新聞にも載ったブラックな節電器の会社での営業の仕事

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ブラックな節電器の会社の営業の仕事

「節電器」をご存知ですか?
私は初めて耳にしたのですが、電気代を節約する機械のようです。

今回、人材コンサルタントとして独立した安田剛氏に「新聞にも載ったブラックな節電器の会社での営業の仕事」というテーマでインタビューを行いました。
再就職した節電器の会社、節電器の仕組み、節電器の会社を辞めた理由と次の会社に入った経緯などを伺っています。

節電器や電気代の仕組みに興味がある方や、世の中にはいろいろな仕事があるという事に興味がある方の参考になれば嬉しいです。




再就職した節電器の会社

節電器の会社とは

いろいろな仕事があるんですね。

本当ですよね。
世の中にこんな仕事があるんですよ。
それを分かってもらえると嬉しいです。

基本、35歳ぐらいまで働いていた会社が、世の中的には全部ブラック企業なんですよ。
独立して、やっと本当の自分の役割になってくるわけですね。
そんな人生もね、何かの参考になればいいなと思っています。

次に就職した会社は「節電器」を販売する会社だったんですけど、「節電器」って聞いた事あります?
電気代を節約する機械です。

聞いたことないですね。

電気代を節電する機械で、「節電器」ってあるんですよ。
でも、私が入った会社は、「節電器」ではなく、「変圧器」だったんですね。
「節電できますよ。」っていう営業をするんですけど、機械は変圧器なんです。

どういう事かというと、ビルの電気って「一般家庭用」と「業務用」の2種類に分かれているんです。
「業務用」と「一般家庭用」の電気代の差額ってどれぐらい違うか分かりますか?

分からないです。

電気代が倍違うんですよ。
業務用は電気代が安くて、一般家庭用は電気代が高いんです。

どういう事が起きるかっていうと、同じショップの中でも、レストランの食材とかドリンクを入れている冷蔵庫は業務用の電気が引かれていて、ホールやキッチンの蛍光灯類は一般家庭用の電気が引かれているんです。
同じショップの中でも、業務用と家庭用が分かれているんですよね。

ブティックとかの明かりの強い蛍光灯があるじゃないですか。
あれ、結構電気代を食うんですけど、一般家庭用のやつだと電気代が高いんですよね。
業務用と一般家庭用の電気の違いって、100Vと200Vの違いなんです。

そこの会社がやっていた事はどういうことかというと、それを「節電器」という名の「変圧器」で変圧しちゃうわけです。
一般家庭用で使っていた電気を業務用の電気に変えるわけです。

そうすると、単純に月間の電気代が半分になるわけですね。
単純計算ですけど。それで、「『節電器』を買って、月々分割で『節電器』代を払っても、月いくらコスト削減になりますよね?」っていう営業をするわけです。

この営業で、どのような社会的問題が発生するかというと、電力会社との問題なんですよ。




節電器の会社で起きた問題と辞めた理由

節電器の会社で起きた問題と辞めた理由とは

それは電力会社との問題が出てきそうですね。

でも、その仕事をして分かったのは「電気事業供給法」っていう法律上は、合法なんです。
ただし、電力会社は民間企業ですけど、電力会社が規定する「電気供給規定」では違反なんです。
電力会社はどう言ってくるかっていうと、「違法だ!」って言ってくるんですよね。
圧力をかけてくるわけです。

事実は、法的にいくと「電気事業供給法」はセーフ、「電気供給規定」では違反。
でも、社会的な感覚からすると、電力会社の方が圧倒的に強い。
しかも、新聞やメディアなんかのスポンサーがいっぱいいますからね。

それで、その会社の営業マンには担当エリアがあって、私は新潟に「節電器」の電話営業をしていたんですね。新潟で「節電器」を結構入れたんですよ。

それで、どんなことが起こったかというと、営業報告で「『節電器』の契約を取りました。」って報告したら、「今日ちょっと『新潟日報』買ってこい!」と言われたんです。
新潟日報を買いに行ったら、「はぁ!?」みたいな。

「東京から悪徳業者現る!」って見出しが出ていたんですね。
文面は完璧に違法業者扱い。
まぁ、いたたまれないですよね。
精神的に病むような仕事ばっかりですよ。

よくやってるなって、すごく思います。

お客さん達はいいお客さん達ばかりなんです。
一生懸命話を聞いてくれて、「そりゃいいことだよね、電気代も安くなるし。」って。

電力会社って、完全に独占企業じゃないですか。
本来そこに自由競争があればもっといいんでしょうけど、それがないので。
東京だと競合他社がたくさんいますし、電気を供給しているところもたくさんあるので、1軒1軒回ってられないんです。
でも、新潟だと地元のつながりが強いのと、軒数も少ないので、電力会社が1軒1軒回れちゃうんですよね。

