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出版社を辞め29歳でセミナー講師として独立した理由とは

出版社を辞めて独立した理由

会社を辞めて独立するきっかけとは、どのようなものなのでしょうか?

今回、ラジオプロデューサーとして独立した相沢知宏氏に「出版社を辞め29歳でセミナー講師として独立した理由とは」というテーマでインタビューを行いました。

29歳で独立しようと思ったこと、出版社を辞め独立した後の行動、会社員時代から行なっていたセミナー、初めて行った研修セミナーのお話などを伺っています。

セミナーや研修の仕事に興味がある方や、これから起業や独立を考えている方の参考になれば嬉しいです。




出版社の仕事を辞め、独立したきっかけ

独立したきっかけ

どれぐらい続けたんですか、出版社の仕事は?

3年ぐらい続けましたね。

3年ぐらい続けて、会社を辞めて独立しました。

会社に入る前から「独立しよう。」っていう想いがあったんですよ。

もともと資格の勉強をしていたのも、「手に職を。」っていうところからだったので、もともと独立願望が強かったんですよね。

いつから独立願望が芽生え始めたんですか?

たぶん10代の頃からだと思います。

「普通の会社員になって、ずっと出世競争していくのが嫌だな。」っていうのと、「うちの父親が公務員で、安定はしていたけど、ずっと安い給料で働き続けていたのが嫌だな。」っていう気持ちがあって。

残された選択肢が「独立しかないな。」っていうのがあったんですよね。

ただ、「資格を取っても、なかなか独立できないな。」っていうのが分かって。

どうすれば独立できるのか方法が分からなくて、「どうやって独立すればいいんだろう?」ってずっと悩んでいたんです。

20代になってからもずっともがいていて、経営者がいるところに行ったり、本を読んで勉強していたんです。

でも、ずっと独立する踏ん切りがつかなかったんですよ。

独立してうまくやれる自信がなかったんですよね。

ただ、29歳になった時に「ここで独立できないと、一生独立できないな。」っていう気がして。

30歳とか40歳とか、歳を重ねていくと、今の仕事を辞められなくなってくるじゃないですか。

「29歳の今が、独立する最後のタイミングだな。」っていうのが、自分の中であって。

その当時、自分が関わったことがある起業家とか経営者の方で、めぼしい人何人かにメールを送ったんですよ。

「僕は会社員じゃなく、独立したいと思っています。今まで学んできた心理学とかコミュニケーションを活かせる分野で働きたいと思っています。何かそういう仕事とか空きがあれば、是非教えてください。」って。

そういうメールを10人ぐらいの経営者に送ったんですね。

その中にコミュニケーションの講師を育成している会社をやっている人がいたので、「じゃあ、フリーの講師だけど来てみる?」っていう話になって、そこに行ったのが会社を辞めて独立したきっかけですね。




会社を辞めて独立した後の行動

会社を辞めて独立した後の行動とは

それでメールが返ってきた後、どうしたんですか?

そこの会社に行って、研修トレーニングを受けて、そこの会社から斡旋されて研修講師として仕事をしました。

それが独立して、一番最初の仕事ですね。

転職者向けのパソコン教室やネイル教室、Webデザイナーを育成している学校があるんです。

「その学校で何日間か講義をする。」っていう仕事を、最初はしていましたね。

その学校は専門的な技術は教えているんですけど、働き始めてからの離職率が高いんですよ。

「いかに職場の方々と円滑な人間関係を築くか」っていうのが大事なので、そこを教えに行っていました。

実務経験がない中で、話が来て「やろう。」って思ったんですか?

はい。自分が好きな分野だったんですよ。

それまでずっと心理やコミュニケーションを勉強していたので。

なおかつ、その会社で研修トレーニングを受けて、「その時の自分だったら、これだけのことを教えられるだろう。」と思って行きましたね。

ある程度教えられる自信はありました。

もともとそういうことをずっと勉強してきていたので。

それに、会社員時代からずっと、自分でセミナーはしていたんですよ。

会社員時代から行なっていたセミナー

会社員時代からセミナーをしていた

会社員の時から、セミナーをしていたんですか?

