コンサルタント

理想の生き方と仕事に対する考え方とは

仕事に対する考え方とは

仕事に対してこだわりや方向性など、自分だけの考え方はありますか?

毎日仕事をしていると、目の前の事にいっぱいいっぱいになってしまい、なかなかこだわったり、先の事を考えたり、仕事に対して深く考える時間を持てないですよね。

今回、就職コンサルタントとして活躍する高田裕明氏に「仕事に対する考え方とは」というテーマでインタビューを行いました。

高田裕明氏の仕事の今後の方向性や、今までの仕事における経験、個人としての仕事に対する考え方などを伺っています。

現在、仕事を一生懸命頑張っている人、今の仕事に疑問を感じ始めている人なのが、仕事に対する考え方を確立するためのお役に立てればと思います。




仕事としての今後の方向性とは

仕事の方向性とは

今後、仕事はどうしていく予定なんですか。

見えないですね。

5年後くらいには「地方に行こうかな。」って考えてますね。

まだ決めてはいないですけど、なんか「東京は疲れたな。」と。

なので、東京オリンピックまでは東京にいようかなと思うんですけど、東京オリンピックが終わったら東京にいる必要もないかもしれないので、「東京で手に入れた仕事の能力を、どう地方で生かせるか」っていうのが課題になってくると思うんですよね。

日本は好きですし、いい国なので、その価値をいろんな形で世界にアピールする必要があると思っていて、そうすると東京じゃないと思うんですよね。

東京にいる能力のあるやつがいろんな地方に分かれて、地方でわーっと仕事を組み立てて、一気に最後「日本」っていう国で集まれるような状態になったら、30年後40年後、僕らの子供とか孫の世代が生きていけるんじゃないかなと。

今のまま東京でいって、東京がダメになったらおしまいになっちゃいますから。

地方に何か持っていって、地方で頑張ってる人と一緒に仕事を立ち上げるとか、東京にいる人と地方にいる人が組んで仕事をするとか、それこそ世界で一つの仕事に取り組むとか。

具体的にはまったく考えてないですね。(笑)

「教育」っていう分野を今は一生懸命頑張っているので、「教育」っていう分野を東京から地方に持っていきたいなと思います。

例えば、「働く」とか「仕事」っていう事を定義づけたり、地方で起業する人をいっぱい増やしたり、そこに会社があって、仕事があれば、雇用が生まれるじゃないですか。

そこにちゃんとした考え方を持った人が入るといいんじゃないかなと思いますね。

もしかしたら違うことやってるかもしれないので、今はまだ分からないですね。

でも、やりたいことは言っといた方がいいので、地方に行きたいなと思います。

地方の会社で頑張って仕事をして、土日は子供と遊ぶという、のほほんとした生活をしているかもしれないですしね。

地方の会社に就職するっていうのも、アリなんですか?

全然アリかなと思います。

昔は「独立がすごい」って思ってましたけど、会社を作って社長になるのも、会社員になるのも、独立してフリーで仕事をするのも、生き方じゃないですか。

だから、社長が偉いとか会社員が偉くないとかじゃなくて、「自分の人生をどう生きるのか」だと思います。

それを家族の為に費やす人もいれば、仕事を頑張る人もいるっていう話だと思うので、僕は基本的に柔軟に考えてます。

社長はやってみたいなとは思いますけど、会社員でもいいなとも思ったりしますね。




理想の生き方とは

理想の生き方

「理想の生き方」はあったりするんですか?

ふわふわしたいですね。

昔は「不労所得をもらって自由に暮らしたい。」とか思ってましたけど、どうせ仕事はしたくなるし。

だって暇じゃないですか。

世界一周に行って思ったのは、3ヶ月ぐらいで仕事がしたくなっちゃうんですね、暇で。

けっこう好きなんですね、仕事をすること自体が。

ストイックに思いっきり仕事をするよりも、生きやすい生き方っていうか、その人らしい生き方がいいですよね。

僕、奥田民生が好きなんですよね。

好きなことは仕事でも趣味でも一生懸命やるし、でもすごくゆるいじゃないですか。

あれが理想なんですよね。奥田民生みたいになりたいなと思います。

ああいう生き方、考え方がいいなと。

ゆるくやってるけど、下とか周りから慕われて、でもギターとか歌はうまいし、そんな生き方がいいなって。

「俺、すげーぜ。」なんて言わないじゃないですか。

天狗になった時は「すげーぜ。」って言ってたと思うんですけど。(笑)

