医療・福祉

訪問マッサージ事業で独立しようと思った理由と最初の行動

訪問マッサージ事業で独立しようと思った理由と最初の行動とは

訪問マッサージ事業で独立する方は、どのように独立するのでしょうか?

今回、鍼灸マッサージ師として訪問マッサージ事業で独立した齋藤大輔氏に「訪問マッサージ事業で独立しようと思った理由と最初の行動」というテーマでインタビューを行いました。

訪問マッサージ事業で独立した理由、一緒に訪問マッサージ事業を立ち上げたマネージャー、訪問マッサージ事業で独立してからの最初の行動などを伺っています。

訪問マッサージ事業に興味がある方や、これから鍼灸マッサージ師として訪問マッサージで独立を考えている方の参考になれば嬉しいです。




訪問マッサージ事業で独立した理由

訪問マッサージ事業で独立した理由とは

なぜ訪問マッサージ事業で独立しようと思ったんですか?

「将来的にいつかは独立するものだな。」と思ってたんですよ、もともと。

「いつか独立したいな。」とは思ってたんですけど、それが「いつか」っていうのは自分の中で特に決まっていなくて。

鍼灸マッサージ師の専門学校を卒業して、2年間スポーツ鍼灸院で修行をしていく中で、デイサービスをやっている高齢者施設で働き始めたんです。

そのデイサービスを運営している会社があって、そこで知り合ったマネージャーさんがいたんです。

そのマネージャーさんは僕をもともと採用してくれた人で、現場によく来ていたので、よく話をしていたんです。

その時に「何か新しい事業をやりたい。」っていう話を聞いていて、「僕でよければ手伝いますよ。」って言ってたんですけど、全然具体的じゃなくて、逆に「何ができる?」って聞かれたんです。

その時に、自分の資格を活かしてですけど、「『訪問マッサージ事業』っていうのがあって、会社で取り組まれてみてはいかがですか?」っていう提案をしたんです。

そうしたら、「訪問マッサージ事業をやろう。じゃあ、社長にプレゼンしに行こう。」ってなったんです。

社長?どこの社長ですか?

社長がいるんですよ。そのデイサービスの会社の社長です。

「社長にプレゼンしに行くために、何か資料を用意できる?」って言われて、「あ、じゃあ準備します。」って言って準備して、その社長のところに2人で行って、訪問マッサージ事業のプレゼンをしました。

「訪問マッサージ事業をこの会社でやってはいかがでしょうか?僕が鍼灸マッサージ師の資格を持っているので、最初は僕がやります。訪問マッサージ事業のビジネスプランはこういう仕組みで、こうやって収入が入って、これだけ患者さんがいると、これだけ売り上げが上がります。」って、一通りプレゼンしたんですよ。

そうしたら、社長も最初「いいね、いいね。」って言ってたんですけど、結局訪問マッサージ事業はやらないことになったんですよ。「訪問マッサージ事業に対してお金も出さないし、やらない。」って。

僕の中では「いや、最初『いいね。』って言ってたじゃん!」って思って。

そのマネージャーさんと準備してきたのに、「やらないんだ?訪問マッサージ事業。」っていう感じだったんですよ。

「う〜わ、なんだこれ。」って思って、ちょっと腐ったんですよね。

腐ったというか、その時に「もういいわ、自分で独立して生きていくわ。」って思いました。




訪問マッサージ事業を一緒に立ち上げたマネージャー

訪問マッサージ事業を一緒に立ち上げたマネージャーとは

その時、マネージャーさんはおいくつだったんですか?

マネージャーさんは36歳ぐらいだったと思います。

僕が腐っているのを見て、マネージャーさんが電話をかけてきてくれて。

「齋藤君、なんか訪問マッサージ事業の話はダメになっちゃったけど、訪問マッサージ事業は絶対うまくいくからやるべきだと思う。俺が最初の運転資金を出すから、齋藤君が独立して、訪問マッサージ事業をやってよ。」って言うんです。

会社とか関係なく、そのマネージャーさんが「僕を応援したい。」って言ってくれて。

「訪問マッサージ事業で独立しちゃいなよ。」って感じで後押しをしてくれたんです。

すごく熱い電話をもらって、僕も話を聞きながら、「そこまで言ってくれる人って、今までいなかったな。」と思ったんです。

独立するとリスクとかももちろんありますけど、その時はまったくリスクとかを考えずに、「そうやって言ってくれる人がいるんだったらやろう。」と思って、「いいんですか?やります。」っていう感じで、訪問マッサージ事業をやることになりました。

そこから細かく訪問マッサージ事業に関する詳細を決めていったっていう感じですね。

そのマネージャーさんは今も絡みはあるんですか?