ローラー作戦をやってきたんですよ。
わざわざチラシまで作って、「いかに悪徳業者か」っていうのを書いて、「その『節電器』を使っている会社は、即刻電気を止めるぞ!」くらいの感じですよ。
チラシを「バーっ!」って撒いて、1軒1軒ご丁寧に回ってきているんですよね。

私が節電器を契約したところも全部回ったみたいで、お客さんから「本当に申し訳ないんだけど、おたくがやっていることは悪いことじゃないし、本来そういう競争はあったほうがいいと思ってるんだけど、こんな田舎でそれをやってもらうと商売できないんだよ。」って言われるわけですよ。

それで、せっかく営業した「節電器」の契約を、全部ひっくり返されました。
「これは長く続かないな。」ということで、そこの節電器の会社を辞めるわけです。
会社を辞める前の「やばいな。」と思っている時に、お誘いをいただいたんですね。




元上司に誘われたベンチャー企業

元上司に誘われたベンチャー企業とは

次の就職先のお誘いを頂いたんですか?

1番最初の商品先物取引の会社の、私の直属の上司も九州の人だったんです。
その人から連絡をもらって、「安田、今何の仕事してるんだ?」「こんな営業の仕事をやってます。」って言ったら、「そっか。ちょっと会える日あるか?」って。

なにせ月末締めるまで土日も全部仕事なので、締めた時の最後の土日だけが休みだったんですね。
「ここしか休みがないんですけど。」って言ったら、「またお前、えらい仕事してるなぁ。」みたいな事言われて。

「分かった。じゃあ、その時に面白い社長を紹介したいから、話だけでも聞いてみんか?」って言われて行ったのが、そこから8年ほどお世話になる会社の社長だったんですね。

どんな会社だったんですか?

本当にベンチャーの「これから」っていう会社でした。
立ち上げた会社の1社目がうまくいって、2社目のスタートメンバーを募集しているっていう状態でした。
私の元上司だった人を営業部長として引き抜こうとしていたんですけど、その人は相場が好きな人だったので、相場の会社を辞めたくなかったんですね。

だから、「その会社の営業部長で。」っていう話はダメだったらしくて、その社長から「誰か紹介してよ。」って言われたらしく、現役の自分の部下は紹介できないじゃないですか。
「会社を辞めた奴の中から、誰かいい奴はいないか?」っていう話になって、私が声をかけられたんですね。

それで、会いに行って、話を聞いてみたんです。
何をやるかっていうのはあんまりよく分かってなかったんですけど、なにせ今母親がいるので、「母を安心させたい。」っていうのが最優先事項だったんです。

ようは「休みがあるのか。給料はどれくらいもらえるのか。歩合として、どれぐらいの可能性があるのか。」
聞きたいのはそこだけなんです。

「家賃補助があって、歩合はこれくらいの可能性があって、日曜日が休めて、土曜日も休めることが多い。」っていう話で、「残業はどんなに遅くても、7時か8時。」って言ってたんですよ。

「そんなことあるか!」とは思ってたんですけど、今の「月に1日2日しか休みがなくて、新聞に載る会社」と「仕事はよく分からないけど、元先輩から紹介された会社」、どっちがいいいかって考えると後者ですよね。

まったくの0からではないですし、人づてなので「そんなひどい人は紹介しないだろう。」と思っていたので会いに行ったんですけど、そこからまた色々なドラマがあるんですよ。
そのぐらいで今日は。

いやいやいや、結構話してますけど、全然核心に行ってないですよ!

今まで話したところは大事な要素で、人間としての自分の根本を作ってきたプロセス。

ようは「人生思い通りにはいかない部分があって、思い通りにいかないところにいかにヒントがあるんです。」

それが、後々の糧になっているっていうところが伝わったら嬉しいですね。

for you + four e

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人材コンサルタントとして独立する方法

今回、「新聞にも載ったブラックな節電器の会社での営業の仕事」というテーマでインタビューを行った安田剛氏に「人材コンサルタントとして独立する方法」を伺いました。
奄美大島で生まれ育ち、静岡大学の法学部へ進学。
国際政治や経済に興味を持ち、商品先物取引の会社へ就職。
運送会社や節電器の会社で経験を積み、人材コンサルタントとして独立するまでの人生をインタビューしています。
特に安田剛氏が独立する際に実際にとった行動に焦点を当て、4時間に渡り、詳しく聞きました。
人材コンサルタントの仕事に興味がある方や、人材コンサルタントでの起業・独立を考えている方にオススメの一冊です。


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