ネットワークビジネスとは、どんなビジネスなのでしょうか?
今回、就職コンサルタントとして起業した高田裕明氏に「ネットワークビジネスとは」というテーマでインタビューを行いました。
順調だった仕事を辞め、ネットワークビジネスを始めた経緯や、ネットワークビジネスを辞めた理由までを伺っています。
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目次
ネットワークビジネスを始めた経緯とは
ネットワークビジネスは、どういう経緯でやることになったんですか?
不思議な話なんですけど、さっき言った内田洋行時代に、すごい忙しくて毎日終電みたいな時期が終わって、急に暇になったんですよね、一ヶ月ぐらい。
一つの大きなプロジェクトが終わったので、友達に「合コンとか行きたいんだけど、なんか知らない?」って言ったら、「今週末100対100の合コンがあるらしいよ。」って言われて、「なんかちょっと楽しそうじゃん。俺も行かせてよ。」みたいな感じで行ったんですよね。
俺も「初めまして」ばっかりの男友達6人で行ったら、多少誤解があって、どっかの集まりの忘年会だったんですよ。
行った瞬間、僕ら誰も知らない中、人の忘年会に参加してるわけですよ。
「全然面白くねぇな。」って。
女の子もいっぱいいたんですけど、80人ぐらいのイベントだったんですよね。
女の子と男の子が内輪でワーワーやってる時に、完全アウェーだったわけです。
ちょっと遅刻していってる僕らは、最後端っこの方に追いやられて、「帰った方がいいんじゃないかな?」みたいな話をしていたんです。
その時に、席替えタイムがあって、急に席替えをさせられて。
ちょうど僕の隣に細くてちっちゃくて可愛い子が来て、「お、女の子が来た!」と。
それで、「よかったな、来て。」と思って話をしていたら、「あ、そうなんですか!?」って色々話を聞いてくれて、「明日、お茶でも行きませんか?」って誘われたんです。
それが土曜日か日曜日だったんですけど、僕毎日平日暇ですから、誰とでもランチに行けるわけです。
会社は行ってるんですけど、仕事がないから、午前中だけメールチェックをしているフリをして、11時ぐらいに「行ってきます!」って出ちゃえば、あとは大丈夫だったんですよね。
予算も達成していたし、ちょうど今やることないし、みんな今まで忙しかったのは分かってたから、「暇になったんだな。」と。
「あいつ、休んでるな。」っていうのはバレてたので、堂々と「月曜日のランチしましょう。」と言って、ランチをしました。
その時に色々話をして、夢を語ったりして、「じゃあ、また次会いましょう。」って言うから、もうかわいいから「次の日会いましょう。」ってなって、「じゃあ、私紹介したい人がいるから、一人呼んでくるね。」みたいな流れになったんです。
その時に「あれ?紹介したい人がいる?」って、怪しくなってきたんですよ。
でも、「あぁ、いいよいいよ。どうせヒマだし。」って、火曜日またお茶しに行ったら、ネットワークビジネスでよくある、ネットワークビジネスをよく知っている人が現れて、「こんなビジネスをやってるんだよね。」って説明されたんです。
ネットワークビジネスをよく知っている人というのは?
ネットワークビジネスの仕組みをよく知っている人が説明するんです。
だけど、その説明を受けても、ネットワークビジネスの仕組みはよく分からなかったんですよね。
でも、ちょうどそのネットワークビジネスの会社が大手町にあって、みずほ銀行が昔あったところの最上階にあったんですよね。
その会社のフロアーがサロンみたいになっていて、ソファーとかめっちゃあるんですよ。
大手町ってカフェがあんまりなくて、休むところがなかったんですね。
ちょうど僕、大手町が営業担当で、「ちょうどいい休憩場所ができた。」と思って、お客さんとお客さんの間に、そのネットワークビジネスの会社に行って、ソファーでよく寝てたんですよね。
自由に使ってよかったんです。
そしたら、週に2〜3回いるわけです、関係ないのに。
さっきの女の子もたまに来たりするんですけど、「今日もいるの?」って言われるぐらい行ってたんですよね。
その子とも仲良くなってきちゃって、「やることないの?じゃあ、一緒にやろうよ。」って。
そんな流れで、ネットワークビジネスをやることになったんですよね。
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ネットワークビジネスの仕事とは
ネットワークビジネスでは、どんなものを売ってたんですか?
