アシスタントで下積みを経験した後、カメラマンになる方法

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アシスタントで下積みを経験した後、カメラマンになる方法

カメラマンになるには、どのような方法があるのでしょうか?
一つの道として、スタジオなどに入ったり、カメラマンの下について、アシスタントとして下積みを経験し、徐々にカメラマンとして仕事をしていくという方法があります。

今回、広告やフェスのカメラマンとして活躍する「宇宙大使☆スター」こと齋藤剛志氏に「アシスタントで下積みを経験した後、カメラマンになる方法」というテーマでインタビューを行いました。
カメラマンのアシスタントの仕事とはどのような仕事なのか、アシスタントからカメラマンに移行していったタイミング、カメラマンになる方法などを伺っています。
これから、カメラマンを目指す方や、カメラマンとして独立する方の参考になれば嬉しいです。




カメラマンのアシスタントの仕事とは

カメラマンのアシスタントの仕事

カメラマンのアシスタントって、どういう仕事をするんですか?

出勤して、今日の撮影の内容を確認して、セットを作るの。
ライト組んだり、トレーシングペーパーを垂らしたり。
アシスタントがセットを作って、カメラマンが撮って。
カメラマンが撮ってる間、アシスタントはカメラマンの指示で、「このライト、もうちょっとこっち。」って言われたら、それを持って移動したり、カメラマンに「ライト一個増やして。」って言われたら、ライトを持って行って、スタンドにつけたり。
あとはカメラ周りの事もアシスタントの仕事。
その頃はフィルムだったから、フィルムを変えたりとか、カメラにレンズ付けたりとか。
それで、撮影が終わったら、セットをバラして、片す。
明日の撮影の準備があったら準備をする。
あと、撮影が終わったら、フィルムを現像所の人が持って行くんだけど、現像が上がってきたらチェックする。
現像も100枚撮ったら1枚だけ現像して、それを見て指示を出すんですよ。
「ちょっと暗いな。」って思ったら、「増感」って言って、明るめに現像したり、明るすぎたら「ちょっと暗めに。」って指示出したりする感じかな。

その「増感」っていうのは、アシスタントでも分かるものなんですか?

いや、最初は全くわかんない。
「何、増感って?」って感じ。(笑)
そこはカメラマンが見て、カメラマンが指示するの、アシスタントに。
「こうやっといて。」って。
それを電話して、「こうこうこうで。」って伝える感じかな。
そこはカメラマンが全部指示する。
要はカメラマンのアシスタントだよね。

徹夜はありましたか

同級生が言っていた「徹夜」はありましたか?

あったね。(笑)
全然あった、全然あった!
撮影が夜の8時とか9時に終わっても、次の日の準備をしないといけないから、そこからセットをバラして、次の日のセットを作ったりしてたね。
「白堀」って言って、よく撮影スタジオにある白い壁があるんだけど、それが汚れているとペンキで塗るのよ。
ペンキっていうか、白堀用の塗料があるんだよね。
それを次の日が白堀を使う撮影だったら、全部バラした後に塗って。
壁と床の境目が、アール(角が丸くなっていること)になってるの。
そこが撮影すると汚れるんだよね。
そういうところだけじゃなくて、全部塗るの、綺麗に。
そうやって塗っていって、何年か経つとミルフィーユみたいになるの。
何年かに一回、業者に削って剥がしてもらったりするんだよね。
そうしないと、すごい盛り上がったりするのよ。
それで白堀を塗り終わると、12時越えるじゃない。
全然帰れないから、泊まるんだよね。
白堀塗ったら乾くまで何もできないから、とりあえず最後に塗って、そこに朝、セットを組むみたいな感じかな。

「思ってたのと全然違うじゃん!」って思わなかったんですか?

それは全然思わなかったね。
今気づいたっていうか、その時は気づいてなかったんだけど、僕デスクワークが嫌いなんだよね。
すごい苦手で嫌なんだけど、だからできたのかな。
肉体労働的な、体を動かす仕事。
だから、そんな苦痛ではなかったけど、今デジカメになって、「Photoshop」っていう写真の編集ソフトがあるんだけど、あれをやらなきゃいけない時はすごい苦痛だったもん。

今もデスクワークは苦痛ですか?

いやだね。
苦痛でもないけど、パソコンはあんまり好きじゃないかな。
1時間ぐらいしたら、「よし、休憩!」みたいな。(笑)
デザイナーとかさ、1日座ってるじゃん。
考えられないもん。
「考えられない。」って言ってたら失礼だけど、「すごいな。」って思う。
落ち着きがないんだな、たぶん。(笑)
「1ヶ所にずっといる」ってことができないんだよね。
だから、今はやってますけど、苦痛っちゃ苦痛だな。
カメラマンをやっていて、撮ってる方がいい。
前はフィルムを現像してもらって、ネガだったらネガのプリントやって、そっちの方が良かったな。
だからそう、アシスタント時代は徹夜はいっぱいあった。
徹夜は今はないな。




アシスタントからカメラマンになったタイミング

アシスタントからカメラマンになったタイミングとは

アシスタントって、どれくらいやってたんですか?

