占い師の仕事とは、どのような仕事なんでしょうか?
今回、占い師として独立した天海氏に「一言で人の人生を左右する覚悟が必要な占い師の仕事」というテーマでインタビューを行いました。
占い師の仕事とはどんな仕事なのか、職業として捉えた「占い師」について、「占い師になる」という選択肢を選んだ人について、「占い師」は覚悟がいる職業であるということ、セミナー講師の仕事などについて、お話を伺っています。
占い師の仕事に興味がある方や、これから占い師として独立を考えている方の参考になれば嬉しいです。
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占い師の仕事
どんなお仕事をしていますか?
占い師とセミナー講師です。
新宿駅南口に占い館があるんです。
そこの占い館にはブースが20ブースぐらいあるんです。
そこに占い師が常時いて、お客さんが相談しに来るっていう感じです。
そこの占い館に週5くらいいます。
占い館は20人以上の占い師さんが在籍しているっていうことですか?
占い師は、40〜50人はいるんじゃないかな、たぶん。
すぐ入れ替わっちゃうから、何人在籍しているか、正式な人数は分からない。
日によるけど、だいたい20ブースは満室になりますね。
例えば、21人目の占い師の先生が「今日、占いをやりたいです。」ってなったら、それはできません。
「今日は入れません。」ってなっちゃう。
もともと週5くらいで入っているベースの占い師と、副業的にやっている占い師がいて、週5でやっている占い師が優先ですね。
雇用形態は「社員」ではないんですよね?
違いますね。
占い師はみんな個人事業主です。
占い館に場所だけ貸してもらって、売り上げの何%を占い館にお渡しする感じ。
誰一人として、占い館に所属している人はいないんですか?
いないと思います。
でも、有名な占い師の先生だと「いてください。」みたいな感じで言われるかもしれないですけどね。
有名っていうか、大御所っていうか。
大御所の占い師さんがいるんですか?
いますよ、大御所の占い師の先生が。
「占い師」という職業
「占い師」とはどんな職業なんですか?
「占い師」って難しいよね。
普通の商売は「リピーターさんになってもらうために。」って考えるんだけど、占い師って基本的には「その場で問題を解決する」のが占い師じゃん。
問題が解決しちゃったら、リピートには繋がらないから、普通の商売とは違うんだよね。
でも、占い師は相談者さんの問題を解決するために全力を傾ける。
でも、「一回きり」っていう人はほとんどいなくて、結局何回も来ちゃうんだよね。
「それって占い師としていいのかな?」と思ったりする。
「悩み」って、また新たに出てくるからじゃないですか?
そうなのかなぁ。
あと、うちの師匠が「占い師が幸せじゃないと相談者様を幸せにすることができないから、自分が幸せである努力をしろ。」っていう人なんだよね。
だから、占いをやっている時間以外はなるべくいろんな人と会って、楽しい時間を過ごして、幸せでいるようにしているんだよね。
でも、そんなに魅力的な占い師に会ったことがないんだよね。
他の占い師さんは、プライベートがあんまり幸せじゃないんですかね?
人によると思うんですけど、イキイキ楽しそうにしている占い師であれば普通のレベルだと思うんです。
でも、普通の占い師さんのところに行けない人達がいて、名前も分からない占い師さんのところに行く人もいるじゃないですか。
「占い師って難しいな。」と思うんですよね。
他の先生に「天海先生のお客さんって、本当にちゃんとしてるよね。」ってよく言われる。
社長さんをやっていたり、ビジネスをしっかりやられている方達がいっぱい来てくれるので、だいぶなんとかなってるなと思います。
私もいろいろ社会を経験しているから、普通の社会人として話ができるんだけど、そうじゃない人も悩まれている方にはいっぱいいて、難しいんだよな。
「そういう人に対応できる占い師さんも必要なのかな?」とか考えちゃうんだよね。
儀式的なことをやる占い師のところにお客さんがいっぱい入ったりするから、一概に「占い師ってこうですよね。」とか「こうやると占い師として儲かりますよ。」とか「占い師はこうでなきゃいけません。」っていうのが言いにくい。
稼ぎたければエンターテイメント性も必要な気もするし、悲壮感も必要な気もするから「占い師ってすごく難しい職業だな。」って思います。
どんな占い師になりたいか、占い師になって何をしたいかでしょうね。
だから、占い師として人のためになりたいのか、「先生」って呼ばれて気持ちいい思いをしたいのか、ただ占い師になってお金を稼ぎたいのかによって、変わる気がするかな。
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「占い師になる」という選択肢
今まで生きてきて、「占い師になりたい。」と思ったことがなくて、そういう選択肢が出てきたことがないんです。
ないよね。私もなかった。
5万人の占い師さん達は、どこで「占い師になる。」っている選択肢が出てきたんですかね?
人によると思うんですけど、「もともと生まれながらに霊感がある。」っていう人もいるし、「人の役に立ちたい。私はその痛みが分かるから。」みたいな人もすごく多いけど、自分がその痛みを解決してない人が多いなと思いますね。
痛みを抱えたまま占い師をやっているっていうことですか?