僕は健康食品ですね。
健康食品を口コミで流行らせて、その分の売り上げからバックがくるっていう感じのネットワークビジネスでしたね。
そこのネットワークビジネスの会社はしっかりしていて、「買い込み」とかはない会社だったので、「自分は自分の好きな分だけ買う」っていう感じでした。
それでネットワークビジネスにハマっていったんですか
ハマりました、ハマりました。
でも、ハマるっていうよりは「ネットワークビジネスを仕事にした。」って感じですね。
365日中300日ぐらいは働いていました。ほとんど休みなく。
そのまま2年間、ネットワークビジネスをやりましたね。
最初の方は生きていけるぐらい稼げました。
ただ、僕に能力がなくて、収入が先細っていっちゃったんですよね。
営業はやってたんですけど、ネットワークビジネスに必要なのは経営能力なのかもしれません。
人と人とをつなぐとか、人が自分についてくる魅力とかって、テクニックじゃないんですよね。
人の器だったり、後ろ姿だったりするんでしょうけど、そこが弱くて。
結果、ネットワークビジネスは失敗しちゃいましたね。
ネットワークビジネスって、実際にはどういうことをやるんですか?
「リクルート活動」ですね。
自分の会社のフランチャイズをやって、フランチャイズを大きくするようなイメージですね。
フランチャイズはお店ですけど、それを個人でやるみたいなシステムがネットワークビジネスです。
「健康食品を売りませんか?」って声をかけていって、「一緒にやろうよ!」みたいな感じです。
実際に売るというよりは、仲間を増やすみたいな感じですね。
僕達は、自分達が欲しい分はその会社から買うわけですけど、それを誰かに紹介してその人が買ってくれると何%か返ってきます。
その人が誰かにその商品を紹介して、その誰かがまた買ってくれるとまた何%か返ってくるっていうビジネスですね。
自分の子供みたいな人を増やしていくのがネットワークビジネスです。
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ネットワークビジネスを辞めた理由とは
ネットワークビジネスの仕事にしていたのに、なぜ辞めたんですか?
最終的に、ネットワークビジネスがうまくいかなくて、お金がなくなって、「ダメだ。」と思ったからですね。
あとはですね、天狗になってたんですよ。
1年ぐらいで、会社の中のタイトルみたいのを取ったんですね。
「これだけ売り上げを上げたら、タイトルを取れますよ。」っていう目標みたいなものがあって。
27歳ぐらいでタイトルを取ったんですけど、若手で取っている人は数えるぐらいの人数だったんですよ。
何百万人とか会員がいるのに、数えるぐらいの人しかいなくて。
取ったら取ったで、周りの人から「紹介させてください!」って嵐のように来て、有名人みたいになるわけですよ。
かわいい子からもやたらと声をかけられるし、「うわ、こんなかわいい子と話せるんだ。」みたいな。
同じ会社の、同じような立場の子達です。
それで、「俺ってすごいんじゃないか?」みたいに思ってしまったんですよ。
まさに天狗状態に入ってですね、人の話を聞かない時期に入って、ビジネスがうまくいかなくなってくるんです。
生活するお金がないし、家賃も2ヶ月分ぐらい滞納しちゃってたし、クレジットカードも2枚ぐらい限度額いってしまって、現金化もできないと。
「あ、もうこれ働くしかないな。」と思って、26〜28歳はネットワークビジネスをやって、2〜3年で辞めました。
ネットワークビジネスって、そんなにスパって辞められるものなんですか?入っちゃうと抜けられないイメージがありますけど。
あ、それはないです。
僕らは自分達の好きな分だけ買えばいいので、使っても月1万円ぐらいの製品を買う感じでした。
1万円分ぐらい買うと、その収入が入ってくる権利がもらえるみたいなシステムだったんですよね。
だから、1万円分ぐらい買って、僕はプラスの収入が入ったきたっていう感じですね。
でも、それだけだと生活できないし、よく分からないいざこざとかも起こしてしまって、それでネットワークビジネスを辞めました。
でも、ネットワークビジネスをやってよかったなと思っています。
歳をとって分かってきたんですけど、これから先、体の調子が悪くなるとか大きな病気になるとか、健康問題って出てきますよね。
その時に、頼れるのは自分の健康観しかないじゃないですか。
よく分からない医者によく分からないことを言われるよりは、自分で健康とか食品とか、体の仕組みとかを勉強したので、そういう時に「どうすればいいのか?」っていうのが分かったので、ラッキーですよね。
健康に詳しくなったっていうだけでも、ネットワークビジネスをやってよかったなと思います。
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