今も絡みはあります。一緒に訪問マッサージ事業をやっている感じなんで。

今は経理みたいな感じで、収支の計算とかをしてもらったりしています。

ちゃんとそれに対してはフィーも払っていて、良好な関係ですね。

マネージャーさんの電話がきっかけで独立することになったんですね。

そうですね。そうやって言ってくれる人もいないし、なかなか独立をするタイミングってないじゃないですか。

背中を押してくれる人がいないと、独立した経験もないし、それだけパワーもないじゃないですか。

でも、それだけ背中を押してくれる人がいて、タイミング的にも「独立するなら今かな。」って思って。

「やってみなきゃ分からないし、やってダメでもやり直しがきくかな。」と思ったので。

その時26、7歳だったので、「とりあえずやろう。」って思って、独立しました。

独立できる機会ってなかなかないし「思い切った。」っていう感じでしたね。




訪問マッサージ事業で独立してからの最初の行動

訪問マッサージ事業で独立してからの最初の行動とは

訪問マッサージ事業で独立して、最初はどうやって始めていったんですか?

マネージャーともう1人サポートの人がいるんです。

最初は3人で契約を決めたんですよ。

「一応、ここはちゃんとしよう。」ということになって、契約書を作りました。

やるかやらないかとかお金の判断とか「僕の判断ですべて決めていい。」っていう事になって、僕が発信したらそれが全部適用になるみたいな契約書を作ったんです。

それだったらリスクもないし、もちろん信用はしてますけど「最初はちゃんと決めたほうがいいな。」と思って。

最初、とりあえず患者さんはいなかったんですけど「事業届だけ出そう。」ってなって、訪問マッサージ事業の事業届を出したんです。

事業届はどこに出したんですか?

杉並区の税務署に出しました。

「個人事業主としてこういう風に事業をやっていきます。」っていう。

あと訪問マッサージをやる時って、保健所に「出張施術書」っていう届出を出さないといけないんです。

その「出張施術書」も出したんですけど、独立して最初はまったく何もしていなかったです。

その時、僕もスポーツ鍼灸院で修行中だったし、時間もなかったので、届出だけ出して、訪問マッサージ事業はノータッチだったんですよ。

でも、ある時、ここはデイサービスとつながっているからいい部分だと思うんですけど、デイサービス経由で「こういう患者さんがいるんですけど、訪問マッサージに行けますか?」って言われて、「あ、来た。」と思って。

でも、まだその時は修行中で、2014年の3月まではスポーツ鍼灸院を続けないといけなかったんです。

ちなみに2013年の7月19日に訪問マッサージの事業届を出したんですよ。

そこからノータッチで2013年11月に初めて訪問マッサージの依頼が来て、その時はまだ「訪問マッサージを本業でやる。」って決めてなかったんですけど、「1人だったらなんとかなるかな。」と思って、契約をしました。

その患者さんのお家に行って訪問マッサージをやり始めたんですけど、その患者さんが末期のガンで亡くなっちゃったんですよ、通い始めてすぐに。

「仕事がやっときた。」と思ったら、すぐに亡くなっちゃって。

とても残念だったんですけど、これはもうどうしようもできない事なので。

でも、そこの奥さんにすごく気に入ってもらえて「主人の葬儀とかすべて一段落したら、私が訪問マッサージを受けたいのでお願いします。」って言われて、2014年の2月からその奥様と契約して訪問マッサージをやるようになったんです。

そこから徐々に毎月1人2人と患者さんが増えていきました。

それはデイサービス経由の紹介なんですか?

もちろんデイサービスの紹介もあるし、別経由でもあったんですけど、最初は紹介がほとんどでしたね。

それで、患者さんと契約しながら、徐々に増やしていきました。

でも、やっぱり「訪問マッサージ事業を本業として4月からやろう。訪問マッサージ一本で行こう。」って決めてたんで、3月でスポーツ鍼灸院での修行は終わりにして、バイトとかも全部辞めたんですよ。

デイサービスは続けてましたけど、その時勤めてたフィットネスクラブとかは全部辞めて、訪問マッサージ一本になったんです。

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