メディア

カメラマンとしての仕事に対するこだわりとお金の使い方

仕事に対するこだわりとは

こだわりを持って仕事をしていますか?

仕事に対するスタンスは人それぞれですが、少なからず仕事にこだわりを持っている人も多いのではないでしょうか。

今回、フリーカメラマンの首藤慎一郎氏に「仕事に対するこだわり」を伺いました。

カメラの機材に対するこだわりや、仕事をする上でのこだわりをインタビューしています。

仕事に行き詰まっている方や、仕事をする意味を見失いかけている人の参考になれば幸いです。




機材に対するこだわり

撮影の機材はいつ買うんですか

首藤さんはカメラの機材はいつ買うんですか?

カメラマンになって、初めての仕事をもらった時に、10日間ぐらい続きの仕事だったの。

そのお金がまとまって60万ぐらい入って、全部機材を買った。カメラの機材っていっぱいあるから。

スタジオ機材になると、銀一とヨドバシカメラに行って。

銀一スタジオショップっていう専門店があるんだよね、月島に。そこでキャッシュで買ったの。

帰りは回転鮨食った。

カメラの機材買ったら、50万円ぐらいすぐ使っちゃうよ。

50万円持って買い物に行ったことないですね。

いや、さすがに家から手で持って行ってないよ。

仕事で使う機材だから、無駄な買い物じゃないからね。確実に元が取れる出費だから。

俺が30万円のカメラを仕事用で買うとするじゃん。

趣味の人が30万円のカメラ買うのと価値が違うからね。

俺にとって30万円のカメラって安い買い物なんだよ。

お金を生み出す30万円とお金を生み出さない30万円だからね。

これは違うよ。

30万円なんて何回か仕事すれば、回収できるからね。

仕事に対するお金の使い方でこだわりはありますか?

それは自分がやる仕事に必要か必要じゃないかで決めてる。

必要だったら、高くても買う。

必要じゃないけど、あったら嬉しいみたいなものは、ボーナス的な収入が入れば買う。

俺も二段階に分けてる。

必要なものは惜しまず買う、高くても。

それは嫁と相談して、「おっきい仕事が入るから、この時にこれ買ってもいい?」って聞くかな。

「お客さん的には分からないかもしれないけど、これがあるとモチベーションも上がるし、写真のクオリティーが上がるから欲しい。」って思う時には、ネットとかで買ったりしてるよ。

俺はけっこうシビアだよ。

スタンス的には、機材にそんなにお金をかけたくないから、あまり買わないタイプだと思う。

仕事に対するお金の使い方とは

いい写真が撮れるならどんどんお金を突っ込むっていう人もいますよね?

俺にはその精神がない。もっと現実を見てシビアだと思う。

求められている写真に合わせて機材は変える。

もしもクオリティが高い撮影が必要な時は借りる。

レンズを借りられるプロショップがあるから、そこでレンズ借りる。

25万円のレンズを借りるのに、4000円ぐらいで借りられるからね。

1年に1回の仕事でしか使わないなら、それでいいじゃん。

ボディーのレンタルは高いけど、レンズってレンタルが意外に安いんですよ。だから、特殊レンズ系は買わない。結構、周りのカメラマンはそうしてる。

600mmのレンズなんて、その業種のその仕事でしか使わない事とかあるから、そういう時は借りた方がいいじゃん。




仕事をする上でのこだわり

納期を守る大切さとは

仕事をする上でのこだわりってありますか?

仕事でこだわっていることか、基本的にフリーだから、可能な限り仕事は受けるってことかな。

ブッキングしないようにスケジュールを立ててね。ブッキングは一番やっちゃいけないから。

フリーって、水物だからさ。例えば撮影の依頼が来ました。

その仕事を断って、撮影が流れたらさ、その仕事を誰かがやるわけじゃん。

それで、クライアントがそのカメラマンを気に入ったら、その人にずっと仕事が流れちゃうからさ。

もしも仕事を受けられなくて断る時は「誰か紹介しましょうか?」って紹介する。

俺が間口を止めないように心がけてる。

お客さん的にも「俺から紹介されてる。」ってなると安心感もあるわけじゃん。

もともと撮影やってるから、仕事の事もよく知ってるから。

俺から誰かに頼んだら、前回の撮影の写真とかも送るし、信頼してるカメラマンにお願いするし。

他にもこだわりはありますか?

誰でもやってることだけど、納期は守るとかね。

あとは、ちゃんと納品するとか。

仕事をする上で、納期は絶対だよ。

どれだけクオリティーが高くても、納期が守れなければ終わり。

納期が守れない人はプロじゃないよ。

漫画家でも納期を守らずにネームであげちゃう人とかいるけど、名前が売れている漫画家がああいうことやってしまうのは、漫画家を目指している人にとって良くないと思う。

小学生とか中学生がお金を払って買ってるんだよ。

その雑誌を、プロとして出版社も載っけちゃダメだと思う。

大人だったら「またやってる。」で終わりかもしれないけど、子供は「なにこれ?」ってなるわけじゃん。

宿題を途中で提出してるようなものだよ。

いろいろ大人の事情があるのかもしれないけどさ、漫画家ってみんなが夢見てるんだから、あれじゃあ示しがつかないよね。




クオリティーに関してのこだわりはありますか?

さっきフリーになった時のことを話したけど、周りに残ってるカメラマンは今の俺と同じ感じの人が多いんだよね。

50歳過ぎのカメラマンの人も一緒に仕事したりするんだけど、あんまりこういうこと言いたくないんだけど、こだわりが強過ぎちゃって、求められてる以上に自分のこだわりを出しちゃう人が多いなぁって感じた。

あと、お客さん自体が若い子が多くなってくると、技術力の高いカメラマンが使いにくくなるんだよね。気軽に頼みづらいじゃない。

そうなると、俺らのところに出番が来るんだよね。

値段もちょっと俺らの方が安く使えるからね、中堅どころって。

自分のこだわりを出すところは出してもいいと思うんだけど、お客さんが「そこは別にやらなくていい。」って言ったら、やらなくてもいいんじゃないかなって。

Webの仕事とかだと、そこまでこだわってる暇がないからね。

今のニーズとして、スピード重視っていう時もあるから。

そういう時に臨機応変に対応するのがなかなか難しい人が多いなって。

俺はそういう時は「ここまででいい。」って言われたものに対しては、そこまでで終わらせて、次にいく。

明確に線引きをする。

人が見るポイントとか見せるポイントって分かるから、そこはきっちり撮る。

拡大しなきゃ分からないところを細かくやってもしょうがないじゃん。

だから、ニーズに合わせて臨機応変にやるようにしてる。

「起業家×酒場」電子書籍
M&Aコンサルタントとして起業する方法

「起業家×酒場」では、16人の起業家・フリーランスにインタビューを行なっています。

「Amazon kindle」で電子書籍として全文を読むことが可能です。

「Kindle Unlimited」では、無料で読むこともできます。

起業に興味がある方やフリーランスとして仕事を行いたい方におすすめの1冊です。

Amazon Kindleで探す