医療・福祉

鍼灸マッサージ業界の今後と同業他社との差別化

鍼灸マッサージ業界の今後と競合との差別化

鍼灸マッサージ業界とは、どのような業界なのでしょうか?

今回、鍼灸マッサージ師として独立した齋藤大輔氏に「鍼灸マッサージ業界の今後と同業他社との差別化」というテーマでインタビューを行いました。

鍼灸マッサージ師として今後の鍼灸マッサージ業界をどう見ているのか、同業他社はどれぐらいいて、他の鍼灸マッサージ師とどのように差別化を行うのかなどを伺っています。

鍼灸マッサージ業界に興味がある方や、これから鍼灸マッサージ師を目指す方の参考になれば嬉しいです。




鍼灸マッサージ業界とビジネス

ビジネスとしての鍼灸マッサージ業界

鍼灸マッサージ業界に関して、ビジネス的視点でどう思いますか?

鍼灸マッサージ業界はビジネスとして、すごくいいと思います。

ニーズもあるし、今なら「やったもん勝ち」なのかなと思います。

でも、その反面、鍼灸マッサージ業界はちゃんと行き届いてない部分もあると思うんですよ、行政だったり。

「鍼灸マッサージ」という事業自体がグレーとかブラックな部分もあるし、まだちゃんとはしてないんですよ。

でも、鍼灸マッサージ業界はビジネスとしてはいいと思うんです。
可能性も秘めているし。

だからこそ、「鍼灸マッサージ師として健全にやりたい。」っていうのがあるんです、僕は。

ズルしている人はいっぱいいるんですよ、保険を余計に請求したりとか。

誰も監視してないんですよね、その日にどういう風に訪問したとか。

訪問する距離によって値段が変わってくるんでけど、誰もそれを見ていないんですよ。

鍼灸マッサージ師が自己申告で届け出を書くだけなんです。

だから、やろうと思えばいくらでもズルが出来るんですよ。

その分、周りの目も厳しくなってきていますし、不正がないように行政もだんだん厳しくなってきてはいるんです。

規制が厳しくなってきてもニーズは多い分、ちゃんと健全にやれば、鍼灸マッサージはビジネスとしての可能性を秘めていると思います。

それに、同業他社がそんなにいない分、売り上げは伸びると思うんです。

だから、今後のことを考えると、もっと健全化して、しっかりやっていった方がいいなと思います。




競合との差別化

鍼灸マッサージ業界で競合との差別化とは

競合他社はどのようなところがありますか?

いわゆる同業他社ですね。限りないんじゃないんですか?

例えば、杉並区で限定したら、「訪問マッサージ」をやっているところは、10社ぐらいだと思います。

個人でやっている人もいるので、もうちょっといるかもしれないですけど。

大手があるんですよ。株式会社としてやっているところが。

それをいろんなエリアに振り分けてやっていますね。

大手以外にも個人でやったり、小規模でやっているところもあるので、そういう意味でのライバルはもちろんいます。

でも、別に「ライバル」っていうよりも「同業」っていう感じです。

同業他社に勝つための戦略はあるんですか?

僕らの強みは、「僕ら」って言っても今は僕しかいないですけど、「スポーツの現場に携わってきた。」っていう部分。

「訪問マッサージ」なので、本当はリハビリはしないですけど、「スポーツの知識がある上でマッサージの施術をする。」とか「その人のプランを見据えた上で取り組む。」とか、そういう差別化ができるかなと思っています。

一般の高齢者の方にとっても、スポーツの現場に携わってきたっていう経験は強みになると思っています。

人が治っていく過程とか、人が改善したり、機能を回復したり、維持したりする過程を今まで見てきていて、その全体像が描けている状態でその人を診ることができるので、ある程度の先が見通せるんです。

それに、逆にスポーツに関わってきたからこそ、人間の機能回復についてよく分かっているので、「その人に対しての最適なアプローチが頭の中で考えられる。」っていうのはあります。

同業他社がどんな強みを持っているかは、同級生くらいでしか判断はできないですけど、スポーツの現場にもいなかったし、知識もないから、その部分で自分は勝っているので、そこが差別化かなって思います。

直感的な感覚ですけど。




雇用と教育

雇用と教育について

これから人を雇用した時に、その人がスポーツの現場を経験していなかった場合はどうするんですか?

僕が研修をして、教育したいなって思いますね。

今後のことを考えると、人に対しての教育・研修は充実させたいなっていう気持ちはあります。

もともと僕も親が教員ですし、自分も教員免許を取るまでに至ったっていうのもあって、教育にすごい興味を持ってるんですよね。

それこそ自分の患者さんもそうですけど、治っていったり、良くなっていったりする過程と同じで、教育した人が成長していく過程にすごく興味があるんです。

だから、スポーツの知識がなかったとしても、「一緒に頑張りましょう。」っていうスタンスでいます。

でも、実際雇用してからじゃないとなんとも言えないし、分からないので、予測論でしかないんですけど。

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