そういう風に思わないで、お金を持ってるほうがいいかもしれないですけど、その人らしい「生き方」で生きている方がいいなと。

お金がすべてじゃないですしね。

「お金がすべてじゃない。」っていうのは、お金を持ってないと言う権利はないと思っているので、一回がっつり仕事をして稼ごうとは思ってます。

なんでもそうだと思うんです。「勉強なんて意味ない。」っていうのは、東大生が言える権利であって。

「世界一周なんて普通だよ。」っていうのは、世界一周に行った奴じゃないと言う権利はないと思ってます。

それはやっぱり意識してますね。まぁ、心配ですけどね。

「起業したい。」っていう人がいっぱいいるので、勝手にすればいいですけど、どこまで考えているのか、どこまで歯を食いしばって走れるのかっていうのは見ちゃいますよね。

僕もノリだったんで、ノリで行くのもいいと思うんです。

僕だってそんな偉そうなこと言える権利もないですし、いろんな人に助けてもらって仕事をしてますから。

でも、頑張ってほしいですね。

「いろんな生き方があるんだよ。どんな生き方でも正解だよ。」っていうのは伝えたいですね。

ホームレスになったとしても、社長になったとしても、今の生き方が今のあなたにとって正解で、あとは「落ちても上がるよ。」とか「助けてもらえるようになるから。」とか、「あなたを信じてくれる人がいるから。」っていうのは伝えていきたいですね。

親や先生、周りの友達がなんて言っても、「誰に嫌われても、俺はお前を応援するよ!」っていうのが、今の僕の仕事でもあるんです。

一人でも応援してくれる人がいるって、すごい心強いじゃないですか。

それを連鎖させていくのが僕の仕事だと思うので、そういう価値観が広がっていけばいいなと思います。

今は夢はないんですか?「地方で暮らす」っていう以外に。

自己主張が弱くなってきているのは確かですね。

「これやりたい。あれやりたい。」っていうのがあったんですけど、「夢はなんですか?」って言われても、特になくなっちゃいましたね。

地方で暮らしたいなっていうのぐらいですね。

目の前の敵をやっつけていくみたいな感覚の方が僕は好きなんですよ。

目の前の事を一生懸命やるしかないので、そこに何か答えがあるような気がするんですよね。

僕がここまで来れたのも、目の前の事を一生懸命やってきたからだと思うんです。

その道に飛び乗ったりとか勢いでいったから今の自分がいるわけで、目の前にあるやつを「これじゃないな。」とか「これ関係ないな。」とか思ってやってたら、その道は現れなかったと思うんですよね。

将来の事も大事なんですけど、今目の前にある事を一生懸命やらないと、先がないような気がします。

今目の前にある事を選んでてもしょうがないなと思っていて、「今までやってきた事は何かな?」って振り返ってみても、目の前の敵を一生懸命倒してきただけだと思うんですよね。

その結果、「今ここにいる」っていう。

10年前の僕が今の僕を想像できるかっていうと、できないわけですよね。

ということは、目の前の事を一生懸命やっていたら、どこか知らない世界に連れて行ってくれるんだと思います。

なので、夢を追いかけるっていうよりも目の前のチャンスというかきっかけを一生懸命やるっていうほうが強いですね。

「仕事の定義」とは

仕事の定義とは

高田さんにとって「仕事の定義」ってなんですか?

難しいところですよね。

「仕事」と言えば、やっぱりお金をもらうことじゃないですかね。

仕事に付随する仕事みたいなやつはお金もらえない仕事もありますけど、結果的にお金をもらうっていう事が「仕事」じゃないですかね。

自分の能力を無料で誰かのために使うっていうのは「ボランティア」になると思っているので、「仕事」は「お金をもらう」っていうことだと思います。

そこはベースだと思うんですよね。

ビジネスにしても仕事にしても、お金をもらえなかったら続かないし。

「人を喜ばせる。」とか綺麗なことも言えるかもしれないですけど、「お金をもらうこと」、「お金を稼ぐこと」、「生き抜くこと」じゃないですかね。

「自分の力で生き抜くこと」が仕事になるんじゃないでしょうか。

「人のために仕事をしています。」とかじゃない、本音の部分が聞きたいんですよね。

まだ、そのレベルじゃないですよね。

稲盛さんくらいのレベルになれば「人のために仕事をしています。」とか言ってほしいですけど、僕らなんてまだ小僧ですからね。

まだまだ自分の為に必死に仕事をするしかないから、まだ「誰かの為に仕事をしている。」なんて言う余裕は一切ないですね。

それが言える20代がいるとしたら、嘘か本当かっていうのは分かりますね。

神ですよ、神。

「僕は人の為に生きていきたいんです!」みたいな。

そしたら「死んで。」って話ですよね、極端な話ですけど。(笑)

