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参加することの大切さを教えてくれた高校の先進的な教育

参加することの大切さを教えてくれた高校の先進的な教育とは

起業する人は、どのような高校生活を送っていたのでしょうか?

今回、保育園を起業した鈴木麻友子氏に「参加することの大切さを教えてくれた高校の先進的な教育」というテーマでインタビューを行いました。

先進的な教育をしていた高校、学年みんなで食堂をやった文化祭、はっきりと強い性格だった高校時代などのお話を伺っています。

保育園の仕事に興味がある方や、これから保育園を起業したいと考えている方の参考になれば嬉しいです。




先進的な教育をしていた高校

先進的な教育をしていた高校とは

高校は何がよかったんですか?

その時代で言ったら、すごく先進的な教育をしていた高校だと思う。

とにかく熱い高校だったの。
みんなが参加して、みんなが自分の意見を持たないと、その場にいられないような空気の高校だったんだよね。

「参加しよう。」っていうことを、すごい大事にしていたというか。
「冷めているような子も、どうやって引き入れていくか」みたいなことも、行事とかクラス活動とか、そういうことを通じてたくさん考えていく高校なのね。

そういうのに高校の先生達がひたすら付き合ってくれる。
ちょうどいい、ちょっと負荷をかけたような課題をくれたり、時に突き放したり、友達のように仲良くしてくれたり、ものすごいバランスを取りながら育ててくれていて。

だから、ものすごい地味な高校なんだけど、とにかく熱い高校だった。
私もすごい部活に熱を入れていたんだけど、みんな部活もがっつりやっているのに、委員会とか生徒会もやって。

本当に忙しいの、真剣だから。
今の社会人の人と、高校の時の私が話したいくらい。

それで、生徒会と部活との両立について、部活の同級生と話し合いになるの。
「どうやって両立をしてくんだ。あなたは両立ができないじゃないか。」と。「それは朝練でカバーします。」とか言ったり。
すごいでしょ?

すごいですね。高校生とは思えないですね。

それなのに、文化祭の時期になるとクラスにもコミットしないといけないの。
だから、夏休みとか毎日みんな来て作業するんだよね。自分達の発表をする為に。

社会問題をテーマにしたりして、真剣に調査するのね。
テレビ局とか新聞社とかに取材の手紙を送ったりして、真剣にやるの。

外部の高校生が来るようなキャピキャピした文化祭じゃないんだけど、自分達の為に徹底的にやるの。
でも、楽しくなっちゃうんだよね。

不思議でさ、やらないうちって面白さが分からないけど、やり始めると面白くなるじゃん。
それをね、体感的に教えてくれる高校だったんだよね。

みんな夏って部活が忙しいじゃない、どの部活も。
みんな部活の練習が毎日あるけど、クラスの活動にも絶対出ないとダメなの。

「部活を言い訳にしちゃいけない。」っていう共通の認識があって、部活にも「ごめん、ごめん。」って言いながら、この時間だけクラスの活動に行って、「また戻って来るから。」みたいに、マルチタスクをこなす経験を真剣にやらせてくれていたんだよね。
すごくいい教育だったと思う。

「どれか1つを適当にやる」みたいな選択肢はないんですよね?

それってすごい寂しい事だと思われてた。
すごい冷めている子とかもいたけど、「やったほうが楽しんだ。」っていうのをみんな知っているから、音楽会とか文化祭とか、徹底的にやるんだよね。

みんな泣くぐらい喧嘩するの、話し合いで。
だから、もちろん優勝したところは泣くし。

中学・高校で6学年あって、5クラスずつあったからさ。全部で1200人いたんだよね。
生徒同士の話し合いも、午後の授業を潰して、1200人で3時間4時間とか話し合いするの、真剣に。




学年みんなで食堂をやった文化祭

学年みんなで食堂をやった文化祭とは

話はまとまるんですか、1200人もいて。

結論を出すことよりも、「真剣にみんなでなにかについて話し合う」っていう事がすごい大切で、そこでは先生も矢面に上がるの。
「○○先生のこういうところはやっぱりおかしい。」って。

そうすると、先生がちゃんとみんなの前で回答しなきゃいけないんだよね。
「先生だから。」みたいなことはあんまりなくて、きちっと向かい合ってくれてたと思うんだよね。

いやぁ、すごい鬱陶しい学生達だったと思う。(笑)
大変だったと思う、先生は。でも、すごいよね。

そういう教育の中にいさせてもらったから、人と真剣に意見をぶつけ合う。だけど、それは喧嘩じゃなくて、発展的なものなんだよね。
何かを作り上げるとか、クリエイティブな事だと思う。

中学・高校2年までの5年間は、ちゃんとクラスで活動をするの。クラス替えはあるけど、クラスで文化祭の出し物とかをやる。
高校3年生は卒業だから、5クラス全部で1つの事をやるの。すっごい大変だよ。

200人を担当の人達が作業分担して、まとめて1つの事をやるっていう。
それで、食堂をやるの。食堂の壁面のデザインとかも全部1から考えるの、自分達で。

図書館に行って、いろいろ調べて。
私達の時はなんだったかな、東山魁夷だったかな?

日本画とか、高校生の時ってほとんど見ないじゃん。
そういう美術書とかを開いて、「このデザインがいい。」とか「この絵がいい。」とか、「これをテーマにしよう。」みたいな事を1から話し合って。

高校生ですごいクリエイティブなことしてますね。

そう。それを紙でひたすら作るのも、メニューはどうするとか、業者に仕入れでオファーするのはこの人とか、そういうのを基本的には全部高校生の私達が割り振っていく。
当日の作業分担とかシフト組みまで全部。

みんな部活があるから、何時から何時までは出られないとか、そういうのを含めて文化祭の実行委員の人達はスケジュールを組んでた。
実行委員の人達も部活があるから、やりくりをうまくやっていたんだよね。

あとは普段は部活の子達の方が派手に名前が出たりするけど、実はそういう活動の中では時間を割いてくれている人がいないと出来上がらないものがあったりするんだよね。
そういう時にさ、帰宅部の子も自分も本当は帰りたいけど、部活に送り出してくれる人がいたりするんだよね。

そういう、うまいコミュニティーづくりが学べたこともあって、「いい高校だったな。」って思う。

それを中学・高校で学べるっていいですね。すごくいい経験ですよね。

すごくいい経験だよね!
本当にいい経験だったと、今更みんなで振り返ってる、いつも。




はっきりと強い性格だった高校時代

はっきりと強い性格だった高校時代とは

高校の時はどんな子だったんですか?

高校の時は、はっきりと強い子だった気がする。
生徒会の会長だったのもあるし、小学校との差もあるけど、みんな協調性があったり、優しい子達が多かったから、その中だとはっきりいろんな事を言っちゃうタイプの人だったんじゃないかな。

どちらかというと、引っ張っていくタイプだったと思う。
その割に超抜けてるみたいな、すごいアンバランスな人だったよ、私は。

それを周りはサポートしてくれて、「歩くのが遅い」とか「ひたすら転ぶ」とか、そういうのが「私だよね。」みたいな感じだから。
「運動できない」とか。「運動できない」っていうこともないんだけど、走れないなんだよね、私。

ひたすら走れない。
なんでも楽しくてやるんだけど、走るのはスーパー遅いから、役に立たない。

運動が嫌いではなかったんですか?

全然ない。すごいアクティブだからなんでもやってた。
いわゆる文化系みたいな人ではなかったと思う。

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