はい。参加人数はすごく少ないですよ。

友達とか知り合いとか、いろんな場所に行って知り合った人に「今度、セミナーやるんで。」って宣伝してやっていました。

細々としたものですけどね。

内容は「どうやったら人と仲良くできるか。」とか、コミュニケーションや心理学のセミナーですね。

ちゃんとお金を払って来て頂いてました。

「今まで自分が学んだ事を人に伝えたい。」って思ったので、セミナーをやり始めたんですよね。

そこで「セミナーやろう。」ってなります?集客できるかも分からないですし。

そうですか?

たぶん、自分の場合は「人に伝えたい。」っていう想いが強かったんですよね。

もともと法律系の仕事に就こうと思って勉強していたのも、「人の悩みを解決したい。」っていうところから来ているので。

もちろん自分が学んで自分が変わるのも嬉しいんですけど、それをアウトプットしてその人が変わるのもすごい嬉しいんですよ。

どっちかっていうとそっちがやりたくて。

だから、学んだ事は受け売りでも、人にしゃべってますね。

でも、勇気はいりましたけどね、最初は。

セミナーに全然人が来ない時もありますよ。

でも、「やろう。」って思ったんですよね。

セミナーの集客は、直接声をかけて宣伝していました。

あんまり参考にならないかもしれないですけど、直接出会った人に声をかけて、5人とか10人ぐらいの人数でずっとセミナーをやっていましたね。




初めて行なった研修セミナー

会社から派遣されて行ったセミナー

会社から派遣されたセミナーは、もっと多かったんですよね?

そうですね。

10人〜20人だったんですけど、やっぱり「会社の研修」ってなると、緊張度合いが全然違いましたね。

「セミナー」っていうのは、もともと興味があって来てくれるから、すごいやる気があるんです。

でも、「研修」っていうのは他の事を勉強している合間に受けさせられているので、やる気がそんなになかったり、やらされている感が強い人達なので、難しかったですね。

「どうやって聞く耳を持ってもらうか」っていうところに苦戦しました。
研修を受ける方の中には、僕が何かお伝えしても「それは違うよ。」って思う方もいるわけですよね。

それに対して反論できるようなものをちゃんと伝えていかなければならない。

その辺はすごく神経を使いましたね。

それが1番勉強になりました。

1回目のセミナーはうまくいったんですか?

たまたま1回目の参加者はすごく積極的な方達が多くて、僕の拙い技術でもそれなりに無事終わったんです。

だけど、別のクラスになった時に事件が起こりました。

僕よりも20歳以上歳上の、定年間際のそれなりにバリバリやられてきた方が、僕がお伝えした事に「それは違う。」って言い始めたんですよね。

2〜30人がいるクラスで「それは違う。」っていう話が始まると、けっこうきついんですよね。

あれが一番しんどかったですね。

「それは違う。」って言われて、言い返したかったんですけど、その時は言い返せなかったんです。

その時、「どうやって反論しようかな?」って考えている時に、僕が過労で倒れてしまったんですよ。

そのまさに「違うだろう。」って言われている最中に、倒れちゃったんですよね。

体力的に忙しかったのと、たぶん精神的な疲労もかなりあったんだと思います。

一番みっともないところを見せてしまいました。

みんなからは「言われたから倒れた」みたいに見えますよね。(笑)

そうなっちゃいます、そうなっちゃいます。(笑)

何十人の前でホワイトボードを背にして、講義をしているところで僕が倒れたものですから、周りが心配して救急車を呼んでしまったんです。

救急車が来たら乗らないわけにもいかず、その日は何もできず、また後日振替で行かせていただいて、話をしました。

「それは違う。」って言ってた方も「俺のせいかな。」ってちょっと反省したらしくて、そこから大人しくなってくれたんです。

それと、他の方も「そんなになるまで頑張って働いてくれてたんだ。」って、優しい方々で好意的に捉えてくださって。

そこから真剣に話を聞いてくれるようになったので、すごくラッキーでいい方向にいきました。

倒れた後に行った時には、「前回こういうことを言われましたけど、こうでしたよ。」って反論処理をして、次の授業に進んだんですけど、「ちゃんと説明することは必要だな。」って思いました。

もともと「言われてしまう」っていうことは、最初のやり方に問題があったんですよね。

上手な人っていうのは、そういう反論が来ないように釘を打っておくんですよね。

僕はその釘が甘かったので、その釘を次の3回目以降は打つようになりました。

だから、何事も「失敗して、そこから学んで次に活かす。」っていうことだと思います。

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