自分が食べるご飯をカンボジアの子達に譲ってあげて、死んだらいいじゃないですか。

そうやって、人のために死ねるのかっていう話ですよ。できないですよね。

自分のやりたいこともあるし、欲もありますからね。

「仕事の定義」って深いですね。

「生きること」「稼ぐこと」くらいのレベルですね、僕ぐらいだと。

もっとかっこいいこと言いたいですけどね。

かっこいいところなんて聞きたくないんですよ。泥臭いところを聞きたいんですよ。ヒーヒー這いつくばって営業したとか。

その辺は僕は運がいいので、人のつながりで仕事をもらってますね。

やっぱり人としての魅力がないと、仕事はできないですよね。

ないと仕事ができないわけじゃないですけど、ないと見つけてもらえないですよね、独立すると。

すごい人達がいっぱいいる中で、何かが光っているから発見してもらえると思うんですよね。

何かを光らせないといけないっていうことは、それが魅力になると思うんですよ。

それが何なのかっていうのは全然わかってないですけど、魅力がない人とは次も一緒に仕事をしようと思わないじゃないですか。

人の悪口ばっかり言ってるとか、会社の悪口ばっかり言ってる人ともう一回仕事したいと思わないですよね。

そういう人より「こうやりたいんです。」とか「こういう仕事をしたいんですよね。」とか言ってる人の方が魅力があるじゃないですか。

仕事だと「個人にお願いする」ってことは、質が高いものを求められるわけなので、魅力がないと「試したい」とも思わないじゃないですか。

能力なのか人間性なのかは分からないですけど、魅力があったほうが仕事はできますよね。

みんなと一緒の魅力はいらないですからね。




仕事に対する心境の変化とは

仕事に対する心境の変化

独立してみて、仕事に対する心境の変化はありましたか?

個人事業主だと「趣味に走るとダメなんじゃないか。」っていう怖さが出るんですよね。

DVDも見られなかったですもんね、2時間。

「この時間に何か仕事をしなきゃいけないんじゃないか。」って。

すごい不安があるんですけど、今は逆にそういう時間を作っています。

そっちの方が豊かになる気がするんですよね。

去年の年末ぐらいにわーって仕事をしすぎて、「病気になるかもしれないな。」っていうところまで自分を追い込んじゃって、「今は止まる時期だな。」と思ったので、仕事をセーブするようになりました。

仕事はもちろん一生懸命やるんですけど、それ以外の空いてる時間は、自分に心地いい時間にしようと思って。

だからテレビもやっと見られるようになりましたし、漫画も読むようになりました。

今独立して2年半ですが、今やっている仕事を「諦めよう。」とか「逃げよう。」って思ったことはありますか?

あります。この前の年末に「もう無理だ。もうダメだ。」って思いましたね。「才能がないんじゃないか。」って。

先ほどの社長さんと仕事をする機会が増えて、「この人のレベルでもこんなに悩んでるんだったら、僕のレベルなんて低すぎる。」とか「僕のいいところなんて全くないんじゃないか。」と思いました。

尊敬している社長さんでも悩むんですよ。

自分がやったことに対して100点をあげられてないから。

社長さんが葛藤しているのを見て、「そのレベルでそうなの?」って。

そうしたら、「僕には何ができるんだろう?」と。

「そんなレベルに行っていないし、何かやってもすぐ失敗するし、全然ダメなんじゃないか。」と思ってました、2ヶ月ぐらい。

「もうダメだ、この仕事を辞めよう。」って。

今までは、そこまで真剣に考えてなかったというか、ノリでやってきたっていうのもあります。

「カウンセラー」っていう仕事は、昔からやっていて経験もあるので、いいも悪いも、ある程度はできたんです。

でも、「講師」はやったことない仕事だけど、先生に憧れていたので、やりたい仕事だと思っていて、やらせてもらえるチャンスが来た時に、全然できないわけですよ。

「センスないな。」とか「全然できないな。」と思って、去年の11月あたりは落ち込みまくってましたね。

「何の為に独立したんだろう?」とか「できない。この仕事から逃げたい。」っていう気持ちでいっぱいでした。

その状態からモチベーションを復活させたのは何がきっかけだったんですか?

それは、その社長さんの会社に講師のチームがあるんですよね。

他の講師の方と仕事をすることがあって、その方に「これはなんで、なんで、なんで?」って厳しく詰められたんです。

その人を見た時に「こういうやり方なら、自分の強みを出せるんじゃないかな。」って思ったんです。

あとは「ここいいよ。」って言ってもらえることがあって、「あ、もしかしたらできるかもしれない。」って思えたんです、ちょっとずつ。

モチベーションを持ち直したというか。

仕事で悩んだ時は「それ以外にも選択肢がある。」っていう事が分かれば、モチベーションアップの可能性なるかもしれないです。

視野を広げるのは大事だと思います。

その時は自信のなさの塊ですから、何の意見も言えないし、「あぁ、自分なんかダメだな。」って思ってたんです。

仕事以外も全てのことがうまくいかないし。

でも、年が明けてからその人と仕事をするようになって、ちょっとずつ良くなっていった感じです。

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