2年半〜3年くらいかな。
25歳から始めて、28歳ぐらいまで。

そこからカメラマンになったんですか?

そう。
自分で撮るようになって、そこのスタジオにカメラマンとしていたんだけど、そこに来ていた仕事先の人にちょこちょこ作品を見てもらっていたんですよ。
「こういうのを撮ったんですよ。」って言って。
それで、最初は簡単な仕事を回してくれてたんだよね、カメラマンとして。
だから、その最初の入りはラッキーだったのかも。
そういういろんな人と、アシスタントの頃から知り合いになれてたから。
そうやって作品を見てもらって、簡単な仕事を振ってもらってたんですよ。
それで、そこからちょっとずつカメラマンの仕事が増えていった感じかな。

「アシスタント辞めよう。カメラマンだけで生きて行こう。」ってなったタイミングっていつなんですか?

カメラマンになってもね、そこのスタジオにいたんですよ。
アシスタントもやりつつ、カメラマンとして撮影もやるみたいな。
カメラマンだけだと仕事がないんで、アシスタントできる時はアシスタントやって、カメラマンの仕事が来た時はカメラマンをやってみたいな感じかな。
だから、「どこからカメラマンなった?」って聞かれると難しいなぁ。
カメラマンって資格とかないからさ、「カメラマンです。」って言っちゃえばカメラマンなんだよね。
「どこからがカメラマンか」っていうのはあんまりないけど、でもアシスタントをやりながら自分でいろいろ考えて、「あ、こういう風にすれば撮れるんだ。」っていう事をやるかやらないかって、すごい差だと思うんだよね。
そういう風に考え始めて、自分で作品を撮って実践するんだけど、そういうことを積み重ねていって、だんだんカメラマンの仕事がメインになっていく感じかな。

「アシスタントをやる必要がなくなった」っていうタイミングってあるんですか?

あったんだろうけど、忘れちゃった!
アシスタントがつまんなくなった時かな。
つまんなくなったんだよね、ある時。
「撮影したい!」みたいな。
「自分で撮った方が楽しい。」って。
それまでは何にも知らなかったから、吸収することがすごい楽しかったんだけど、それを「自分でやる方が楽しい。」ってなった時に、いつだったかは覚えてないけど、アシスタントをやることがつまんなくなって、苦痛に感じた時かな、ある意味ね。
「アシスタント辞ーめた!」みたいな。




カメラマンになる方法

カメラマンになる方法とは

カメラマンになりたい時、どうすればいいでしょうか?

カメラマンになりたいなら、なった方がいいよ。
方法論で言うと、学校に行くか、学校行かないでスタジオに入るか、誰かカメラマンの下についた方がいいんじゃないのかなと思うんだけど。
僕が勝手に思うことは、カメラマンとしてやっていくなら、技術をちゃんと習得しないとダメだなとは思う。
その一番の近道はスタジオに入ったりとか、カメラマンについて3年やるとか。
いろいろ学ぶことがあるから、それを学んでいくのが一番いいんじゃないかな。

「誰かの下につきたい。」ってなった時、どんな方法がありますか?

スタジオに入って、そこのスタジオに来るカメラマンっているじゃないですか、何回も。
そのカメラマンに気に入られるとか、「この人いいなぁ。」っていうカメラマンを見つけて、スタジオを辞めて、そのカメラマンにつくっていうのが多いかな。
だから、入りはスタジオが一番いいと思うんだけどね。
まぁ、今の時代、デジカメで全然撮れるから、そういうところに入らないでカメラマンとしてやってる人もいるけど、それはそれですごくいいとは思うんだけど、僕が思うのは「技術なくして一流の表現はできない」と思うから、やっぱりカメラマンにとって、技術は一番っていうぐらい大事だな。
技術がないと表現の幅が減るし、あればあるほどいいもんじゃないですか、表現する人にとっては。
だから、技術は習得しておいたほうがいいと思う。
ノリじゃないからね。
ノリとか感性とかはよくわかんないけど、感覚だけではいけないと思う。

「宇宙大使☆スター」オフィシャルホームページ

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カメラマンとして独立する方法

今回、「アシスタントで下積みを経験した後、カメラマンになる方法」というテーマでインタビューを行った齋藤剛志氏に「カメラマンとして独立する方法」を伺いました。
美大でテキスタイルを学んだ後、2年間海外での生活を行い、日本に戻ってきて未経験だったカメラマンを志ざします。
スタジオでアシスタントを経験し、カメラマンとして独立するまでの人生をインタビューしました。
特に齋藤剛志氏が独立する際に実際にとった行動に焦点を当て、詳しく聞いています。
カメラマンという職業に興味がある方や、カメラマンとして独立を考えている方にオススメの一冊です。


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