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花の世界に入ったきっかけと就職活動で日比谷花壇を選んだ理由

花の世界に入った理由と就職活動で見つけた日比谷花壇

花の世界に入った人は、どのようなきっかけで花の世界に入ったのでしょうか?

今回、花屋として独立した大竹ミキ氏に「花の世界に入ったきっかけと就職活動で日比谷花壇を選んだ理由」というテーマでインタビューを行いました。

大竹ミキ氏の作品に対するこだわり、「花で自分を表現したい。」という想い、就職活動で見つけた日比谷花壇に入社した理由などを伺っています。

花屋の世界に興味がある方や、花屋として独立を考えている方の参考になれば嬉しいです。




就職活動と作品に対するこだわり

作品に対するこだわりとは

美大に入る選択肢はなかったんですか?

都立工芸高校から美大に進学するのはしんどかった。でも、美大を目指す人はデッサンのお教室に通ったりとかしてましたね。

デザイン科は比較的、自分達が勉強したことに近い会社に就職できる科だったの。

例えば、印刷科とか室内工芸科だったら、男の人は高校で勉強したような会社に就職できたかもしれない。

でも、女の人はそういう職種に就くことは難しくて、そういう会社の事務関係に就職したりしていたから、ちょっと切ないなと思ったかな。

それで高校では「めんどくさいな。」と思いながらもいろんな課題に追われ、でもそれも半分楽しかったんだと思います。

大変だったけど、頭の中をぎゅっと絞って「何を作ろうかな、何を作ろうかな。」って。

でも、そこで分かったのは、私は中途半端な状態で、納得しない状態で作品を人様に提出するのはすごく嫌なタイプ。だから、提出しない作品もたくさんあったの。

作品には提出期限がありますもんね。

いい感じに作品が出来なかったら、提出しない。でも、きっと「期限内に出さなくちゃ。」っていうのを優先させる人は、妥協して出すわけでしょ?

先生に「世の中に出たら、仕事の締め切りがあるんだから、多少妥協することも必要なんだぞ。」って言われて、「そうだよなぁ。」って思うわけです。だけども「自分は妥協したくない。」って思ってました。

それで就職活動の時期が来るんだけど、私の中で漠然とですけど、生地に魅力を感じていたの。布ね。

生地って言っても、洋服とは限らなくて、アジアっぽいものとか、そういうものも魅力だった。テキスタイルデザインとか。

その中で、タオル屋さんから求人が来てたの。タオルの会社で有名なところ。

それで「私はそこの会社にしようかな。」って先生に言ったら、先生は心配したの。「お前のそのやり方だと、デザインの仕事は厳しいんじゃないの?」って言って。

そういえば、銀座四丁目の交差点にある和光のディスプレイを見て、「こういう事もできるのかな?」って思ったの。




「表現したい。」という事に気付いたエピソード

「表現したい。」という事に気づいたエピソードとは

それはいつ思ったんですか?

高校に入る前かもしれない。13、14、15歳くらい。

前は歩行者天国っていっぱいあったじゃないですか。お花茶屋に住んでいたから、京成線で上野まで出て、上野から歩行者天国をずーっと歩くの。

中学生なんて、時間を持て余してたからね。お金はないけど、時間はあったから。

あれ、上野の辺りは車走ってたのかな?秋葉原から銀座くらいは、確実に歩行者天国だったのよ。

途中、歩行者天国が中止になった時期もあったんだよね?でも、私の時はバリバリ歩行者天国。

とにかくずっと友達としゃべりながら、道路を歩いて行ったの。

京橋あたりに、あの時雑貨屋さんってあんまりなかったんだよね。

「小物」って言ったらサンリオショップ、でもそれのもうちょっと大人版みたいな。

私達は「リブ」って呼んでたけど、もしかしたら「ライブ」って読むのかもしれない。(笑)

「LIVE」っていう雑貨屋さんみたいなのがあったんですか?

そう。大人の雑貨屋さん。「LIVE」っていうのがあって、そこを見て、三愛まで行って。銀座四丁目ですよね。三愛の中にも雑貨屋さんがあったの。

洋服を見たりしながら、あの時は「マザーグース」っていうキャラクターがあって、「ああいうのがいいよね。」なんて言いながら、また帰っていくみたいな。

また歩くんですけどね。(笑)タラタラ歩いたって、1時間あれば行けるんじゃない?あんまり時間を気にしたことないな。気になればどこかに入ったりして。

「西川の布団屋さんとか入ってみる?」とか言って、入ってみたりして。(笑)

それで和光のディスプレイを見て?

今思えば、きっと何か自分の想いとかを何かの表現で発信したかったんですよね。

その発信する素材を、「生地でどうかな?」って思ったけど、先生にそう言われたら、「そうだよな。」って思い当たる節はたくさんあるわけです。

私、そんなに早くパンパンお客さんの注文が入っても、きっとデザインできないなと思って。

それで先生に「そうしたら、もうちょっとゆるい方はどうなんだ?」って言われた時に「日比谷花壇」っていう会社が目に入って。

花は漠然と身近なものだったんですよね。母親も花をすごい育ててるわけじゃないですよ。

空いている時間に野菜を育ててみたり、朝顔だったり、松葉牡丹だったり、本当に基本的な花を育てて、楽しんでたの。それで、「あぁ、花っていいかもな。」と思って。

「花もいいかもな。」と思ったけど「花で私の何かを表現してやる!」っていう想いで会社に入ったと思う。




日比谷花壇に就職した時の想い

日比谷花壇に入社した理由

「花で表現してやる!」っていう想いで入ったんですか?

ただ「綺麗なんで花を売りたいです。」とかそういうのじゃない。

「花で私を表現してやる!」って、感じ悪いよね。(笑)

「日比谷花壇に入ってみよう。」と思い、私の2年前の先輩に日比谷花壇に入っている人がいたの。その先輩に連絡を取って、話を聞いてみたりして。

「花の世界って、私にもできることなのかな?」っていうのが、その時の不安事項だったと思う。「花の世界」ってまったく知らない世界だからね。

花の世界が私にできそうかどうかは分からないけど、「私にもできそう!」なんて考えなかった。

工芸高校に入る時も、「私にもできそう!」なんて思わなかったしね。でも、「やってみるか!」みたいな感じで思ってたかな。日比谷花壇の時もそう。

「花は分からなくてもできるよ。」って先輩に言われて、「先輩ができるって言うならやってみるか!」みたいな感じ。

それで試験を受けたら、受かったんだな。それも時期が良かったけど、タイミングが良かった。バブルが弾けた後は、高校生なんて取ってなかったから。それはラッキーだったなって思って。

それで日比谷花壇に入りました。

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