「人の痛みが分かるから、私も占い師になりたいんです。私、占い師に向いてますか?」って言われることが多いんですけど、そういう人にはあえて「占い師には向いてません。」って言いますね。
だって、自分で解決できてないので。
でも、そういう人はそうやって人に言うことで自分の痛みをごまかそうとしていたり、「わかる、わかる。」って言って教祖的な気持ちになりたいのかなと思うんです。
そのへんの詳しい心理は分からないんですけど、そういう理由で「占い師になりたいんです。」って言う人には勧めないですね、私は。
神様になっちゃう人がいるんですよ。実際、1人神様を作っちゃったことがあって。
「自分に霊感がある。」って思っていて、霊感がある先生に「霊感がある。」って言ってもらえた瞬間に、神様になっちゃう人がいるんですよ。
「先生に認められたから、私は霊感があるんだ。」って言って、あちら側に行かれる方がいらっしゃるんですよね。
そういう方が占い師になっても幸せになれるとは思えないし、占い師は覚悟がいる仕事だと思いますよ。
「占い師」は覚悟がいる職業
占い師になるには覚悟がいる?
そう思いますよ。
だって、占い師って悪い気を受け取るような仕事でしょ?
自分の一言でその人の人生変えちゃうわけでしょ?
結構重いですね。信じる人は本気で信じますもんね。
「『先生』って呼ばれるのが気持ちいい。」っていう動機でやっている占い師の先生も少なからずいると思うので、そうなった時に「どう責任取るんだ?」って思います。
やっぱり責任重いと思うんですよね、占い師って。
誰に言われたことは覚えてなくても、占い師に言われたことは覚えてる人って多いですもんね。
ただ、占い師って稼ごうと思えば稼げる職業だとは思います、責任伴わずでもあれば。
占いって面白いですね。
「占い」って占い師の私が言うのもなんだけど、「これだからこうですよ。」ってガチガチな人もいっぱいいるけど、「そんな事言ってたら生きていけねぇだろ。」みたいな話じゃない。
「だいたいそうだから、そういう風にやった方がいいんじゃない?」くらいの感じで聞いた方がいいと思うんだよね。
ダメならダメで「そこからどうするか。」っていうのが占いだからね。
占いは統計学なので、統計学で90%の人がそうだったとしても、10%の人はそうじゃないわけですから、頑張ってその10%になればいいんですよ。
占い師の人が「これだけ当たりました!」ってよく言うけど、「統計なんだから、8割は当たるだろう。そんなの当たり前じゃん。」って思っちゃう。(笑)
だから、あんまり「当たった」とか「当たってない」とか気にしてないんだよね。
「その人がどう自分で考えて、自分で幸せになる道を選ぶか。」だから。
自分にとって重要なことは覚えてるし、必要じゃないことは抜けるからいいんですよ。
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セミナー講師の仕事
セミナー講師の仕事はどんな感じですか?
一応、婚活セミナーの先生をやっています。
でも「婚活じゃなくてもいいかな?」って思ってます。
みんなが大きな幸せになればいいなと思って。
「その幸せになるツールとして、結婚が必要なら結婚すればいいじゃない。」っていうスタンスだから。
明日で3回目なんですけど、1回目、2回目は「心の問題」をずっとやっていたんです。
「心の問題」っていうのはどういうことですか?
「劣等感」とか「トラウマ」ってあるじゃないですか。
「そういう劣等感やトラウマがあるから恋愛がうまくいかない。」っていうことがあるんですよね。
あとは「人間関係がうまくいかない。」とか。
いい子に育った家庭だと「言うこと聞かなきゃいけない。」とか「自分が犠牲になる。」とか、そういう感覚が刷り込まれているんですよね。
だから、そういう昔のトラウマとか両親との付き合い方がどんな感じだったとか、その辺から探っていって、自分の好き嫌いとか、どんなことをやりたいのか、やりたくないのかっていうところをワークで明確にしていって、自信をつけていくみたいな感じのセミナーです。
なぜセミナーをやり始めたんですか?
もともとは本を出そうと思って、「出版セミナー」っていうのに行ったんですよ。
そうしたら、たまたま出版セミナーの生徒達の中に既に本を出している有名な方達が多かったんです。
その中に男の人向けの婚活セミナーをやっている有名な先生がいらっしゃっていて、「女子講を立ち上げる。」と。
その方の隣の席が私だったんですよ。
それで「あ、最適!セミナー講師やらない?」みたいな感じで、声をかけていただきました。
婚活の学校の女子講をやろうと思っていた時に、ちょうど最適っぽい人がいるから、私に「セミナー講師やらない?」って声をかけて頂いたのが初めですね。
「明日が3回目」っていうことは、それは最近の出来事ですか?
出会ったのは1年ぐらい前ですけど、月1でやってるので、5月ぐらいから始まった感じですね。
それが初めてのセミナー講師なんですか?
そうですね。
でも、占い師になってまだ2年ぐらいですから。
そう思うと、占い師をやって1年ぐらいの時にセミナー講師の話があって、その話を受けて両方やっているっていう感じですね。
セミナー講師の方は順調ですか?
もともと占い師になりたかった訳じゃなかったんですよね。
占い師で人生を全うしたいわけでもなくて、占い師を一生懸命やっていたら、「セミナー講師やりませんか?」っていう話が出てきたんです。
占い師をやってると、皆さんいろんな悩みがあるけど、だいたい根本が一緒だったりするんですよ。
占い師の仕事はそれを直すことではなくて、アドバイスをすることなんです。
でも、セミナー講師になればここを直してあげることができるんですよね。
今3〜4人の生徒さんに向けてやってるんですけど、みんなそこを直すことですごい変わったんですよ。
だとしたら、「私、こっちの喜びのほうがいいな。」って思っちゃって。
もしかしたら、占い師からセミナー講師に転職ですか?
転職っていうか、比重が占い師からセミナー講師の方に行くんじゃないかなと思ったりしてる。
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