ほどは時間に拘束はされない。

自分で自分の時間を使えるので。

全て自分の選択でできるわけじゃないですか。

それが一番いいところであり、いいところであるが故に緩みがちな部分でもあるわけですよ。

ほっとくと怠けられる、怠けると仕事にならない。

全部その責任が自分に来るわけですよね。

だから、正直なんですよ。

それが楽しめる人にとって、独立はいい事だと思います。

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